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2019年7月

左派ポピュリズムで何が悪い!

 山本太郎の「新選組」の躍進について付け加えると…
 私もブログ記事に山本太郎は「左派ポピュリズム政党」を目指すのか?を書いてその中で、
是非そうしてもらいたいものだ!
とエールを送った。

 選挙後に流れてるネットの記事なんか見ていると、山本太郎「新選組」は立派に「左派ポピュリズム」として位置付けられているようで、何よりだ(^^)
  ここで「ポピュリズム」が、何か悪いこと、モノのように捉えられているところもあるのだが、既存の政党が民衆の要求をすくい上げず、不満・不安が溜まっている時に、その民衆の言うことを聞く政党をつくって、何が悪いのだ!山本太郎もおそらく選挙前に開き直ったのだろう…ポピュリズム上等じゃないか!と…
 で、ポピュリズムを懸念する意見として、こんなことを言う人がいる。J-WAVE NESより…れいわ新選組の躍進の背景にあるもの…東浩紀「これからリベラルは試される」必要な部分だけ、東浩紀の発言をコピーして紹介する。
 僕としては、れいわ新選組ってかなりポピュリズム的な政党だと思うんです。つまり、「現実に実現できないかもしれないけど、そうなったらいいな」という口当たりのいい政策を使い、かなり劇場型政治を演出して、一気に浮動層をかき集めることがポピュリズムだとしたら、今回のれいわ新選組はまさにそうであって、次回の衆院選にもこの戦略を持って向かうので、今後このポピュリズムにどのように接していくのかをリベラルは試されているところだと思います。(中略)そのときにそちらに乗ってしまうのか、そこは冷静に実現可能な政策を議論する人たちを育てていく側に行くのか。これはリベラルの言論人だけじゃなくて、有権者全体が試される状況になってきたなと思います。
(中略)
 元々、自民党の長期政権の中でなぜ左派がダメだったのかと言うと、現実に実現できないようなことばかり言っていて、「とりあえず『反自民党だ』と言えばなんとかなる」という人たちだと国民から思われて、左派とかリベラルは評判が悪くなった。それに対して、1990年代初めからの政界再編の中で「そうじゃないんだ」「やっぱり政権交代をすることが大事なんだ」という流れを作っていったんですよね。そのときにもう一度、単に反対しているだけの口当たりのいいことだけを言っているだけの、そして実現できないようなことばかり並べるのがリベラルになるのかどうかを、もう一度試されてきていると思うので、ここでポピュリズムに巻き込まれないでほしいなと僕は思っています。

 東浩紀にとって「新選組」が掲げる「消費税廃止」「奨学金チャラ」「安い家賃の住まい」「最低賃金1500円」「公務員を増やす」…といった公約は「実現できない」政策なのだそうだ…「実現できそうにない政策をかかげる(新選組は)ポピュリズムだ」と言って批判・非難している。そして野党は「実現可能な」政策を掲げて、政権交代を!などとのたまう…
1.「実現可能な」保守的な政策…消費税もOK、大企業への優遇にも文句は言わない…を掲げて、自民党や維新と同じようになった野党にだれが期待するのか?
2.野党が民衆の生活を底上げする政策を提起できなかったことが、安倍長期政権、はては自民党支配を許しているという薔薇マークキャンペーンなんかの提起を知らないようだ。
 うがった見方をすれば、彼は「消費税廃止(実際できるのは消費税増税阻止ぐらい)」「奨学金チャラ」「安い家賃の住まい」「最低賃金1500円」なんていう民衆がホントに望んでいる政策、もちろん財源として「大企業・富裕層への課税強化」という政策は「実現不可能」なことというより、「実現したらアカン」ことなんじゃないか?
 ラジオ放送番組のようなサイトなので、東氏の言いたいことが良く伝わってない可能性もあるのだが、私はそのように読んだ…
 あと、実現不可能なことを掲げるのがポピュリズム…というのも短絡的だ。なぜなら右派ポピュリズムに位置付けられる「維新」が掲げる「都構想」にしろ「身を切る改革」にしろ実現は可能だし(「都構想」が実現不可能だったら、みんな一生懸命反対なんかしない)、過去に掲げてきた公務員バッシング、教員バッシングなんかも「一定の成果」を挙げている。また欧米での右派ポピュリズムが掲げる「移民排斥」「イスラム排斥」も、法律等をつくってしまえば実現は可能だ。

 まぁ、東のような「リベラル評論家」は、そのうち安倍政権といっしょに歴史のクズ籠に捨てられるのであろう…それまで、左派ポピュリズムが「できないかもしれない」公約を掲げていると非難するのであれば、ゲバラの言葉…もし私たちを空想家のようだと言うのなら、救いがたい理想主義者だと言うのなら、できもしないことばかり考えていると言うのなら、何千回でも答えましょう。「その通りだ」と。…を掲げて進もうではないか!

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「新選組」はどうなるか?

 さて今回の参議院選挙で特筆されるのは、山本太郎率いる「れいわ新選組」が(報道等では「れいわ」と略されており、これが定着するのだろうが、元号名は使いたくないので私は引き続き「新選組」と呼びたい。しかし「しんせんぐみ」って打ち込むより、「れいわ」のほうがカンタンなのも確かだ)ネットを中心に支持が広まり、山本太郎本人の当選はなかったものの、2名の候補者、それも重度の障害をもつ人を国会に送り込んだのである。

これは、快挙であります!
 多くの人がこのことについて書いている…ネットの「お友達」であるプレカリアートさんも山本太郎と一緒に日本を立て直そう! と、支持政党を共産党から「新選組」に変えたと言っている。SNSのお友達は、選挙区は自民党候補に入れたが、比例は「山本太郎」と書いたそうだ。「新選組」の主張はほぼ薔薇マークキャンペーン そのもの、あるいはそれをさらに精鋭化させたもので、薔薇マーク認定もやすとみ歩氏以外の全ての候補者が認定されている。
 単なる「反緊縮」的政策、格差是正、所得再配分政策を掲げるのであれば、程度の差はあれど共産党や立憲民主党、国民民主党と似たようなもの扱いだ…だが多くの無党派層、特にロスジェネと言われる人たち、これまで政治からないがしろにされてきた人達に届く言葉で「あなたは生きていていいんだ!」と訴える山本太郎…それは生活に直結する公約が、「生産性」だとか「効率」のためにあるのではなく、人間の尊厳のためにあるのだということ…に、多くの人が心を動かされたのである。最終的に資金を寄付で4億円集めたそうだが、その中には今日持っているわずかな所持金の中から千円、いや1万円!を出したという人もいるそうだ。
 もちろん選挙戦術も凄い…「拉致問題」と原発が専門のはすいけ透氏、元JPモルガン銀行で経済に強い太西つねき氏(いろいろな経済政策を動画で公開しているようで、観たことはないのだが松尾匡の政策とも近いらしい)、沖縄の創価学会員で、前の知事選挙で玉城デニー知事の応援をした野原ヨシマサ氏、元銀行員、コンビニオーナーでの三井よしふみ氏、元派遣労働者・シングルマザーでレイバーネット日本運営委員の渡辺てる子氏(社民党の大椿ゆうこ候補とかぶってるので私も困った!)などの、今問題になってることに対する「当事者」を選んだ。そして自民党が合区で減員になる議員の救済措置のために設けた「特別枠」2名を、ALSで体がほとんど動かないふなごやすひこ氏と、重度の障害を持つ木村英子氏をあてて、自らは比例3位になる…これは自らが確実に議員になることよりも、重度障害を持つ人を国会に送り込むことの重要性、メッセージ性と、山本太郎を応援したい人にハッパをかけるという意味もあった…という捨て身の戦術を取ったのである。
 「新選組」は政党要件を満たしていないので、選挙中はほとんどTVや新聞といったメインのメディアは取り上げない…もっぱら街頭演説と、それを録画した動画がネットで拡散されること、および週刊誌記事の電子版がポータルサイトで挙げられてようやく広まるといったものだ。選挙後は政党要件を満たすことになったので、山本太郎本人が「代表」ということで政治活動が報道されることになるが、その主張が”資本主義の根幹をゆるがす”からか、主要メディアには登場しずらいところもあるようだ(リテラの記事)本人は「放送禁止物体」として開き直っているようだが…
 
