トランプと金正恩は歴史に名を残せるか?
昨日はもう一つ、大きなニュースがあった。アメリカ大統領と朝鮮労働党委員長が、直接会談…対話を行うということだ!Y!ニュース連合ニュースより…
5月までに初の米朝首脳会談へ 金正恩氏の要請にトランプ氏応える
【ワシントン聯合ニュース】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長がトランプ米大統領との早期の会談を希望し、トランプ氏は5月までに会談すると応じた。訪米している韓国青瓦台(大統領府)の鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長(閣僚級)が8日午後(日本時間9日午前)、ホワイトハウスで記者団に明らかにした。
現職の米朝首脳による初の会談が実現する見込みとなり、朝鮮半島情勢は重大な転機を迎える。北朝鮮が核・ミサイル開発を加速し、戦争の危機がささやかれるほど対立を深めていた米朝が、両首脳の会談を経て劇的に関係正常化に動き出すかどうかが注目される。米朝が首脳会談を前に、北朝鮮の実質的な非核化の方策に関する交渉に着手するかどうかも大きな関心を集めている。(以下略)
朝鮮戦争は現在、「休戦状態」にある。まだ戦争はおわっていないのだ!それ故、韓国には国連軍と称した米軍が居座り、いつでも核兵器を持ち込むことが可能だ。たいして朝鮮側も対抗すべく、軍拡を行い、核やミサイルの開発にのめり込んでいる。
朝鮮半島における戦争危機を打開するためには、この「朝鮮戦争の休戦状態」を終わらせる必要があるのだ。そのことを抜きにして、「非核化」なぞあり得ない。一方が核の持ち込み、使用がやりたい放題で、もう一方に「核を持つな」と恫喝することなぞ、ナンセンスの極みだろう(ただし、朝鮮のスターリン主義政権がいかに「防衛的目的」であるとはいえ、アメリカの労働者階級をも焼き尽くす核を持つことには、断固反対するが)
だから当事者同士で会談し、戦争状態を終結させることへの一歩を踏む出すことについては、無条件に賛成し、支持するのだ
もちろん、トランプ大統領や金委員長がどのような思惑をもって、相互の対話に合意したのかは定かではない。トランプ大統領は就任1年を過ぎても、なんら具体的な政策が実現しないまま、いたずらに米資本主義社会の利益に反し、かつ人民の利益にも反するような政策をぶち上げ続けているし、金委員長はあくまでも朝鮮の「独裁者」にすぎず、民衆の自由と利益を抑圧し、反対勢力を粛清して自らの地位を保持している。
両者の会談により、朝鮮半島情勢がどう動くかは、まだ微妙なところではあるのだが… それでも、朝鮮戦争後初めて、両首脳が直接会い、交渉するということの意義は大きいのだ!
何度でも書く…「非核化」が問題だ、とするのであれば、その大前提には朝鮮戦争の終結が必要なのだ今、日本のマスコミでそのことを指摘する報道は皆無といってよいが、そうなのだ。逆に朝鮮戦争の終結なくして、「非核化」はあり得ない。
もし、両者が会談して、時間がかかっても朝鮮戦争が終結したら、トランプ大統領と金委員長は歴史に名を残すことができる…それぐらいのことなのである。
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