薔薇マークキャンペーンが始動!
いつもお世話になっている?社会運動情報・阪神 さんの記事に薔薇マークキャンペーンってのがあった。来る統一地方選挙、そして参議院選挙では、なんとしても自民党に鉄槌を下し、安倍独裁政権を打倒しなければならない。そんな中でアベノミクスに対抗し、選挙で支持され当選するための「経済政策」が提起された。それは「反緊縮」である。
新自由主義政策は、政府・自治体がやっている仕事を「民営化」し、規制緩和をガンガンやって効率のみを追求する。その中で「財政赤字」を口実に、民衆のために必要な財政措置をことごとく切り捨てる「緊縮政策」が行われる。(そのくせ大資本・富裕層には減税・優遇措置をとって救済する)これに真っ向から切り込むのが「反緊縮」政策である。
「薔薇マークキャンペーン」とは、松尾匡(立命館大学経済学部教授)を代表とし、池田香代子(翻訳家・社会運動家)ブレディーみかこ(保育士・ライター)らが呼びかけているもので、HPには 「人々の生活を良くする経済政策こそ最優先」と題し
日本では今、職を失う不安、パワハラ、「サービス残業」、介護や育児の負担、賃下げなどで、5割を超える人が「生活が苦しい」と答えています。私たちは、こうした中でおこなわれる2019年4月の統一地方選挙と7月の参議院選挙で、99%の人々の生活を底上げする「反緊縮の経済政策」を掲げるよう、立候補予定者に呼びかけます。そして、これに合致した経済政策を掲げた立候補予定者を、政党を問わず「薔薇マーク」に認定し、生活の改善、生活不安の解消を切望する多くの人々の投票の参考にしてもらおうと思います。
と書かれている。
と書かれている。
HP内の趣意書には
2019年は、4月の統一地方選挙から7月の参議院選挙と、日本の今後が決まる重要な年になります。残念ながら野党側は、民主党政権のイメージをいまだ払拭できないままで、有権者に安心と希望を与える力強い経済政策を提起できていません。ここで野党側が民主党政権の過ちを忘れて、財政緊縮と消費増税にふみきった「財政危機論」に飲まれてしまったら、どうなるでしょうか。(中略)今度こそ安倍自民党に選挙で勝たなければなりません。そのためには野党は、人々の生活を良くするための経済政策を最優先の課題として争点にしなければなりません。強者から優先的に税金を取る所得再分配の考えに立ち返ること。介護、医療、保育など、人々が不安に思っている問題の解決に、圧倒的に投資すること。そのことで経済を底上げしてまっとうな雇用を拡大し、人々の暮らしを豊かにすることを、真っ向から訴えるべきです。
とある。(太線はあるみさん)
民主党政権の過ちとは何か?もともと民主党は、90年代の新自由主義政策へのかじ取りの中で、自民党といかに新自由主義政策を競うかという観点から生まれてきた。だから2009年の政権交代時には自民党との対抗軸として一定程度、新自由主義政策とは距離を置くもののそれを徹底できず、また強者から税金を取ることを躊躇して「財政危機論」に飲まれたため、「事業仕分け」などに拘泥し、リーマンショックから立ち直るための公共事業が無意味に凍結されて不況が長引いたあげく、消費税増税の道を切り開いてしまった。これが、安倍がいかにデタラメな独裁政治を実施しても、その支持が民主党系の野党に流れないトラウマになっているのである。
だから「反安倍」を掲げる民主的候補者は、アベノミクスでもなく、過去の民主党でもない新しい経済政策を掲げて選挙を闘おう
というこだ。これが松尾匡氏らが掲げる「反緊縮」であり、「薔薇マークキャンペーン」が提唱する経済政策なのだ。

松尾匡氏には左翼として根本的な批判 もあるのだが、ブルジョワ社会をそのままにした上で選挙に勝って安倍を打倒するためにも、また革命をやる前に腹が減って死んでしまわないためにも「息継ぎ」となる政策は必要である。当面、このキャンペーンに注目し、支持してみたいと思う。
なお、2月1日に衆議院第一議員会館でキックオフ記者会見・意見交換会が開かれる。また大阪でも3月9日に新大阪でキックオフ集会(無料)が開かれる予定だそうな。また山本太郎議員はこれとは別に早くから「反緊縮」を訴えているようだ…彼のツイッターには#反緊縮のハッシュタグがあるぞ…で、記事は続くよ

| 固定リンク
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- けんじと太郎でタヌキを追い出せ!(2020.06.18)
- 不正を防ぐために必要な人にお金が渡らないことはあってはならない(2020.05.22)
- 公共の場を閉鎖するばかりが能じゃない!(2020.04.09)
- 辺野古、護岸工事が打ち切られる⁉(2020.04.05)
- 「れいわ現象」の正体(その3)…「新選組」はどうなるか?(2020.03.30)
「かくめいのための理論」カテゴリの記事
- 設計変更を許すな!奥間政則さんの学習会(2020.06.29)
- けんじと太郎でタヌキを追い出せ!(2020.06.18)
- BLACK LIVES MATTER”よりも”大切なこと(2020.06.14)
- コロナ禍での社会ヘゲモニーを握ろう!(2020.05.15)
- 憲法1条を守れば天皇制はなくなる?(2020.05.05)
コメント