 さて「新選組」の今後だが、政党要件を満たすとはいえ、政党としての体はこれからである。綱領や組織もはっきりしていない…悪いことをした「党員」をどう処分するかとか、政党組織としては大切なことだ…そもそも今回の候補者が「党員」なのか?ということも怪しい。また、地方組織もなんにもない…政党立ち上げは山本太郎一人で行い、いわゆる議員・政治家は誰もそこに馳せ参じなかった…この辺は小池「緑のたぬき」百合子氏の「希望の党」と違う所なのだが、今のところ「新選組」もかつての希望の党と同じく、山本太郎の「私党」のようなものである。
 例えば立憲民主党なんかのように、綱領・規約を整備し、こつこつと地方組織をつくっていくのも一つの方法だが、世界に目を転じてみよう…オランダには「自由党」という一人政党があるそうだ。右派ポピュリズム政党でそこそこ議員数はいるのだが、党員は党代表、党首のヘールト・ウィルデスただ一人だそうだ。規約上そうなっているらしい…議員は自由党の同調者、サポーターという位置づけなのだろう。この組織を「未来の政党のモデルだ」と自賛する自由党議員もいる。ただオランダの法律では、政党助成が受けられないそうだ。
 さから「新選組」も既存のあり方にとらわれない、なんか市民運動かNPOの延長のような「党づくり」をしてもエエのではないだろうか?もちろん党の運営は「民主主義の原則」を徹底的に貫徹する…なんでも党員、議員、サポーターに開かれた討議でものごとを決める作風が必要だ。また、その方法はあくまでも山本太郎のキャラクターに縛られた政党しか出来ない…党の「発展」という方法ではかならずしもプラスではない。「反緊縮」を掲げてアベ政治、はたては小泉政権以降行われて来た新自由主義政策を転換し、息継ぎが行える政権ができるまでの過渡期の形態、ただしそれは議会内で台風の目となる…そんな政党になれば面白いだろう。

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してはならない改憲議論

 先日の参議院選挙で自民党は議席を減らし、参議院においても「改憲勢力」は2/3に届かなかった…が、安倍首相は改憲に前のめりな姿勢を崩していない。大負けに負けたわけではないとして、「少なくとも『議論は行うべきである』。これが国民の審判であります」などと自民党のHPに書いている。おいおい、選挙中「改憲」を争点にしたかね?どの自民党候補者が、改憲を真摯に訴えたのか?全くもってわかりません!教えて欲しいわ! 

 で、これに秋波を送るのが、国民民主党、玉木雄一郎代表である。ハフポストより…
国民民主党・玉木雄一郎代表「憲法改正議論を進める」と発言 「私ね、生まれ変わりました」 
 国民民主党の玉木雄一郎代表は7月25日、インターネット放送「文化人放送局」の番組に出演し、憲法改正議論を進める立場を明言した。
 玉木代表は、参院選を振り返り、「反省です。我々モリカケ問題(森友・加計学園問題)、国会でかなりの時間取りましたから、結果として国政の重要課題について、議論する時間が少なくなってしまったこと、それを国民の皆さんに示すことができなかったこと、これは本当に反省しなければいけないと思います。本当にお詫びを申し上げたいと思います」と語った。
 そしてこう、切り出した。
 「私ね、生まれ変わりました」安倍総理、確かに総理の考えとは違いますけど、憲法改正の議論はしっかり進めていきましょう」
 玉木代表は、これまでの国民民主党は「オーソドックスに改革中道路線できた」が、「どっか尖らないといけません」と考えていることを明らかにした。
「本来の我々の姿なんだけど、あんまり遠慮せずにね、これからの日本にとって必要だと思うことは、バシバシ言うことで、憲法の話もね、我々としても憲法の改正議論を進めていきますし、安倍総理にもぶつけますよ。だから安倍総理にも受けとってもらいたいですよ。秋波を送ってくれているのは新聞で見たんですけど」と続けた。
 ここで進行役の生田よしかつさんから「下手するとさ、一本釣りされちゃうよ」と問いかけられると、
「一本釣りされたら意味がないんですよ。細野(豪志)さんみたいになっちゃうんで」と答え、「組織として一つの考えをまとめてね、党と党として、最終的には党首と党首として、話をさせてもらいたいですね」とした。
「私たちは憲法議論しっかりやります。総理の4項目には必ずしも賛成ではありません。ただ憲法議論は国の最高法規ですから、やりましょう」
 時事通信によると、安倍首相は参院選で憲法改正発議に必要な3分の2を改憲勢力が割り込んだことを踏まえ、憲法改正に向けて、国民民主党側に協力を呼び掛けているという。(以下略)

 国民民主党も「野党共闘」に乗っかている以上、この発言は波紋をよび、今火消しに躍起になっている状態らしい…だが党の方針として「憲法論議」をきちんとやりたい…という一つの立場に立ちたいと言うのも理解しよう。しかしだ。
 そもそも安倍政治で、憲法の理念をないがしろにして、安保法制や共謀罪法等の憲法違反の法律の強行採決を繰り返している…安倍も自民党も、憲法が行政や国会議員、裁判所等の「権力をしばるもの」であることを全く理解していない中、安倍による憲法改正、改憲(壊憲)は許さない!と現在やっている。そして今回の選挙で議席を減らしたとはいえ、未だ安倍政治は続いているのである。こうゆう中で、「憲法の議論」「改憲の議論」をするとどうなるか?
 議論の場を設け、整備した…場はつくっても、その議論の中身が尊重されることはない、せいぜい自民党改憲案への少数意見として、刺身のワサビのごとく添えられるだけだ。刺身の中身は変わらず「強行採決」される…だが、野党側が「議論」に加わったとして、それには民主主義的装いが加えられるだけだ。
 要するに今の情勢で「改憲を議論すること」は、そのまま安倍に押し切られることしか意味しないのである。憲法の議論をしたいのであれば、立憲主義に基づかない安倍のような連中が政権の中枢に居座っていることをなんとかしないとダメなのだ。安倍政権を打倒し、安倍に連なる連中をギタギタのぐっちょんぐっちょんに粉砕しない限り、憲法議論、改憲議論などしてはイケナイのである。

 玉木代表も含め、いわゆるリベラル側にもこういった「情勢」を理解してないヤツが沢山いて、平気で独自の憲法案なんかや、憲法議論の必要性を訴えているのは困ったものだ。あんたの理想は、安倍の前では確実に吹っ飛ぶ!ということが、全然頭の中にない「お花畑」なのである。
 リベラル「改憲派」は、安倍打倒をしてゆっくり憲法の議論が出来るまで、自らの改憲案なんかは封印しておくべきなのである。

