« 辺野古基地建設反対 5/26国会包囲同時アクション | トップページ | 5・27岡真理講演会 »

映画「マルクス・エンゲルス」

 映画マルクス・エンゲルス を観てきた。久しぶりにパンフレットも購入
_0020_2
 農民とおぼしき人々が、森の中で薪を拾っている…しかし、森林の木は薪になるようなものまで、山の所有者のものだ。「木材窃盗取締法」により、官憲が農民を取り締まるべく襲い掛かって来る。容赦なくメッタ打ちにされる農民…こんなシーンから物語は始まる。

 マルクスが「ライン新聞」でこのことを批判すると、官憲がやって来てみ〜んな「逮捕」。新聞は廃刊になり、マルクスはつれあいのイェニーとともに、パリに移住する。二人はパリでとっても仲良し

 エンゲルスは父親が経営するイギリス・マンチェスターの紡績工場で、過酷な労働条件で働く女工が、啖呵を切って飛び出してしまう。それを追いかけるエンゲルス…労働者街に入り込んでゆく。ウィリアム・ホガースが描いたジン横丁 のような雰囲気を漂わせる安酒場で、エンゲルスは彼女、メアリー・バーンズから労働者の話を聞かせて欲しいと頼み込む。いやぁ~貧困の調査をすべく、「出会い系バー」かなんかに行った、前川喜平、前文部省事務次官みたいだなぁ~。

 フランスではプルードンたんが演説…もちろんフランス語(ちなみに本映画は、ドイツ語、英語、フランス語が混在して使われている。メアリー・バーンズはアイルランド系ということなので、アイルランド語も入っているかも知れない)「所有とは”盗み”である」と…マルクスが批判する。「何を”盗む”のか?」「財産だ」「(財産は”盗んだ”ものではないのか?)堂々巡りだ!」…哲学者は世界を解釈してきた、大切なのは、”変革”することだ

 マルクスとエンゲルスは出会って、お互い非常に気が合った 若いから、夜遅くまで酒を飲むぞ で、道にゲロを吐くわ、翌日頭が痛いわ…

 世の中を変革すべく「正義者同盟」に加入…プルードンたんを知っていることが決め手となった。しかし「正義者同盟」は、自由・平等・公正といった”抽象的”なスローガンだ。総会でエンゲルスの発言が認められると、エンゲルスは「階級闘争」を前面に出した演説を繰り広げた。プルードンたんは「哲学の貧困」によって「粉砕」され、総会には来ない。この総会で正義者同盟は「共産主義者同盟」と名前を変える。旗があらかじめ「用意」されていたので、ある程度労働者同盟員に「根回し」はしとったんだろうな。

 「共産主義者同盟」の綱領を作らねばならない。しかし、生活に困るマルクスはあまり気乗りせず、糧にするための本の出版を望んでいた。しかし、エンゲルスやイェニーの叱咤激励・共同作業により、「共産党宣言」が世に出されたのだ

 あと、あの時代、灯りは当然、ろうそくの灯だ。暗い中、いろいろ資料とか読みこんで「批判」し、様々な著作「独仏年誌」「聖家族」「イギリスにおける労働者階級の状態」「共産党宣言」…そして「資本論」が完成したのであるなぁ~なんて思った

|

« 辺野古基地建設反対 5/26国会包囲同時アクション | トップページ | 5・27岡真理講演会 »

映画・テレビ」カテゴリの記事

かくめいのための理論」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 映画「マルクス・エンゲルス」:

« 辺野古基地建設反対 5/26国会包囲同時アクション | トップページ | 5・27岡真理講演会 »