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「小池新党」は全く評価しない!

 さて総選挙情勢下、東京都議会選挙で自民党を「打倒」した小池百合子東京都知事が中心となる「小池新党」…「希望の党」が発足した。Y!ニュース朝日新聞より
「寛容な改革保守政党を目指す」小池知事、綱領を発表
 新党「希望の党」は27日、東京都内のホテルで結党の記者会見を開いた。代表の小池百合子・東京都知事は「日本をリセットするために希望の党を立ち上げる。しがらみのない政治、大胆な改革を築いていく」と表明。「寛容な改革保守政党を目指す」などとした党の綱領を発表した。
 記者会見には、これまで結党準備を進めてきた小池氏に近い若狭勝衆院議員や民進党を離党した細野豪志衆院議員など14人の衆参議員が出席。小池氏は冒頭、「今、この時期に日本をリセットしなければ、国際間競争、日本の安全保障などを十分、守り切れない」と強調した。
 安倍晋三首相の衆院解散表明について、小池氏は「東アジア情勢がきわめて厳しいなか、政治的空白が良いはずはない」と改めて批判。「(衆院選は)改革のチャンスだ。国民の声をしっかり受け止める」と述べた。衆院選後に行われる首相指名選挙への対応については、選挙後に判断する考えを示し、「あくまでも都知事として、この戦いに臨んでいく」と述べた。
 綱領では、(1)寛容な改革保守政党を目指す(2)「しがらみ政治」から脱却(3)国民が希望と活力を持って暮らせる生活基盤を築く(4)平和主義のもと、現実的な外交・安全保障政策を展開(5)ワイズスペンディング(税金の有効活用)の徹底(6)国民が多様な人生を送ることのできる社会を実現――と六つの柱を掲げた。
 希望の党は今後、衆院選の公約づくりの一方、候補者の擁立作業を急ぐ。
■希望の党の綱領
 我が党は、立憲主義と民主主義に立脚し、次の理念に基づき党の運営を行う。常に未来を見据え、そこを起点に今、この時、何をすべきかを発想するものとする。
(1)我が国を含め世界で深刻化する社会の分断を包摂する、寛容な改革保守政党を目指す
(2)国民の知る権利を守るため情報公開を徹底し、国政の奥深いところにはびこる「しがらみ政治」から脱却する
(3)国民の生命・自由・財産を守り抜き、国民が希望と活力を持って暮らせる生活基盤を築き上げることを基本責務とする
(4)平和主義のもと、現実的な外交・安全保障政策を展開する
(5)税金の有効活用(ワイズスペンディング)の徹底、民間のイノベーションの最大活用を図り、持続可能な社会基盤の構築を目指す 
(6)国民が多様な人生を送ることのできる社会を実現する。若者が希望を持ち、高齢者の健康長寿を促進し、女性も男性も活躍できる社会づくりに注力する

 掲げられた綱領、特に(1)の「社会の分断を包摂する…云々」や(6)「国民が多様な人生を送る…」など見る限り、保守でありかつ前原民進党路線に近い物があると言えよう…あえて言えば「保守リベラル」色が強い…また綱領はかなりざっくりとした感じである。来週発表される総選挙における公約をみないと、なんとも言えないところはある。

 これまでの「小池新党」へのいきさつを見て、判断すると…小池氏はこの度「リセット」という言葉を多用している…が、党建設!において中心となって来た若狭氏や細野氏の議論をリセットして、自らが代表になったという経緯がある。(このへんの記事)新党は綱領・公約から党運営まで、小池氏の要望や意向が反映されるものになるだろう。ましな言い方をすれば、小池氏が全てを決める「中央集権型の党」、悪く言えば「私党」である。ブログ社会運動・阪神さんは、「党内民主主義のない、独裁者の党」と呼んでいる。

 小池氏は「政界渡り鳥」と揶揄されてきたように日本新党、新進党、自由党、保守党、自由民主党と5つの政党を渡り歩いている。ただ政界入りは92年であり、自民党には2002年に入党しているから、最終的には自民党政治家としての経歴が長い。この頃の自民党は「小泉改革」の真っ最中…古い自民党がぶっ壊れ、新自由主義と歴史修正主義の王道を行く政治である。小池氏はこの中に14年間、身を置いていたわけだ。さらに言うと90年代に小沢一郎氏が仕掛けた「政界再編」とは、新自由主義的改革をいかに進めるかという競争もあったから、小池氏の政治信条は基本的に「新自由主義」と考えて間違いない。

 小池氏は東京都知事として、豊洲市場移転問題に取り組んだ…しかしその解決策は、築地を残しながら豊洲移転を進めるといった玉虫色のもの、しかもその意思決定過程が文書に残されていなかった。その理由は「私が決めたから…」と、思わず口をあんぐりな理由…これが「情報公開」を進めていくとは、恐れ入ったものだ。
 さらに改憲論者であり、歴史修正主義との親和性も高い小池氏は、東京都知事として韓国人学校に貸与する予定の土地についてその約束を白紙撤回したのみならず、今年9月には関東大震災で虐殺された朝鮮人犠牲者に対し、東京都が追悼文を送っていたのを取り止めるという、差別排外主義的なことを行っている。一見「リベラル」な政策を掲げながら、このような排外主義的政策をある意味堂々と実行するこのような人物を、信用するわけにはいかない。

 信用するわけにはいかない人物が「独裁的」に率いる小池新党「希望の党」…こんなモノに希望を託してはならない

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