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新人女性候補を比較してみた

 参議院選挙大阪編のつづき…
 選挙で大勝した維新の2候補のうち73万票を獲得してトップ当選したのは、新人の女性梅村みずほ氏である。維新公認が決まった時も完全に「誰それ?」状態の、知名度、地盤一切なしの人だ。もっともトップ当選できたのは、維新の組織票を確実に回しているからであって、2位現職の東氏は66万票、前回選挙でも維新は2位、4位を73万票、67万票ときれいに分けている。
 ただ、いくら組織がしっかりしていても、候補者の素質が悪ければみんなそっぽ向くのは、先日の衆議院大阪12区の補欠選挙で自民党候補をみればはっきりする。そこでどんな候補だったのか、HPとユーチューブで拾える街頭演説をチェック…ついでに立憲民主党から立候補した、こちらも無名の新人女性、かめいし倫子氏とも比較してみた。
 梅村氏の売りは「お母さん目線の政治」だそうで、最近まで「無党派層」「政治的無関心層」だったそうな…「維新」と出会って考え方に共鳴し、公認を得て立候補したとのこと。フリーアナウンサーをやっていたこともあって、演説、しゃべりはまず及第点をあげられる。消費税増税をやる前に、維新が大阪でやってきた「身を切る改革」を国もやるように訴え、そして教育無償化等の政策に取り組むと訴える。「身を切る改革」の中身や金額はともかく(維新が国政選挙で訴える場合、議員歳費が高い…一人22,000万円だ…ということをやり玉にあげるのだが、衆参両院合わせて713人の議員歳費を1,000万円削っても、71憶円にしかならない。高速道路工事が1㎞できるかどうかの世界である)それなりに筋は通っている。また街頭演説では、自分の日常的な”思い”を聴衆にぶつけて共感を得ようとする姿勢が見られた…はっきり言って「庶民受け」するようなタイプである。ただ本人のプロフィールその他をみると、フリーアナウンサーという職業も含め、決して普通の庶民にカテゴライズされる人ではない。また政策については、自分のというより「維新」の政策を支持して下さいと訴えている…投票行為も、自分にというより維新にという感じで訴えている。逆に言うと「維新ブランド」のおかげで、自分が国会議員の候補者になって、ここでしゃべっている、というような姿勢が見られる。ある意味「オレが、ワタシが!」と変に気合が入っている候補者よりも謙虚に感じられるだろう。また維新全体のやり方であるのだが、大阪から「改革」を行うこと、東京でなく、大阪に党本部があることを売りにして、大阪人の「ナショナリズム」をくすぐっているのはいつもの通りであろう。
 対するかめいし氏は、演説、しゃべりは及第点だが、「庶民受け」というにはやはり弱い。弁護士、それも刑事被告人の弁護をしてきた、その方面で実績をあげているのが実績であっても、なかなか庶民にとっては「何それ!」の世界だしなぁ~
 政策のうち特徴的なものは、選択制夫婦別姓の導入と同性婚の実現である。その他、消費税増税反対、財源は税制を見直して富裕層や大企業から取ること。賃金を上げる、最低賃金を上げて、フルタイムで働けば年収300万円になるようにする、教育や子育てに投資する等、薔薇マークキャンペーンの主張に近い(ただし「薔薇マーク認定」は受けていない…アンケートに回答していないのかもしれない)リベラルな価値観と民衆のための経済政策を、淡々とだがしっかり訴えていると感じた。ただし直接、安倍政権や自民党、はては維新の「身を切る改革」への批判めいたことは言わず(そうゆう事は共産党のたつみコータロー氏に任せたか?)本人も「あまり批判はしたくない」などと言っている。そのへんが立憲民主党の弱さなのかも知れない。

 ざっくり言うと、梅村氏は「ふんわりとした一般庶民、大衆」向け…その大衆には様々な人がいるのだが、最大公約数を獲得するという感じだ。対してかめいし氏は、夫婦別姓にしたい人、同性婚を求める人、非正規労働者で生活が苦しい人…といった、個々の問題の対象者を向いている…総花的に「リベラル」になるのだが、いかんせん最大公約数を取りに行くというものではないので、なかなか無党派層、政治的無関心層には広まりにくいだろう。

 では「維新」の真似をすれば勝てるのか?よく「維新」の手法に学ぶべき…というのがあり、それはそれで一定正しいのだが、一派庶民、大衆の最大公約数を目指したあげく、主張や語り口が維新と似たり寄ったりになったり、自己のやりたいこと、理念を押し殺したりしては意味がない。立憲民主党は立憲民民主党の、かめいし倫子はかめいし倫子の主張、訴えたいこと、他の党や候補者の違いを出しながら、どう訴えていくのか!ということを常に考えていかないといけないのが選挙戦である。そしてそうゆうプロデュースが上手いのが「維新」の強みなのだろうとも思った。

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自民党が凋落した大阪

 先日行われた第25回参議院通常選挙の、大阪府選挙区の状況を見てみよう…まず自民党だが、太田房江、元大阪府知事という知名度、実績等申し分のない候補者を擁立しながら、56万票の4位当選である。前回、前々回で自民党は76万票、82万票をとっていたのだが、前回から20万票も落としている。大阪府選挙区も投票率は49%程度と落ち込んでいるが、ポイントで―3.6ポイント、減った投票数は26万票くらいだから、組織票の自民党としてはすごく減っている。
 対して維新のほうは、前回が2人合わせて140万票、今回も2人合わせて139万票と堅実だ…だが、総体として増えたわけではない。前々回の東とおる氏1人の得票は106万票、それに保守の「みんなの党」や「新党大地」の票を合わせても127万票となる。このことから、維新は6年前にすでに100万票超え、3年前に140万票もの票を集める力を有しており、これは最近に始まったわけではない。また今回自民党の票が維新に移ったわけでもなかろう。仮に自民党支持が維新支持に移っていたとしても、同じ分だけ維新を支えていた浮動票が維新不支持にまわったとも考えられる。
 とりもなおさず、大阪の自民党の凋落はすさまじい…本当に体力を無くしているようだ。自民党大阪府連も凄い危機感を持っているだろう。維新ができて大阪で天下を取ってから10年、組織が維新に取られ、また「身を切る改革」その他で体力が弱ってきた、それが今年になって露呈したのが、春の大阪府・市長ダブル選挙の敗北であり、今回の4位当選なのだろう。

 減らしたのは自民党だけでなく、公明党もそうだ。今回は現職の杉ひさたけ氏が59万票の3位当選…だが前回は68万票、前々回の杉氏は70万票である。前回より9万票ちかくも減らしている。今回、なぜか維新を意識して「身を切る改革…議員報酬20%返上」なんてことを訴えていたのだが、響かなかったようだ。ともかく組織票が命の公明党も減らしている、創価学会の掲げる理念と、現実の公明党の差がじわじわ来ているのではないだろうか。
 ただそうは言っても、「新選組」から野原ヨシマサ氏という「刺客」を放たれた東京都選挙区では、公明党の山口代表は82万票とっている。公明党は前回が77万票、前々回も80万票とっているから、イザと言う時の「締め付け」はまだまだ効くのであろう…ちなみに野原氏は21万票で、当選はしないものの地盤も知名度もない割には得票しているが、公明党に仏罰を与えるには至らなかった。

 対する立憲野党側だが、共産党たつみコータロー氏は38万票、前回は45万票も撮っているが、7万票も減らしている。前々回のたつみ氏は46万票だから、こちらも今回ガクンと落ちている。立憲民主党のかめいし倫子氏は36万票、国民民主党の13万票を合わせると49万票である。民主党・民進党の前回、前々回の得票は35万票、34万票だから、旧民主党の得票と考えればすごく”躍進”した!もっとも前々回は政権をうしなって直後、前回の現職は保守的なヤツだったので「安倍政権を許さない!」人たちからは人気が出なかったわけだから、知名度、地盤なしかつ投票率が下がって36万票を獲得したかめいし氏とその選対は大したものである。逆に共産党は前回、前々回は民主党・民進党に期待できない人の「受け皿」として得票もあがっていたのだが、今回は票も大幅に減らして、共産党「組織」の凋落が伺えるかもしれない。もっとも2010年は共産党の得票は37万票、前回、前々回が「民主党支持」から流れてきていた特殊情況が、ようやく今年になって「解消」されたとも解釈できよう。ただ立憲民主党、かめいし氏の”健闘”については、安倍打倒のため立憲野党の議席を守る!という大目的において、戦略眼のない投票行動をする人が相変わらず多いということも言えそうだ。

 得票数の推移ををざっとみるだけでも、今後の課題も見えてこよう…維新は強く、今旋風を起こしているようだが、大躍進しているわけではない。組織としては3年前にほぼ固まっているのだろう。自民、公明は組織が弱っている、これはチャンスだ!だがこちらも共産党の組織が凋落している…力量のないところで、野党側が多数候補者を立てても勝てない。府知事・市長のダブル選挙でたたかえなかったことも踏まえ、きちんとした統一戦線、それも「リベラル」「左翼」の中で自己満足するものでなく、きちんと無党派層に訴えるものをつくらないとダメだ!ということである。

