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タクシー運転手 約束は海を越えて

 連休最後の日曜日、韓国の「光州民衆蜂起」をテーマにした映画タクシー運転手 約束は海を越えて を観た。

 ソウルのタクシー運転手、マンソプ(ソン・ガンホ)はデモによる交通渋滞があれば舌打ちし、「学生は勉強しろ」ってなことをつぶやくような、普通のオジサン。娘と二人でつつましく暮らしています。光州で何が起こっているか取材したいドイツ人記者、ピーター(トーマス・クレッチマン)が提示する「10万ウオン(溜まっていた家賃が払えます)」に引かれて、ソウルから光州まで彼を連れて行くことに…

 裏道をとおり、検問をくぐり抜けて光州に着く…店のシャッターは閉じ、人気のない通りにビラがちらばる中、学生を乗せたトラックに出会う。ただならぬ事態が起こっているのですが、マンソプはイマイチ、何が起こっているのか理解できない。お婆さんを乗せて病院に行く時」息子が軍に暴行されたようだ」と聞いても(軍隊経験もあるだろうから)「そんなことはない」とお婆さんを慰める。タクシーにガソリンを入れると、スタンドの従業員はサービスで規定の量より多く入れてくれた…タクシー運転手は怪我人を運んでも、当局に捕まる。だから尊敬されているのだと…

 マンソプはピーターの取材に付き合い、戒厳軍が一般市民を殴る、蹴るの暴行を加えていることを知る。が、危険だからとピーターに取材を止めさせようとする。だがピーターはこの事実を世界に伝える必要があるのだ。夜、遅くなって、60万キロも走っているタクシーが故障する。光州の同じタクシー運転手の家に泊めてもらう…そこも親子でつつましく暮らしている、普通の家だ。でもその運転手は、戒厳軍と闘っている。

 翌朝、マンソプは家で一人留守番している娘も気になるので、ピーターを置いてソウルへと帰ることにした。だが光州を離れてすぐ、街には「暴徒が軍を攻撃している」という「フェイクニュース」にあふれていた。彼は悩んだ末、ピーターを無事、空港まで送り返す「使命」に気づき、タクシーをUターンさせて光州に戻る…

 これ以上書くと「ネタバレ」になるのでやめておくが、とにかく良いぞsign0310年前に公開された「光州5・18」 は、光州蜂起の内部から描いたもので、蜂起のストーリーが分かるようになっている。それに対し本作は、蜂起を外からの視点で見ているので、全体像は分からない。それでも戒厳軍が市民に暴力をふるい(あれは「殺してもよい!」という殴り方だ)、銃を向ける恐ろしさ、病院が怪我人・犠牲者で溢れている凄惨な場面は、震え、涙を流さないわけにはいられない。

 あと、5月の光州・韓国南部は、緑がキレイxmas 「私服軍人(憲兵みたいなモンで、市民に紛れ込んで「首謀者」摘発をしているのだろう)」が、マンソプとピーターを追って来るのが怖いぞぉ~coldsweats01

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by ジグザグ会/公式 『タクシー運転手ー約束は海を越えて』をジグザグ会の数人で見てきました。ここでは3人の感想を紹介します。ぜひお読みください。その上で映画に関心をもっていただくきっかけになれば幸いです。 ・ラストシーンが30年前の私につながった/中杉 通 ・ごく普通の人の小さな決心の積み重ねが明日を創る/大川 ふとし ・「光州事件」に巻き込まれた市民の目線から描く/まっぺん... [続きを読む]

受信: 2018年5月12日 (土) 19時29分

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