日朝会談は歓迎するが、安倍で出来るのか?
6月12日に史上初の「米朝首脳会談」がシンガポールで行われた。朝鮮半島非核化、米朝の和解、朝鮮戦争の終結までの道のりはまだまだ遠いが、双方が前向きに新たな関係を構築することが宣言された、有意義なものだったと思う。
さて、この米朝会談の成功を受けて、日朝でも再び直接対話が持たれようとしている。Y!ニュース産経新聞より
日朝会談へ本格調整 正恩氏「首相と会ってもよい」
12日の米朝首脳会談で。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長がトランプ米大統領に対して「安倍晋三首相と会ってもよい」と述べていたことが13日、分かった。これを受け、日本政府は日朝首脳会談の本格調整に入った。安倍首相は14日に拉致被害者家族と首相官邸で面会を予定しており、ここで拉致問題解決に向けた交渉方針を説明する意向だ。
複数の政府関係者が明らかにした。金氏の意向については12日中に米政府から複数のルートで日本政府に伝達されたという。米朝首脳会談で、トランプ氏は「完全な非核化を実現すれば経済制裁は解くが、本格的な経済支援を受けたいならば日本と協議するしかない」との旨を金氏に説明。その上で「安倍首相は拉致問題を解決しない限り、支援には応じない」と述べたとされる。
この説明を受け、金氏は、安倍首相との会談に前向きな姿勢を示したという。会談中に北朝鮮側は「拉致問題は解決済み」という従来の見解は一度も示さなかったという。政府関係者によると、水面下の米朝折衝でも、北朝鮮側は日朝協議に前向きな姿勢を示していたという。
トランプ氏は米朝首脳会談後の記者会見で、拉致問題について「共同声明に盛り込まなかったが、(会談で)取り上げた。安倍首相の最重要課題でもあるからだ」と説明。安倍首相は12日夜、トランプ氏との電話会談後、拉致問題について「日本が北朝鮮と直接向き合い、解決していかねばならないと決意している」と述べた。
トランプの尻馬に乗って「最大限の圧力を!」と叫び続け、核・ミサイルを口実に朝鮮の脅威と敵愾心を煽りながら、イージス・アショアの導入など軍拡政策を繰り広げつつ、支持を得ながら「改憲」の道を突き進んできた安倍首相が、米朝会談が成功する(しかもトランプが「拉致問題」を金正恩に提起したという「成果」を確認した)や否や、朝鮮との交渉に臨むなぞ、「どのツラを下げてぬかしとんじゃ」の世界である。
しかし日朝間で対話を行い、敵対関係を清算して国交を樹立することは、東アジアの平和構築のためにはなさねばならないことである。だから日朝会談そのものには反対しない。
だが安倍首相は日朝会談の成功を「演出」することで、9月の自民党総裁選における3選を確実にしようとすることは目に見えている…だから会談は7~8月とかなりの早さで実施されるだろう…もっとも、「拉致問題」を本当に解決する気もなく(そのことは別途述べたい)、ましてや日朝間の本当の懸案事項、植民地支配問題をさらさら解決する気がない安倍首相に、日朝会談を「成功裏」に終わらせることは期待できない。それどころか、わざと「失敗」してより朝鮮への排外主義・脅威をあおって国内をかため、支持をとりつけながら「改憲」への道を突き進むことも十分予想される。
朝鮮との新しい関係は、安倍以外の新しい風を入れて行うべきである。そのためにも、安倍政権を打倒しようではないか
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