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参議院選挙終了、大阪は残念だが…

 参議院選挙が昨日行われた。大阪選挙区では定数4名のうち、維新が1位、2位を占め、公明、自民の候補も当選した。立憲野党側は共産党のたつみコータロー氏が落選し、議席がなくなった。立憲民主党の亀石候補もかなり得票しているので、やはり「野党統一候補」的にやらないと、維新にも自民にも勝てないということが浮き彫りになったわけだ。
 みんな注目!「新選組」は比例で特定枠の2名…重度身体障害者のふなごやすひこ氏、木村英子氏が当選した!国会に堂々と、電動車椅子(かなりハイスペックなやつだろう)かつ介護者・介助者をつけて行くことになる。国会から、日本の障害者政策が大きく変わるだろう。代表の山本太郎氏は当選とはならなかったが、90余万票を集めた堂々の「落選」である。「新選組」は政党要件も満足することになり、晴れて「政党」としてマスコミ等にも扱われることになった。なお、東京選挙区で沖縄の創価学会員、野原ヨシマサ氏は落選したが、公明党の山口代表はどれだけ「仏罰」を受けたかどうかは分からない…「新選組」についても後に語ろう。
 社会民主党はかろうじて比例で1名当選、また政党要件についてもそのままという結果になった。沖縄の仲村みお氏、大阪の大椿ゆうこ氏は残念ながら及ばなかった。
 沖縄では「オール沖縄」の高良鉄美氏が6万票もの差をつけて当選した。8時の早い段階で当確が出た!また「辺野古新基地建設反対」の民意が示されたわけだが、それでも安倍政権は基地建設を止めない!3年前の選挙では伊波洋一氏が当選を決めた翌日、高江ヘリパッド建設工事に入るという暴挙もやっている。この悔しさを忘れず、ますます現地および県外でのたたかいをすすめていこう!

 大阪では残念だったが、自民党は66議席から57議席へと大幅に減少し、「改憲勢力」は3分の2に届かなくなった…政権をゆるがすほどでないが、自民党が選挙で勝てなくなっているのである。比例の得票数も落ちているようだ…「まっぺん」さんがMLで流した意見では、投票率が下がっているのに自民党が後退し、野党が前進している…これは自民党の組織票が減少し、浮動票が拡大しているのでは?ということだ。
 いろいろ分析してみないと何もいえないのだが、大きな問題提起ではないだろうか…大阪ではその浮動票が、さしあたって維新に流れているとも考えられるが…そこに希望がみえてくるのだろう。

 詳細はまた別途…今日はこれでおしまい!

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植民地支配を居直る河野大臣の無礼発言を糾弾する!

 金曜日の出来事であるが、大切なことなので記事にする。Y!ニューステレビ朝日
河野大臣「極めて無礼」徴用工問題で韓国大使に
 元徴用工訴訟を巡って日本政府が要請した仲裁委員会の開催について、期限の18日までに韓国側が回答しなかったことを受け、河野外務大臣は「極めて無礼だ」と韓国大使に抗議しました。
 (政治部・山本志門記者報告)
 韓国のナム大使が韓国側の提案を説明すると、河野大臣は通訳に割って入って強く抗議しました。
 河野外務大臣:「ちょっと待って下さい。韓国側の提案は全く受け入れられるものではない。国際法違反の状況を是正するものでないということは、以前に韓国側にお伝えをしております。それを知らないふりをして、改めて提案するのは極めて無礼でございます。また、この旧朝鮮半島出身労働者の問題を他の問題と一緒にあたかも関連しているかのように位置付けるのはやめて頂きたい」
 そのうえで、河野大臣は「韓国側が国際法違反の状態を野放しにせず、直ちに是正措置を取ることを強く求める」と強調しました。今後、日本側は国際司法裁判所への提訴なども視野に、韓国側の対応の変化を促していく方針です。韓国側は日本の輸出規制を巡っても強く反発し、日韓関係は出口が見えないまま悪化の一途をたどっています。

 外交の場で、大使を呼び出したあげく、通訳を遮って「無礼」者呼ばわりするとは…河野太郎に外務大臣の資格なし❗なのであるが…
 それ以前に、一方的に韓国側を「国際法違反」として、それが解消されない提案を再度持ち出すのは「無礼である」と切り捨てている点は、きっぱりと批判しておかなければならない。
 以前にも書いたと思うが、個人の請求権については日韓条約・および日韓請求権協定でも消滅していない、請求できる…というのが、日本政府も含めた法解釈なのである。だから韓国の裁判所が加害企業に対し、元徴用工へ保障せよと判決を出すのは間違っていないし、それを出したからと言って国際法違反にはあたらない。 
 だが日本政府・安倍政権はこの徴用工判決にむき出しの敵意を現し、依然として「日韓請求権協定で解決済み」との態度を崩さず「韓国は国際法違反!」「韓国は約束を守れない国だ!」などとマスコミも一緒になってキャンペーンしている。
 そもそも植民地支配をして相手に一方的に苦痛を与えておきながら、民衆から補償要求が出てくればその都度「日韓条約で解決積み」とかぬかして門前払いをし、一切応じないという態度のどこが「未来志向」なのだろうか。
 
 現在、日韓関係は半導体製造に係る化学物質(戦略物資とされる)の輸出手続き強化(実質輸出規制)の問題もある。これだって戦略物資が朝鮮、もしくは他の国連決議制裁下にある国に「横流し」されているという疑惑があるので、韓国を「ホワイト国」から外すとされているのだが、肝心の疑惑の内容は日本政府からいっさい説明がない…饒舌な菅官房長官も、なんら具多的な話をしない…当初はこの規制強化も、徴用工判決に対する制裁措置だと言われていた(右の界隈では、こうした化学物質の規制が韓国産業に打撃を与えることを真面目に検討していたようだ)…G20後、突然日本政府は規制強化に乗り出すと発表し、韓国への「圧力」路線を強め出した。
 うがった見方をすれば、経済的な成果が何もなかった、ボロが出だした安倍政権は、参議院選挙を闘うにあたり乾坤一擲!?原点に戻って歴史修正主義、反韓国・朝鮮政策を打ち出し、ネトウヨも含めた保守界隈…でもって、反韓国の”世論”も、今や十分一般社会に広まっている…の支持をとりつけようとしている。河野大臣の「無礼」発言も、その一環で韓国には強気でいくぞゴㇻァ~!を展開しているのではないか。
 それにしても…トランプ米大統領には(というか、歴代米政権には)こびへつらい、イージスアショアやF35戦闘機100機を言いなりで爆買いし、実際に民衆が困っている日米地位協定の見直しも一切しないくせに、韓国・朝鮮には居丈高にふるまう…日清・日露戦争時にもあった、派遣国にはこびへつらい、周辺諸国に威張り散らす番犬帝国主義の、哀れで惨めな態度である。

 安倍を支持する世界では「外交の安倍」なんだそうな…国会でピンチになると外遊と称して逃亡し、あちこちでODAその他をばら蒔いて「何かやってる」感だけ出している安倍晋三…しかし対米ではトランプのご機嫌をとって武器を爆買いしても、貿易交渉で何か後ろ暗い密約をしてきたようで、選挙に影響がでるから選挙後に発表する有様。ロシアとは「北方領土返還」「平和条約締結」交渉が暗礁に乗り上げる。朝鮮とは拉致問題が一切進展せず、圧力一辺倒でやってるうちに、南北および米朝交渉が進展し、蚊帳の外になる…そして韓国とは連携しないとイケナイにもかかわらず無礼者扱い…これのどこが「外交の安倍」なのか❗

 植民地支配を居直る河野大臣の無礼発言を糾弾するとともに、まともな外交をやらない、できない安倍政権を打倒しよう!

