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山陰海岸ジオパークだぞっ!

 さて、山陰侵略初日に通過したあたりは、山陰海岸ジオパーク に認定されているあたりになる。地図的にいうと、京都府の丹後半島から、鳥取県鳥取市まで…

 でもって、山陰本線からもちらとその様子がうかがえるのだ。
 有名どころでは、豊岡のすぐ北に玄武洞なんてのがある。玄武岩の柱状節理がある他、地球磁場の逆転が発見されてもいる。鳥取砂丘もジオパークを構成する名所の一つだ。ただし、両者とも鉄道からは見えない。

 山陰本線が城崎温泉を越えて、兵庫県の海沿いに出ると、リアス式海岸を望むことが出来る…リアス式海岸も、地殻変動によってできた代表的な地形…季節風を防ぐので、北前船の風待ち港としても使われたりする。
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 余部橋梁があるあたりなんかもそうだ。手前の鎧駅あたりも、リアス式海岸が迫っている。風待ち港として、香住や浜坂なんかも使われたらしい…

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 で、浜坂で降りた際に、新温泉町 山陰海岸ジオパーク館 に行ってみた。が…あんまり時間がないので、ちらっと見た程度…

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 パンフレットだけ、もらってきました(^^)

 パンフから1点だけ…★カニのここがジオ!から…
 大陸のへりが割れてできた巨大なくぼ地「日本海」中心部はとても深く、しかし隣接する海とつながる海峡の水深は概ね50~140mと浅いため、海水の交換が表層に限られ、孤立した「日本海固有水」ができます。この冷たく溶存酸素量の多い海水のおかげで、日本海はカニなどの冷たい海に住む魚介類が生息することができるのです。
 日本海は海底地形が複雑なことも特徴の一つです。そのためこの地域ではズワイガニとベニズワイガニという2種類のカニを楽しむことができます。水深約100m~500m前後に生息するズワイガニ、水深約500~2500m前後に生息するベニズワイガニはそれぞれ特有のおいしさを有しています。海底地形の複雑さはカニの棲み分けをはじめ、水産資源の多様さにもつながっています。

 とのこと…日本海の海の幸は、地殻変動の賜物だったのだ

 他、この海岸沿いは、城崎温泉、浜坂温泉、湯村温泉の他に、小さな温泉地がポツポツと点在している…香住にも香住温泉があるし、その1駅手前の柴山(これもリアス式海岸が迫っているところ)に柴山温泉なんてのがある。鳥取駅前も、鳥取温泉というのが湧いている。
 こうした温泉は、地下で暖められた地下水が、断層に沿って湧き出しているのだそうな。

 ただ、こういった地球の造形を十分堪能するには、やはりこのあたりは交通が不便だ…鉄道やバスは本数が少なく、車で回るしかない。車で来たとしても、高速道路がないから、全部見て回るのは大変である。
 しかし、そういった不便さも、逆に山陰海岸ジオパークの魅力ではなかろうか

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