段階・過渡・変容・再編・危機…とか
さて先日は「革共同の正統なイデオロギーで、かなりトランプ政権ってのも説明できるのではないか」と書いた。では、革共同の正統なイデオロギーって、何だろう
こうゆう言葉がある「段階・過渡・変容・再編・危機 」ってヤツ…リンク元には
戦後世界体制を科学的にとらえる出発点となった革共同第三回大会報告から説き起こしつつ現代社会を、「段階・過渡・変容・再編・危機」としてとらえる立場をあきらかにし、革命的内乱の時代の到来は不可避であると力づよく結んでいる。
とある。
段階とは…資本主義が発展して、帝国主義段階に入ったということ。
過渡とは…ロシア革命の成功により、帝国主義の一画が崩れ、世界が社会主義→共産主義に向かう過渡期を迎えたということ。
変容とは…その革命ロシアが、スターリン主義として変質し、世界革命の道を放棄して帝国主義国と共存を図りだすようになったこと。
再編とは…延命した帝国主義が、不均等発展や世界大戦を経て、再編される(さしあたっては、アメリカが基軸帝国主義国になる→それを独帝や日帝がおいかける)ということ。
危機とは…そうした帝国主義の矛盾が、世界恐慌の爆発という形で危機を迎えるということ。
まぁ、こんなところか…で、「危機の時代」は先にも述べたとおり、1970年代のドル兌換停止、オイルショックからの長期停滞、およびベトナム戦争敗北ぐらいから続く。
ただ、肝心の「革命」がまったくできず、帝国主義体制が予想以上に延命していること、および危機のりきりのための「新自由主義」政策や「グローバリズム」、さらにはソ連スターリン主義の崩壊や、中国スターリン主義国家の「帝国主義化(さしあたってこう書いておく)」により、2020年代を迎える現代社会は、1970年代とは一見、違う世界が広がっているように見える。
長々と延命した「帝国主義」世界をどう見るか?レーニンは「帝国主義段階」が資本主義の最後の段階であるとしたから、「これまでの理論」では、これから先に「新しい段階」が来るとは規定できない。マルクス主義の立場…資本主義を終わらせ、共産主義社会を建設する…に立って、分かりやすい「段階論」で区切って説明しようとすれば、レーニンの「帝国杉論」から見直して新たな分析を行い、規定する必要があるのだが(だから「現代革命」を起こすレーニン並の新しい頭脳による理論が必要となる)、それがない以上、レーニンの立場を継承してうまく説明するか、ブルジョワ経済学や政治学のあいまいな用語である「覇権国家」なるものを使用してお茶を濁すしかないのだろう。
で、レーニンの立場を継承してうまく「トランプ政権」を説明する必要があるのだ。
おまけその1…残存スターリン主義国家、中国をどう規定するか?という難しい問題がある。中国は資本主義が発達し、帝国主義国家のようにふるまうが、スターリン主義国家であるがために資本主義も一部、不完全で「帝国主義」としては認められない。なんかいい言葉はないかな?未来244号 では「覇権国家」かなぁ~決してそうではない…などと書いてあるが。
おまけその2…「帝国主義論」に触れる時、その「腐朽性」についても触れなければならない。その意味で「モリカケ問題」は、日帝、安倍政の腐朽性がゆきつくとこまでいきついた…ただしやったことも、金額も「せこい」といってしまえばそれまで…ものであると言えよう。そうゆう批判も必要なのだ。
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