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Swing MASA Don’t Kill Concert

 17日は映画を観た後、富田林のすばるホールで行われた「Swing MASA Don’t Kill Concert」に行って来た。
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 Swing MASAさんは、大阪で私たちが集会・デモをやる時にサックス持ってきて参加してくれるミュージシャンだ。戦争あかん!ロックアクションや梅田解放区にもよく来てもらっている(ロックアクションと梅田解放区は、このコンサートの協力団体でもある)この日が本人の還暦誕生日ということで、800席もあるホールで「自分のために」やる事にしたのだそうな…だが、席を埋めるのが大変だったそうで、前売り券(自由席2000円)を購入することで、協力したのである。
 天王寺、阿部野橋から近鉄南大阪線で30分強、近鉄長野線(富田林から先は単線)川西駅が最寄り駅だ。周辺はコンビニも何もないのどかな住宅地で、国道170号まで行くと、すばるホールがある。
 開始前にいろんな団体さんがバザーをやっていた…終了が遅くなってお腹がすくので、社会福祉法人ピースクラブさんの手作りパンを購入して食べる。すばるホールそのものは凄く立派な施設で、活動・イベントも盛んに行われているようだ。凄いぞ、富田林市!
 開場は16時半、17時開演だ。席は1階席で2/3以上は埋まっているようなので、500人以上はいるだろう。
(集会ではなく公演なので音楽に集中すべく、写真は撮っていません)
 はじめに集会・デモでよく一緒になるメンバーが集う、ネットバンド。それから夜明けのさっちゃんズ…河内音頭もやった。ステージの外で踊りの輪ができる。そこには川口真由美さんもいたぞ。
 休憩後、第二部…桜井昌司さん、佐渡山豊さんとのセッション…ん、桜井昌司さんて布川事件の冤罪被害者じゃないの。刑務所内で音楽をやっていたらしい…すごくいい声で歌われます。
 休憩をはさんで、第三部…管弦楽のアンサンブル・サビーナと、Swing MASA Osaka Jazz Womyns…全員女性ミュージシャンによるバンドのコラボ。歌われる歌は、与謝野晶子だったり、富田林ゆかりの詩人だったり…もあれば、かつて文通していた東アジア反日武装戦線の受刑者の詩であったり…そう、「Don't Kill」は、単なる「殺すな!」とか反戦のメッセージなんじゃなくて、死刑制度廃止あるいは反対!という意味も込められているのだと、やっと気づいたのであった。
 最後のほうで「思い出のグリーングラス」が歌われたのだが、この歌も単に故郷をなつかしんでいるのではなく、死刑囚が死刑執行になる朝に見た夢を歌ったものなんだそうな。

 音と光の楽しいステージも、20時半には終了した…Swing MASAさんのこれまでやってきたことや、いろいろな人とのつながりなんかについて、まだまだよく知らないけれども、なんかすごい人なんだなぁ~と改めて思い、家路についた次第である。

 死刑制度廃止について、昨日、京都アニメーションの事務所が放火され、33名もの死者がでるという痛ましい事件が起こった…容疑者とされる男は警察に確保されているものの、重体で詳しい動機などは明らかになっていない。しかし現代界でも世論は「死刑」「極刑」を求めるであろう…しかしどのような極悪非道な犯罪者であっても、国家が(あるいはそれ以外が)人の命を奪うということはやってはいけない!というのが死刑制度廃止なのである。今、これを語るのはすごく「重い」だろう。

 京都アニメーション事件で犠牲になられた方のご冥福をお祈りするとともに、怪我をされた方、心を傷つけられた方が少しでも早く回復し、安らげるよう願います。

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映画「新聞記者」を観た!

 昨日昼から、映画新聞記者を観に行った。菅官房長官に鋭い(といってもあたりまえの)質問を繰り返し、官邸から恐れられている東京新聞・望月衣塑子の「新聞記者」が原案となっている映画である。
 ネタバレにならない程度に…

 はっきり言いますと、主役はシム・ウンギョンが演じる新聞記者というより、松坂桃李が演じる内閣情報調査室の官僚、杉原の苦悩と、官僚としての矜持を描いている…と感じた。私も数年前までそれなりに大きな組織の一員でしたからねぇ…分かりますよ、理不尽な要求もこなさなければならない「組織人」の葛藤は…と、いうことで松坂桃李さん、エエ役だなぁ~(配偶者は本田翼だし…)

 映画内で写っているTVには、みんな大好き望月記者や、前川喜平氏も登場(木村真議員や籠池氏、安倍昭恵は出ないからね❗)
 「世論工作活動」を行う、内閣情報調査室の部屋が、すごく暗くて雰囲気が出ている。いい演出だ。ここもこの映画の主要な舞台である。そのせいか、全体的に画面は暗く感じる。
 「与党ネットサポーター」って、いるんですな。
 そこのボス、すなわち杉原の上司、多田がまた気味が悪い…部下を追い詰めるシーンでは思わず「こんなヤツ頭からどついたれ…血流しても構わん❗」とも思うぐらい…逆にいうと演じている田中哲司にとっても、いい役であったのではと思うぞ。
 ということで、悪(これが「国家意志」なので、一筋縄ではいかない)の上司と葛藤する部下…というのが本当の見どころ。

 現実では近畿財務局の末端公務員が命を落とすのだが、本作ではキャリア官僚が命を落とします…ひぇぇ~

 それにしても、いくら元上司が自殺し、かつ配偶者が出産時のトラブルで入院というハプニングがあっても、霞が関の高級官僚ではホイホイと外には出られないと思うのだが…

 で、葛藤していた杉原は、新聞記者・吉岡に最終的に協力し、危険を冒しながら重要な事実にたどり着く…そのスキャンダルは単なる「お友達案件」なんてものではなく、それよりも恐ろしい国家目的があったのだ。
 しかし現実の「モリカケ」って、そこまでの案件ではないのだな…完全な「お友達優遇」案件、しかも動いた金額はたかだか数十億だ。しかし、たったこれだけのことを隠蔽するために、どれだけ政権がウソやデタラメを並べ、国会を空転させ、役所に改ざんや隠蔽を指示したあげく人ひとり殺している安倍政権とその忖度連中って、別の意味で恐ろしいわ❗

 映画は重要な事実を1面にデカデカと報道した後、また「圧力」がかかってくるところで終わる…そう、新聞記者や良心的な官僚にできるのはここまで…真実を明らかにし、巨悪を懲らすのはこの後、野党と民衆に委ねられている。そのことは明らかにしておこう。

 おまけ…映画館は水曜サービスデーということもあって、平日の昼間なのに満員…やはり宣伝されてないが、注目されているのだね。ただ、上映前に公明党と幸福実現党の宣伝が流れるのは、興ざめだ。

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「検証温暖化」を献本してもらいました

 去年の今頃はメチャメチャ暑かったが、今年はまだ梅雨も明けておらず、ずいぶんマシだ。それでも蒸し暑い…
 さて暑い夏といえば、地球温暖化、温暖化対策といえば、二酸化炭素排出量削減…政府は、企業は、政治家は、温暖化対策に取り組め!という人びとの声も強い。実際、先のG20大阪サミットにあたって、市民団体が各国首脳に温暖化対策に取り組めとアピールしたり(こうゆうのって、若い学生なんかがよく参加してたりする)、G20に反対する側も、温暖化対策、気候変動対策に取り組めとアピールしたりする。
 地球の気温が産業革命以降、急速に上昇している…というのは観測上あるものの、実は産業革命以前の地球が「小氷期」にあって寒すぎた…というのが実際である。そして第二次大戦後、産業の復興により二酸化炭素排出量は増えたにもかかわらず、気温は低下傾向を示した…70年代後半には「地球は寒冷化し、氷期に向かう」なんてことが真剣に語られていたのである。
 このように地球温暖化とその原因としての、人為的に排出された二酸化炭素が大気中に溜まって温室効果を起こしているから…ということをず~っと批判してきたサイト環境問題を考える (本ブログ横の地球アイコンをクリックしても開くよ)の管理者、近藤邦明さんから、このたび「検証温暖化 20世紀の温暖化の実像を探る」を献本していただきました。
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HPより
2019年7月10日発売
シリーズ[環境問題を考える]5
検証温暖化
20世紀の温暖化の実像を探る
(269頁 ¥2,500)
不知火書房 TEL 092-781-6962
      FAX 092-791-7161

