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「希望の党」の造反議員

 小池「緑のたぬき」が率いる「希望の党」の凋落が著しい…15日に発表された毎日新聞社の調査によれば、自民党が単独で300議席を超える可能性がある一方、希望の党は最大で54議席にとどまるという…一時は100議席越え、あわよくば政権交代も見据えて云々…と言われていた時期が嘘のようだ。

 代表が「排除」の論理をふりかざすなど、独善的で閉鎖的な党運営を続けていたことの裏返しであろう。お膝下の東京でも苦戦しているらしい…ひょっとすると小池「緑のたぬき」氏は選挙後、「都政に専念する」とまた代表を投げ出すかも知れない。

 ここに来て、旧民進党から移籍した候補者から「造反」ともとれる動きが現れた…Y!ニュース産経新聞より…
衆院選 希望の民進系造反「9条改悪反対」「小池氏ひどい」
 衆院選を前に民進党から希望の党に移籍した前職の中に、希望の党の公約と大きく異なる主張を掲げる候補が続々と出始めた。希望の党が容認する「憲法9条改正」などの“踏み絵”を踏んだはずなのに公然と異を唱え、小池百合子代表を批判する声まで上がる。希望の党の失速で焦りを募らせているようだ。
 「憲法9条の改悪については明確に反対」。香川1区から希望の党公認で立候補した小川淳也氏は、党の公約に「憲法9条を含め改正議論を進める」と明記されているにもかかわらず、自身のホームページにそう書き込んだ。
 小川氏は16日、高松市で行った街頭演説で「小池氏の物言いは『排除』などひどい。私の政治信条は変わらない」と強調。この日は改憲派の前原誠司民進党代表が街頭演説を行う予定だったが、急遽(きゅうきょ)キャンセルした。後援者らを集めた15日の会合では「立憲民主党と無所属、民進党の人たちを巻き込み、野党再結集、再合流へと歩みを進めなければならない」と言い切った。香川1区は立民や共産党が候補を立てておらず、「反自民」票を自身に集約させたいとの思惑がにじむ。
 一騎打ちの相手となった自民党の平井卓也氏は「対抗馬の政策がどこにあるか分からない。世の不平や不満をあおり右から共産党までの受け皿になるなんて有権者をばかにしている」と指弾する。
 こうした民進党から希望の党への移籍組による“造反”の動きは小川氏に限ったことでない。九州の前職は「安倍晋三首相のように9条改正を特出しするのはいかがか」と批判し、北関東の前職はフェイスブックに「憲法9条に自衛隊を加える提案にはくみしません」と書き込んだ。(奥原慎平)


ま、産経のことだ…「次々と出始めた」と書いて、事例は3名のみなのだが…

 で、小川純也氏のHPを確認すると、確かにQ&Aのページには憲法改正について「国会改革や地方自治のあり方についての議論は大歓迎です。しかし憲法9条の改悪については明確に反対です。」と書いてある。

 香川1区は高松市を中心とする選挙区である。で、昨年の参議院選挙で香川県では「野党統一候補」として共産党が唯一、候補者を立てた…その時、連合の推薦・支持は得られなかったものの、民主党(当時)は全面的にバックアップしており、小川純也氏の陣営も後援会も全力で選挙戦を戦ってくれたのである。そういった「恩義」もあって、共産党は香川1区では対立候補を出していない。
 もともと民主党・民進党時代からタカ派である前原代表の「直系」と言われていた人物なのだが、こういった経緯もあって報道に見られるような態度表明になったのであろう。

 「小池独裁」がゆるんだ希望の党から、こうした「造反」が出ることも野党共闘の成果なのかも知れない。

 ということで、自民党の圧勝を阻止し、安倍政権を打倒するためには、希望の党に行った民進党・自由党の候補者についても、一方的に忌避することなくその候補者個々の態度を見て投票行動をとることが必要だろう。

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