運動で組織をつくる…
先日の名護市長選挙は、極端な話「組織選挙で負けた」というわけだが、選挙なんかで組織に勝つためには、対抗する「組織」をつくっておく必要がある。そうでないと、対応できない…
ところで、なにがしか「運動」をしている人が「運動」の目的を実現するため、あるいは「運動」を続けるために「組織」をつくるわけだ。そして、「運動」を広げるために組織を拡大しようとする…ハズなのだが、そういってないのが現実である。
というもの、多くの人々が「組織」っていうものの統制やしがらみなんかに「嫌気」を持っていること、で、そういうことを「運動」する人もわきまえているから、「やれる人がやれる時でエエよ」的な感じにしてしまう。
いや、それはそれでエエ…これまでの「運動」の中で、「組織」が運動をスポイルしてきた局面が、多すぎた。
また「運動」のための「組織」に参加すること自体、大変なのだ…毎日毎日、なんか「活動」することになる、忙しい…「こんなこと、やってられるか、普通の人が」ということになる。
そーゆー意味じゃ、自民党を支える「業界団体」なんか、楽だ…専従の人間が、しんどいこと、めんどくさいことをやってくれる。「選挙」の時だけ、ちょっと我慢(これは「自分自身の判断で候補者を選び、選挙に行くことを我慢する」ということも含む)すればエエのだから。
ということではあるのだが、「選挙で勝とう」ということも目標や手段に掲げるならば、やはり運動によって組織化を図る…という視点を忘れてはならない…やってくれる人がいなくても、選挙で支持してくれる、投票してくれる人を作っておくのだ。
完璧な「組織化」…個人をメンバーにするというより、シンパになってもらう、これを目的意識的に行う…ということだ。
辺野古新基地建設反対運動であれば、シュワブゲート前に来てもらう人を増やすのはもちろん、選挙で投票してくれる、応援してくれる人ぐらいの数を増やすということになる。
ただ難しいのが「選挙」を目的にした場合、特に国政レベルの話にすると、運動体が「野党の応援団」あるいは「特定の政治家の応援団」に成り下がってしまう危険がある。これは先の衆議院議員選挙の後にも書いた…「運動の力で変える」という根本を忘れてはいけないのだ。
さて、改憲阻止闘争のキモとして現在、三千万全国統一署名 が取り組まれている。私はこの署名について、単に署名を集める、数を増やすことではなく、いかに「改憲阻止」で動いてくれる人を探し、シンパや仲間にしていくといった使い方をする…一種の組織化をやるつもりで取り組む必要があると考えている。そういった努力が、改憲を阻止するための国政選挙や、国民投票の投票行動によい影響を与えるハズだ(繰り返すが、「選挙のための署名運動」にしてはイケナイ)
そのために、単純に街頭で呼びかけて集めるだけでなく、地域や職場の中に持ち込んで取り組まれるべきである。どこかの「組織」に取り組んでもらうにしても、相手に「丸投げ」するのではなく、なぜこの署名に取り組むのか、じっくりと「自分の言葉」で話し合いを行うことも必要だ。
街頭で署名を集める場合でも、いかに多くの人を巻き込み、味方につけていくか…言葉を選び、中身を練って、話をしていかなければならない。
なかなか、難しいのぉ~
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