 本ホームページで行ってきた『人為的CO2地球温暖化仮説』の妥当性を検証する議論の内容をまとめた書籍を刊行することになりました。
 本書では、先入観を持たずに初等中等教育において理科教育を受けた平均的な日本人の知識に基づいて、20世紀に観測された気温変動の実像を明らかにすることを目的にまとめたものです。
 人為的CO2地球温暖化仮説を支持する東京大学IR3S/TIGS叢書No.1「地球温暖化懐疑論批判」や国立環境研究所のホームページの解説なども紹介しながら、客観的な事実によって「20世紀温暖化の実像」を浮き彫りにします。

 初等中等教育において理科教育を受けた平均的な日本人の知識に基づいて…とあるので、基本的に読みやすい本ではあるのだが、それでも「理科教育」で出てくる数式が並んでおり、解説には時間がかかろう。ざっくり言うと、産業革命以降、人為的に排出されたCO2が大気中に半分ぐらい蓄積して、それが温室効果を起こして温暖化している…という理論は間違っている❗ということなどをきちんと証明している。
 こういった理論は「(温暖化)懐疑論」としてひとくくりにトンデモ扱いされ、まともな温暖化批判に対して天下の東京大学の先生であろう者がトンチンカンな反論をしていることに気が付かないお粗末な現状を撃つ本でもある。
 著者の近藤さんとは何回かメールのやり取りもしている…長年、自信のホームページで、地球温暖化とその対策(二酸化炭素削減)の虚妄性について発信してこられたのだが、いつまでたっても正論が浸透せず(それどころか正論を排除したり、データをいじくったりすることも”温暖化業界”はやっている)、地球温暖化とその対策を巡る世論は誤った方向にドンドン進んだままである。私のような「過疎ブログ」の管理人にまで本書を2冊も献本していただくというありがたい行為も、なんとかこの間違った世論、方法を正して欲しいという気持ちの表れであろう。
(正直、高価な本を2冊もいただいたので1冊、有効な譲渡先はないだろうか…前進社関西支社ではアカンだろうが、社会運動情報・阪神 さんなんかどないだろう?)

 また本のこまかなレビューも、おっつけやっていきたい…今事情があって、菅孝之の「天皇制と闘うとはどういうことか」(彩流社 2019年4月)を読み進めているので忙しいのだが…
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 話をG20反対集会における、インドネシアの石炭火力発電開発に反対するための論理は、石炭火力発電所が二s中単組を大量に放出するからではなく、石炭火力発電、石炭採掘等に伴う開発行為そのものが、そこに住む人々の暮らしや生活環境を破壊するから…ということでなくてはならないのである。

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ホルムズ海峡有志連合を注視し、護衛艦派遣に反対しよう!

 参議院選挙の陰に隠れてあまり話題にされていないが、中東・ホルムズ海峡が”キナ臭く”なっている。安倍総理が「子どもの使い」でイランに赴いた直後、何者かが日本のタンカーを「攻撃」した(船籍は日本ではないのだが、日本の商社が運行に関わり、日本向けの資材を運搬していた)。どこの犯行かは分からないので何とも言えないが、米トランプ大統領が一方的に、イランとの核合意の枠組みから離脱し、イランへの経済制裁を強めている中、ホルムズ海峡でタンカーが攻撃されるという事件も相次いでいる。
 そんな中、10日のNHKはこのように伝えた…
ホルムズ海峡の安全確保へ アメリカが有志連合の結成を検討
 アメリカ軍の制服組トップは、ホルムズ海峡の安全を確保するため、同盟国などとの有志連合の結成を検討していることを明らかにしました。
 トランプ大統領は、日本など石油を輸送する国々がみずから自国の船を守るべきだという考えを示しており、今後、各国にどのような要請をするかが焦点になります。
 AP通信などによりますと、アメリカ軍の制服組トップ、ダンフォード統合参謀本部議長は9日、記者団に「ホルムズ海峡と周辺の海域で航行の自由を確保するため、連合を結成できるかどうか多くの国と連絡をとっている」と述べました。(以下略)

 またぞろ、国連とかの枠組みとはなんら関係なく、アメリカが軍事行動をとろうとしているわけだ。いくら「自国のタンカーを守る」といういう大義名分があろうと、いやむしろその大義名分こそが問題なのだが、遠く中東で軍事行動を起こす理由にはならない。
 トランプ大統領は朝鮮半島においては「平和の使者」のように振る舞っているが、中東、イランにおいては戦争の放火者として振る舞っている…この本質を見落としてはならない。

 一応、昨日の時事通信の報道では、日本政府は慎重に検討するとしている…Y!ニュース
ホルムズ派遣、慎重に検討=課題山積、参院選後判断か-政府
 米国が中東ホルムズ海峡などの海上警備のために提起した有志連合をめぐり、日本政府が慎重に対応を検討している。
 自衛隊法に基づく海上警備行動など自衛隊派遣の根拠がいくつか取り沙汰されているが、実際に派遣するとなれば詰めるべき課題は多い。政府は21日投開票の参院選後に何らかの動きに出るとみられるが、対応次第で世論の反発も想定され、難しい判断となりそうだ。
 「米国をはじめ関係国と連携し、中東地域の緊張緩和、情勢の安定化に向けて外交努力を継続していきたい」。菅義偉官房長官は12日の記者会見で有志連合への対応を問われ、こう述べた。米国からの打診に関しては「さまざまなやりとりをしているが内容は控えたい」と否定はしなかった。
 自衛隊派遣根拠として現時点で比較的可能性が高いとみられているのが、自衛隊法が定める海上警備行動だ。日本船籍や日本向けの荷を載せた船舶などの護衛が可能で、付近を航行する不審船への立ち入り検査もできる。ただ、日本に関わりがない外国船は対象外。武器使用も正当防衛などに制限され、米国が想定する「有志」としての活動要請に応えられない可能性がある。
 ソマリア沖・アデン湾では現在、海賊対処法に基づき海上自衛隊の護衛艦などが活動している。同法を根拠とすれば、日本関係以外の船舶の護衛も可能だ。しかし、取り締まり対象は金品など狙う海賊に限られ、軍艦など外国政府の管理下にある船による脅威には対処できない。
 2016年施行の安全保障関連法も派遣根拠になり得る。ホルムズ海峡の状況を「わが国の平和および安全に重要な影響を与える事態」である「重要影響事態」と認定すれば、米軍や有志連合参加国への後方支援ができる。国連決議に基づき各国が平和と安全を守るために有志連合に参加する場合も「国際平和共同対処事態」として後方支援などが可能だが、いずれも国会承認が必要で実現のハードルは高い。この枠組みでの派遣では、警護活動を担えないのもネックになる。
 安保法制で道を開いた集団的自衛権の限定行使も理論的には可能との見方もある。ただ、国家間の武力衝突が起きていなければ、行使の要件である「存立危機事態」と認定できない。
 新たに特別措置法を制定する方法もあるが、特措法を成立させるまでにはかなりの時間を要するとみられる。自民党ベテラン議員は「現行法体系では対応できない。特措法しかないだろう」と話す。とはいえ、安倍政権は「安保関連法により、あらゆる事態に切れ目のない対応が可能」と訴えてきただけに、特措法をつくろうとすれば世論の反発も予想される。

 いろいろ書かれてはいる…野党、立憲民主党や共産党・社民党なんかは「現行法で派遣は困難」など主張しているようだが、問題が「タンカー、シーレーン防衛だぁ!」となると、法の隙間を狙った強引な護衛艦派遣や、法改正・特措法の強行採決による派遣もあり得る…それに対抗できるのか❗
トランプ大統領のイラン敵視・攻撃の目論みを弾劾しよう。ホルムズ海峡への有志連合を注視し、海上自衛隊の派遣を阻止しよう❗
参議院選挙に勝利し、安倍政権を打倒しよう❗

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腰がめちゃめちゃ痛くなった…

 昨日、朝起きてめちゃめちゃ腰が痛かった…
 歩けないこともないのだが、どうもつらい…気分も悪くなる。
 普段通っている整骨院もこの日は休みだったので、整形外科へGO!

