旧民進党は「分裂」ガンバローでいいと思うぞ!
総選挙で民進党が分裂して3ヶ月…旧民進党は希望の党、立憲民主党そして民進党に3分裂した状態である。で、民進党は希望の党、立憲民主党に対し統一会派を組むべく申し入れたが、立憲民主党はこれを拒否している。Y!ニュース産経新聞
立憲民主党、統一会派検討しない」 民進党はなお交渉継続に期待
立憲民主党の福山哲郎幹事長は28日、民進党が提唱する立民、希望の党の3党による統一会派結成構想に関し、民進党に「これ以上検討しない」と拒否する意向を伝えたことを明らかにした。
立民は26日に民進党から統一会派結成の申し入れを受けた際、希望の党を含む枠組みでの会派結成は拒む方針を伝えていた。福山氏によると、27日に民進党から確認事項に対する回答があり、3党による統一会派結成を目指す方針は変わらないとの考えが示されたため、検討を拒否する意向を伝えたという。
これに対し、民進党の大塚耕平代表は28日の記者会見で「統一会派を実現する方向でぎりぎりまで努力したい。引き続き立民にも働きかけていきたい」と語り、交渉継続を目指す意向を示した。
希望の党は28日の臨時役員会で、年明けから民進党と統一会派結成に向けて協議に入ることを決めた。岸本周平役員室長は「民進党は希望の党と合流することが前提だった。協議のテーブルにつくのは自然の流れだ」と記者団に語った。
統一会派結成のお話しだが、やむを得ず民進党から出て行ったという形の立憲民主党からみれば、当然、飲める話ではないだろう。だが「野党共闘」を進めたいグループの一部からの批判もある。保守も含めた大きなグループを目指すべきで、立憲「リベラル」で固まるのはヨクナイ…という感じである。
選挙前から、左右の寄せ集め状態だった民進党は、いずれ分裂するだろうと見られていた。先の代表選では、枝野氏を選べば右派が確実に分裂行動に出るだろうから、分裂をさけるため前原氏を選んだとされていた。だが、前原氏の希望の党合流構想(一応彼としては全員で希望の党に流れ込むつもりだったようだ)が頓挫し、立憲民主党が分裂した。前原氏の移行構想が、衆議院選挙だとりあえずGO!で進み、党内議論(民主主義手続き)ナシで不充分なものだったから、参議院や地方議員で民進党がそのまま残るという形になっているのは、皆様ご存じのとおりだ。
多くの人が「分裂」やむなし…と考えていたと思う。加えて、なぜ民進党の支持率が低迷していたか?の理由が、けっきょく「左右の寄せ集め状態」で、どこを目指すのか有権者にはよく分からなかったというところも大きいのだ。総選挙での立憲民主党の躍進は、左派リベラル勢力にあるていど「純化」し、安部政治と対決するという姿勢を明確に打ち出したことに他ならない。
そこで希望の党のような右派政党とやみくもに連携することは、またわけの分からない民進党に戻ることを意味する…これでは安倍を倒すことはできない。
旧民進党…希望、民進、立憲、特に希望や立憲は党ができたばかりなのだから、今は党の理念明確にをしてコアとなる支持層をがっちりつかみ、しかる後に互いの違いをどう乗り越えるか、あるいはそのままにしたうえ、どう安倍政治と対抗していくか考えるのが良い。野党が当面、一つに成り得ないのは自明の上で、お互い「(野党ならば)安部打倒」を国会ないしは在野で競え合えばよいのだ…これを「分裂、ガンバロー」と言う
2007年の暮れから2008年にかけて、革命的共産主義者同盟が中央派と再建協議会に分裂した…あれからもう10年になるわけだ…その後しばらく三里塚現地闘争では、中央派が三里塚闘争に対し懐疑的な態度を見せたこともあって、再建協議会は関西から誠意杯動員をかけたということがある。これをある人が「分裂 ガンバロー」と言ったのである…これはオマケのお話し。
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