糖質制限最終回答!
糖尿病の新しい治療方法から始まって、効果的なダイエットとしても話題を集めた糖質制限…今や巷には「糖質ゼロ」をうたう商品もあふれている中、出ましたよ~
炭水化物が人類を滅ぼす【最終回答編】植物VS.ヒトの全人類史 夏井睦 集英社新書(2017年10月)
夏井氏の前著は読んで目から鱗…と絶賛したのだが、今回はそれほど新しい事実が書かれているわけではない。まぁ、おさらいといったところ。
網膜や赤血球、はては脳細胞まで「ブドウ糖」しか受け受け付けない細胞もあるが、人の体は「糖新生」で必要なブドウ糖を作ることができる。.
.ホルモンは通常、対になる働きをするものが数種類セットになっていて、「アクセル」と「ブレーキ」を踏んでいる。ところが血糖値を上げるホルモンはグルカゴン、コルチゾール、アドレナリン、甲状腺ホルモン、成長ホルモンの5種類あるが、血糖値を下げるホルモンはインスリン1種類のみ。高血糖に対してはアクセル5つにブレーキ1つなのである。またインスリンが血糖値に働く速度は遅い…ということは、もともと動物にとって高血糖状態というのは想定されていない、自然状態で糖分をたらふく食べるというのはあり得ないことを示している。
脂肪は肥満のもと…と言われるが、脂肪のみ摂取しても血中脂肪濃度が多ければ、鳩首されずに排出されてします。過剰なブドウ糖がインスリンによって脂肪細胞となるから問題なのだ。その証拠に、炭水化物+脂肪で、美味いものが多い…チャーハン、焼きそば、焼うどん、背油たっぷりラーメン、バターたっぷりトースト、フライドポテト、じゃがバター、サータアンタギ―…
ということである(^^)/
後は著者による「思考実験(考察)」…なぜ脳内物質、ドパーミン(糖質をとっても発生し、気持ちよくなる…すなわち糖質は「嗜好品」であり、薬物のような「常習性」があるわけだ)が働くようになったか?人類が増えたのは「食糧生産」をするようになったからか?農耕を植物からみると?穀物を採るようになってヒトの体はどう変化したのか?等々…
糖質に頼らない将来の食糧として著者は「昆虫食」も提案されている。サバンナで二足歩行を始めた初期人類の食糧は昆虫であった。狩猟を始めたのは氷河期が来て人類が極端に少なくなった時に「集住」を始めてから…昆虫を食べていた時代は、周辺を歩き回るだけで簡単に食糧が採れた。牛や豚などの家畜も今は「穀物」を食べているが、健康に育てようとすると人間と食べる物がかぶる…昆虫なら人と食べる物がかぶらないので、これを養殖すればよい…のだと
ちなみに私は「糖質制限食」を実践するか???いやぁ~実家で母親と暮らしていて、母親が「ゴハン大好き」人間であるのと、やはり「うまいもん」が食べたいので…なるべく糖質は避けようという「努力義務」にしておこう
| 固定リンク
「心と体」カテゴリの記事
- たかが手洗いでも健康格差が出る!(2020.02.09)
- 腰がめちゃめちゃ痛くなった…(2019.07.14)
- 人は何歳まで賃労働すべきか?(2018.11.18)
- 糖質制限最終回答!(2017.11.17)
- 血圧を管理する話(2016.12.16)
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 「れいわ現象」の正体(その3)…「新選組」はどうなるか?(2020.03.30)
- 「れいわ現象」の正体(その2)(2020.03.24)
- 「れいわ現象」の正体(その1)(2020.03.22)
- 放射能被害は、見えにくい(2020.01.24)
- 「検証温暖化」を献本してもらいました(2019.07.17)
コメント