 いろいろ触診したり、聞き取りしたりして、見立ては「大腰筋が固まっている」というもの…
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 要するに、腰椎から骨盤にむかって出ている長い筋肉がこわばっているということ…深いところにあるので、整骨院で表面をなぞっている?だけでは効かないらしい(じゃあ、整形外科で何か出来るかというと、これも表面から湯たんぽのようなもので暖めるリハビリしかしてれくれない。)
 レントゲンも撮ってみたが、骨に異常はほとんどない…ただ、こわばった筋肉がうっすらと画像に現れている(これはこれで怖いな)

 筋肉に直接、痛み止め注射を打ってもらうことで、なんとか痛みは和らいだが…

 この日は辺野古に基地を絶対つくらせない大阪行動に出かけることもできず、1日部屋で寝っ転がって暮らす…何も出来ない。

 大腰筋がこわばって痛む原因は、座りっぱなしの姿勢にあるようだ…で、奥の方の筋肉だから、なかなか伸ばしたりすることも難しい。で、強張ったまま暮らしていると、そこを「かばう」ために周辺の筋肉もこわばり、酷い腰痛(背中から脚までひびく)ものに発展していくようだ。
参考…絵を拾って来たまとめサイト

 なんとか、大腰筋を伸ばすストレッチ体操のようなものもあるようだ…痛みをやわらげてから、こういったものをじっくりやっていくしかないようである。

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「キングダム」で解く中国大陸の謎(その7 番外編)

 さて6回にわたって「始皇帝 中華統一の思想『キングダム』で解く中国大陸の謎」(渡邉義浩 集英社新書 2019年4月)をみてきたが、要するに中国が「統一」されているのは、秦が法家の思想で富国強兵を行うことで氏族制度が解体されたのち、儒家の思想と法家の思想をドッキングさせた漢帝国の体制が中国人にマッチしていたので、後の王朝もそれをモデルに国家体制をつくったため…ということになる。

 ただそれだと、思想、考え方というものが上部構造(統一国家)を規定しているということになって、マルクス主義的なものの見方としては面白くない。
 著者は「銃・病原菌・鉄」の作者である進化生物学者、生物地理学者のジャレド・ダイアモンドを始めとする多くの人が、中国が統一されているのは自然環境にある、最初に統一王国が生まれた中原には山脈もなく、広大な平野が広がり、黄河や長江といった大河が広がっている…東西南北の交易が盛んで軍隊の移動も容易だったからだという考え方を紹介した後、これを否定している。
 なぜなら統一中国の領域は決して平らなところだけではないからだ。中原においてすら山がちな地形も多く、また過去に中国を統一した王朝もことごとく、中原以外の山岳地帯も含めたエリアも領域におさめているからだ。
 そうすると、中国統一を支えた「下部構造」とは、まさに東西南北の交易…それを可能にする生産力…でなないだろうか?

 著者は本書に「戦国時代の『グローバル経済』」というコラム欄を設け、戦国時代に商業が発展した旨を記述している。
 戦国時代に入ると、各国とも国内で生産する物品や他国からの流入品に課税し、財政の強化を図った。戦乱の世は技術革新を促し、経済活動を活発にしていく。斉の臨淄、趙の邯鄲、楚の郢、秦の咸陽などが経済の中心地として栄えていった。
 また、戦国時代には国を越えて投機や遠距離貿易を行う大商人、現代でいえば「グローバル企業」も登場した。彼らの大規模投機にって穀物価格は乱高下を繰り返し、庶民が苦しめられる一方、市場を巧みに操る者が巨万の富を得ていく。実際、孔子の弟子のひとりが、学問の傍らで投機により富を蓄えている。一説によると、定職を持たず諸国を巡っていた時代の孔子を、その弟子が経済的に支えていたという。(中略)
 大商人たちは通貨の違いや国境の壁を、商業を妨げる障害と考えるようになっていく。グローバル企業が国家を経済活動の障壁と考えるのは、今も昔も変わらない。七国統一の気運は、経済の側面からも高まりつつあったのである。(p82~83)
 で、一旦統一すると、発展した商業はその統一中国を基盤にますます発展するし、統一を前提としたルールで商売を続けるわけだから、商業=経済がその後も中国が統一を続けることを要求することになる。
 はなしはこれで終わらない…ではなぜローマ帝国は再び統一せず、ヨーロッパは分裂したままなのか?
 実は、ヨーロッパなんてすごく生産力が低かったのである。
 ローマが統一して「全ての道はローマに通ず」状態になっても、ローマ帝国の軍事力で、例えば金銀なんかを大量にローマが蓄え、それで地中海世界、ヨーロッパ中の品物を手に入れようとしても…肝心の「商品」、すなわち交換するモノが生産できなければ、商業は発展しない…結局、各地で自活していく生き方のヨーロッパ型封建社会に分裂してしまうわけだ。
 中国ではそうならなかった…中国の生産力でもって商品、交換するモノがふんだんに生産できた。だから商業も下火にならず、統一が続いたというわけである。

 おまけ…中国も氏族制度が解体し、家族単位の独立自営農民ができてその上に皇帝・官僚機構が君臨するという単純な形態をず~っと続けてきたわけではない。実際、漢帝国が衰退して、みんな大好き三国志の時代になるのは、一旦成立した自営農民も時代が進むにつれ貧富の格差が生まれ、結局豪農なんかに統合されていく過程が出来たからである。そうして勢力をつけた連中が、地域の有力者になっていく。その親玉が、曹操や劉備といった三国志に登場する人物になっていくのである。
 要するにまた農民層の分解が、発展した生産力の下で起こったのだ…これにどう折り合いをつけるのかで「混乱」したのが、漢の後の魏晋南北朝370年間の分裂時代だったのだろう。そして中国は再び「統一」し、隋・唐の時代になる。分裂の原因となる地域の有力者を取り込むのに、唐が用意したのが「科挙」である…試験によって官僚を登用するのだ…といった「質の転換」が隋・唐帝国で行われているハズなのだが、その辺は著者の渡邉氏は本書では触れていない。まぁ、やると本が分厚くなるし、「キングダム」の時代から外れるからね。なお渡邉氏の専門は古代中国思想史で、「三国志 演義から正史、そして史実へ」(中公新書)という本も出しているようだから、その辺を読むと中国が古代から中世へどう変わっていったか理解できるのカモしれない。

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キングダムで解く中国大陸の謎(その6)

 中国が統一され続けている理由を筆者は、王朝が交代し新国家を樹立してもても、漢の時代に成立した「古典中国モデル」が参照され続けた結果であるとしている。では「古典中国モデル」のイデオロギーとは何か?見てみよう。

