運動なきところに、勝てる候補者なし!
昨日行われた統一地方選挙前半戦、特に大阪都構想をめぐるw選挙では、残念なことに吉村・松井ら維新2人組が大勝した。午後8時過ぎぐらいには当確が出た、圧倒的な強さだった。
両者が勝手な理屈をつけて知事・市長職を辞任し、W選挙に打って出た際のマスコミ論調も、この両者に批判的ではあった。自民党が主体に有力とみられる対抗馬を出したが、「反維新」「反都構想」側は及ばなかった。
ここでいまいちど、「反維新」「反都構想」を掲げてきた部分の弱さをきちんと認識し、分析しておく必要があるだろう。
果たしてここっちの運動の側は、なぜ「反維新」「反都構想」なのかということを、人びとに分かりやすく、また粘り強く訴えることができていただろうか?
薔薇マークキャンペーンの地方経済政策マニュフェストpdf のような分析と、これの分かりやすい説明資料が出来ていただろうか?
私も「反維新」「反都構想」運動を積極的に担っていたわけではないので、何もえらそうなことは言えないのだが…
W選挙になると決まった時…というより、維新の両者は前々から「法定協議会が頓挫すればW選挙だ」とぶち上げていた…にもかかわらず、有力な対立候補も出せず、自民党が推す候補者をある意味「仕方なく」支持せざるを得なかったことも問題だ。「普段の運動」の中で、対立候補者になり得る人や、それを支える組織的なものを育てておかなければならないのだ。
「オール沖縄」が成立し、勝てるのは「反基地」「反辺野古」の運動がしっかりあるからだ。
そして東京都知事で、「反石原」や「反小池」で勝てないのは、普段の運動の中から候補者を選ぶのではなく、外から見栄えのよさそうな人を連れてきてなんとかしようと考えるからである。
「護憲」「反改憲」「反安倍」にしても、「3000万人署名」(あるいは「脱原発」でも「反基地」でもいい)などを駆使して、普段の運動をつくって、その中で候補者や支援体制を構築しておかないとダメである。
さて、そういった中で、大阪ではまた注目される選挙がある…大阪12区(寝屋川市・四条畷市・大東市)では、現職自民党議員が亡くなったことから、補欠選挙が行われる…明日が告示日だ。
立候補予定者は、自民党から亡くなった議員の親族にあたる者、維新の新人、元民進党で「野党共闘(共産党の応援をうける)」が嫌だからとっとと無所属になり、「希望の党」にも行った者…この3者が地元から出る。「運動が無い」ので、立憲野党からは誰も候補者がいなかった…ところに、共産党から比例で通っていた宮本たけし氏が、無所属で「落下傘的に」出ることになった。自由党が支援を表明している。
しかし、運動がないところから出るので、まず勝てないだろう❗もっとも、彼を支えるところから運動をはじめていけばエエのだが…
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