翁長知事の埋立て撤回表明を受けて
26日金曜日、沖縄県の翁長知事が、辺野古埋め立て承認の撤回を表明した…これを受け、昨日辺野古に基地を絶対つくらせない大阪行動 でアジリながら考えたことを書いてみた。街頭で訴えることを念頭において書いたので、「ですます」調になっているが、ま、読んで欲しい。
翁長沖縄県知事が「辺野古埋め立て承認」の撤回を表明しました。
撤回の理由としては、やるべき環境保全対策が成されていない、改善もされないこと、および前知事が承認した時には判明していなかった「軟弱地盤」の問題が明らかになり、大幅な設計変更をしないと「埋立てて基地を作る」ことそのものが成り立たないということが挙げられています。
特に後者の問題について、私も土木屋の端くれですから、N値が0しかない軟弱地盤に、巨大なケーソン基礎を構築するなぞ絶対不可能であることは分かります。沖縄防衛局は「基礎地盤はN値だけで判定するものではない」と、そこだけ取り出せば「正しい」事を述べていますが、それはN値が20とか30とかあれば…という前提で初めて成り立つもので、N値が0の、豆腐やマヨネーズのような地層であることが明らかに分かる以上、アスカじゃ泣けど「アンタ馬鹿ぁ!?」の世界でしかありません。「辺野古新基地が必要」と200%譲ったとしても、現在の設計・計画で建設することは不可能で、埋め立ての位置も含め(設備を陸上側に追い込む等)、抜本的見直しをしなければならない…当然、古い設計に基づく「埋め立て承認」は一旦破棄され、設計を含め見直し、出直しで「承認」を求めるのが筋でしょう。
翁長知事は、地方自治体の長として、県民の命と暮らしを守り、県土を守り、デタラメな土木工事を止めるべく、当然の仕事として「埋め立て承認」撤回をしたのです。
しかし、日本政府は裁判等のあらゆる権力を行使して、知事の「撤回」を無効なものとし、埋め立て強行!基地建設を続行しようとしてくるのは明らかです。しかし、私たちはこんなデタラメを許してはなりません!
思えば安倍政権は、デタラメにデタラメを重ね、悪政を進めてきました…特定秘密保護法や安保法制、共謀罪の強行採決、昨今も西日本豪雨の被災者を無視して宴会をし、総裁選3選に向けた党内工作をする一方で、私たちが望んでいない、早急に成立させる必要もないカジノ合法化を推し進めました。
またモリカケ問題にみられるよう、自らにふりかかった疑惑に何ら納得のゆく説明を行わず、質問には答えない、はぐらかす、聞かれてもいないことにダラダラ答弁するという無茶苦茶を国会で繰り広げています。
世の中、安倍政権に見られるよう、デタラメや「道理」でないことが易々と通ってしまう…そんなことがまかり通っている「かも」しれません。でも沖縄の基地問題を、私たち自身の問題に惹き付けて考えてみてください。
私たちが住む地域社会、あるいは職場や学校で「いじめ」やパワハラ、セクハラ等の理不尽なことが起こった場合、みんな「声」を上げると思います。ダメなものはダメ、おかしいことはおかしい!デタラメなものはデタラメだと…そうです、声をあげないと「悪」は変わりませんし、逆に声を上げることで、誤りを正し、よりよい社会や暮らしを得ることができるわけです。おかしなことにたいしてはおかしい、デタラメなことにたいしてはデタラメだと、声をあげていいし、あげなければイカんのです。
沖縄の基地問題もいっしょです。デタラメな基地建設、「埋立承認撤回」措置の無効化に対し、おかしなことはおかしい、デタラメなことはデタラメだと、今以上に声をあげるべきなのです。そうしないと何も変わりません。
おかしなこと、デタラメなことが通る政治を、エダノンじゃないけど「まっとうな政治」に変えること…これが8月以降の「辺野古新基地建設反対」のたたかいの、大きなテーマだと思います。
ともに頑張りましょう
ともに頑張りましょう
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コメント
お久しぶりです。この記事の文章が非常に分かりやすくて良かったので、先程ツイッターで紹介しておきました。
投稿: プレカリアート | 2018年7月31日 (火) 06時30分
プレカリアートさん、どうもありがとうございます。
投稿: あるみさん | 2018年7月31日 (火) 20時51分