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薔薇マークキャンペーンのマニュフェスト

 昨日の続き…薔薇マークキャンペーンのマニュフェスト(要約 )(全文pdf )を紹介する。
 5項目に分かれ、28の政策が掲げられている。

1.消費税を上げて不況が戻ってもいいのですか?
1. 消費税の税率を5%に戻す(地方消費税1.7%は据え置き)。
2.働きたい人が誰でもまっとうな職で働ける世の中に!
2.100万人分のまっとうな労働需要を追加創出する。
4.最低賃金を1500円とする。最低賃金引き上げによる人件費上昇に耐えられない中小企業に対しては、デフレ脱却が確実になるまでの間、政府が政策金融公庫を通じて賃上げ資金を超低金利で融資し、その財源は、政策金融公庫債を日銀が引き受ける。
8.労働ダンピングを許さず、国内で行われている「外国人技能実習」名目の外国人奴隷制度や、それと同様の制度は廃止する。労働者の権利を抑圧する国に工場移転した企業の利潤送金には特別の課税をする。
3.暮らしの苦しい庶民からこれ以上税金をとるな! 政治が作った莫大なもうけからとれ!
9.法人税の優遇措置をなくし、法人税の税率と、所得税の累進性とを、まず90 年代はじめのレベルにまで引き上げ、さらに数年がかりで引き上げる。
10.富裕層に対する資産課税を強化する。
12.社会保険料も累進制にし、大企業と富裕層の負担を増やし、庶民の負担を減らす。低所得者の国民健康保険料が高すぎるので、国費を投入して軽減する。
13.環境税・トービン税を導入する。
14.大企業優遇の租税特別措置をすべて廃止し、全企業を対象とした、「デフレ脱却設備投資・雇用補助金」に一本化する。
4.力ある者の意のままで人の明暗が分かれない公平な世の中を
19.政治家や官僚の「えこひいき」が幅を利かす経済特区制度はやめる。(「加計問題」は「国家戦略特区」で起こった!)
20.ベーシックインカムの導入をめざす。
21.「デフレ脱却手当」をすべての日本在住者(一定期間以上居住する人々)に一人月1 万円ずつ配る。
23.インフラ建設のための公共事業は、更新投資を中心に必要なものを厳選し、どんな地方でも常に仕事が持続するように長期計画を策定して、若者が安心してこうした仕事に就職でき、しっかりと技術が伝承されるようにする。
5.教育・保育の無償化、介護、医療の充実など
25.有利子奨学金の原資の借り換えを行い、金利をゼロにする。新規の奨学金をすべて給付型にするとともに、既存の奨学金債務を軽減・解消する。
26.教育・保育を無償化する。
27.介護、保育、看護などの賃金の大幅引き上げを実施する。介護士・保育士の賃金は少なくとも警察官・消防士なみにして労働条件を大幅に改善し、人員を倍増する。

 以上のような政策が並べられている。新自由主義政策でないがしろにされ、格差と貧困に突き落とされた人たちにきちんと手を差し伸べるとともに、壊れつつある社会を立て直そうとする意欲に満ちたマニュフェストではないだろうか?
私としてはここに「官製ワーキングプアの解消」や「ロスジェネ世代の優先的雇用政策」も付け加えれば…とも思う。
 また、項目であげていないが、全文pdfの4…公平な世の中を の部分には、利用者や従業者に実質的に決定権がある協同組合の発展を支援するために、現在法制化されていない労働者協同組合の法制化を実現するとともに、分野ごとに細分化されている協同組合法規を、基本法のもとに一体化することを目指すとある。ここでいう協同組合が何を
目指しているのかは不明だが、「生産協同組合」的なものもドンドンやれるようになればいいだろう。ここらへんはいままでの「左翼」「リベラル」にはなかった視点なので、注目したいものだ。

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