 古典中国モデルの特徴は、①大一統、②華夷秩序③天子 であるそうな。
① 大一統とは、中国は分裂していてはならず、統一されていなければならないという意識のこと。これは「安全保障」上の意識でもあって、要するに分裂していては異民族が中華に攻めてきた時に打ち払えない…だから統一している必要があるということだ。漢帝国も当初の「郡国制」で半分封建制が残っていた時期に匈奴に攻め込まれ、屈辱的な講和を行っている。その後、郡国制を解消して中央集権国家が出来た段階で大々的に匈奴を「討伐」している。分裂していれば異民族が攻め込んでくるという「恐怖」に裏打ちされたものと言えよう。(ちなみに辛亥革命後、様々な「軍閥」が割拠している時期にも日帝の侵略を受けている)
② 華夷秩序とは、大一統の範囲を決めるもので、具体的には儒教・漢字文化を持つものを「中華」とし、持たないものを「夷狄(いてき)」として、中華を上位に置く世界観のこと。漢字を使い儒教的価値観を持っているならば、異民族であっても「中華」になれるので、後に漢民族は異民族による支配を受け入れる根拠にもなるものである。
③天子とは、周王朝における王の権威付けのために現れる概念で、「天」という抽象的な存在でもって「王は『天』から地上の支配を認められた、天の子」という物語である。これを漢代の儒家が皇帝の権威づけのために、皇帝号と天子号をドッキングさせたのだ。皇帝の力の源泉は、人間を越えた存在「天」にあるとしたのである。
 こうして、漢の初代皇帝・劉邦は、後から天命が降った「天子」だったことにされた。皇帝が死んだら、皇帝の嫡長子が天に即位を報告し、承認されることで、新皇帝も天子となる。そう考えることで、本来、儒家とは無関係だった皇帝号を、天子号と結びつけた。(中略)
 武帝の時代には、儒家の董仲舒が「皇帝=天子の支配を、天が正統化する論理」をさらに精緻なものにした。天は徳のある人物に対して天命を与えて天子とするが、天子が悪政を行ったときは災害を起こして戒める、というのがその説である。(天人相関説)
 つまり皇帝が「権威を持った天子」であるためには、儒家的価値観に基づいた政治を行わなければならないということだ。皇帝に「仁政」の枠をはめたのである。(中略)
 おそらく漢の初期、支配者層は困っていたのではないだろうか。中央集権型の統治を行わなければ異民族に侵略されてしまうが、法家を公式イデオロギーに採用しても長続きしないことがわかっている。そこで、一時的に「ゆるやかな法家・道家」である黄老思想を採用したが、これは統治について揺るぎない指針を与えるものではない。
 そうしたときに、昔からある制度や慣習を認めながら、統一と中央集権を肯定する論理を飲みこんだ儒家が登場する。それがあまりにも中国人にフィットしていたために、漢は長期政権になったのである。(p191~192)
 で、漢が約400年続いた後、みんな大好き三国志の時代をへて、一事晋が中国を統一するも南北朝時代という分裂時代が280年続く。南北朝の末期には北周という、周にならった封建制の国家もできるのだが、儒教の「理想」国家は現実の国家の規範にはならず、中央集権型の隋帝国が統一を行う。ただ隋は鮮卑と漢民族が融合した異民族系国家であったため、仏教を国教とした(だから倭国は隋に使いをやって仏教を学んだのである)が中国人には受け入れられず、30年足らずで滅びる。その後を引き継いだ唐帝国が、大一統・華夷秩序・天子を「古典」として復活させたのである。唐帝国は300年近く続き、広大な領土と絶大な影響力を及ぼしたのはご存じのとおりである。で、五代十国の54年の分裂をへて、宋が統一…「古典中国モデル」採用…この繰り返しとなる。(元、モンゴル帝国は異民族による世界帝国であり、別の統治手法を用いたのだが、その代わり元は中国人からほとんど徴税することが出来ず、財政基盤は塩の専売であったそうな。)
筆者は「中国人は国が混乱し新たな政体を打ち立てる必要に迫られたときにも、参照すべきモデルを持っていた。たとえなにか問題が起きても、自分たちの作りだした儒教文化に立ち戻れば打開できる、そのような絶対的な信頼があったのである。」(p195)と述べている。そして現代中国、中国共産党もかつて儒教を旧い中国の象徴と見なして攻撃したものの、1980年代からゆるやかな見直しが始まり、積極的に儒教研究者に資金を援助し、中国各地に孔子廟を建て、海外には「孔子学院」という教育機関を輸出している状況を「西洋とは異なる中国独自の思想体系として、かつての儒家と同じように、ときの政府の正統化を願っているのかもしれない。」(p197)と説く。そして「中国は古代の統一帝国がずっと続いていた不思議な国だと述べたが、本質的には現代でも変わっていないのかもしれない。まさしく稀有な国だとう思いを、これまでにも増して、私は強めている」(p198)と結んでいる。

結論が出た…ので、(その7 番外編)に続く

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全て政党名は「屋号」である…

 「ナニワ金融道」の作者、青木雄二氏の受け売りなのであるが…

  全て政党名は「屋号」である!

 三河屋、松坂屋といった、お店の名前と同じ…

 自由民主党が、自由で民主的でしょうか?

 公明党は、公明正大でしょうか?

 立憲民主党、国民民主党しかり…果ては、維新だの新撰組だの…w

 青木雄二氏は「共産党」だけは「共産主義を目指す」党であるとしていたのだが、私から(新左翼な人は誰でも?)日本共産党は共産主義社会なぞ目指しておらず、実態はケインズ党なんだから、名は体を示さず、「共産」は「屋号」であると言ってよいのだ。

 従って投票は、名前や雰囲気・イメージに左右されることなく、各党・各候補者がどんな政策を語り、あるいは実現させようとしているのか、どんなことをやってきたのか?言ってきたのか?ということを、きちんと調べて(あんまりにも大昔のことを調べてもしょうがないのだが)投票に行きましょう(^^)

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参議院選挙公示!

 ハイ、選挙がでぇっ嫌いなw私が、本日公示された第25回参議院議員通常選挙について語るぞ(^^;; といっても大阪の左翼限定だが…
 まず、大阪府選挙区は、定数4名のところに国会に議席を有するほぼ全ての政党+様々な勢力から12名もの立候補者が出ている激戦区である。そして大阪府知事・市長のW選挙や、堺市長選挙で勝利し、勢いにのる維新が2名の当選を狙っている。前回も維新は2名当選を果たし、共産党や民進党の候補者は勝てなかった…大阪府選挙区からは、自民、公明、維新2名と「護憲野党」の議員が勝てていないのである。似たような構図が、今回も続いている。今回改選される議員4名は自民、公明、維新、共産であるが、今回維新が2名当選を果たせば、共産党現職、辰巳幸太郎氏の議席は吹っ飛ぶ。
 こうなると方針は一つしかない…実績もあり、より勝利に近い共産党・辰巳幸太郎氏に票を集中すべきである!個々の候補者を応援している人には誠に申し訳ないが、立憲民主党、国民民主党その他には涙をのんでもらうしかない。
 前回選挙で維新は2人で140万票、ひとり70万票あまり取っている。それに対し、共産党候補は45万票で落選、前々回の辰巳幸太郎氏でも47万票弱なのだ…すごぉ~く危ない。一方、前回の共産党候補と民進党候補の合計は80万票、自民党候補の得票よりも多かったのだ。票は単純な足し算にはならないが、もし「野党統一候補」で勝てていた場合、維新の片一方が落選していたハズである。
 だから大阪のような複数区であっても、野党統一候補ってのは必要なのだが、前回も今回もそれが出来ていない…こーゆーことだから、維新にいつまでも勝てないのだろうなと思う。

 さて比例代表である…「新選組」の候補者選定がすごく話題になっている。3億ぐらい金を集めたようで、けっこう「濃い」候補者を10名…山本太郎氏は東京選挙区から出馬せず、そこからは沖縄の創価学会員で、沖縄県知事選挙で「反旗」をひるがえした野原善正氏を立てた。比例代表でも重度障碍者の候補者2名(船後靖彦氏、木村英子氏)を「特定枠」とし、自らは「新撰組」の得票が300~350万票ないと当選しないところに追いやった。スゴイ人だな、山本太郎…社民党

 ただ彼の「マーケティング」は、あくまでも既存政党に失望している無党派層や、とりあえず自民党、自由党もしくは旧民主党系を支持してきた保守層である。だから山本太郎ファン?の左翼は、彼の処遇は保守にまかせて、堂々と「老舗の左派政党」に票を投じよう…具体的には社民党であり、大阪教育合同労組出身の大椿ゆうこ氏であり、元沖縄県議の仲村みお氏である。(比例代表は、個人名を書きましょう!)

 社民党なんかもういらない!共産党も大っ嫌い!?という左翼の人は、棄権するか「新選組」にでも入れてください(^^)

 参議院選挙で、自公を減らそう!維新はゴミ箱に!安倍政権を打倒しよう!

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「キングダム」で解く中国大陸の謎(その5)

 ではここで、中国を統一しつづけた「儒家」と「法家」の思想についてみてみよう。「儒家思想」は紀元前551年に生まれた孔子が始めたもの。氏族制度が解体しかけ「下剋上」も起こってくる中で、秩序を立て直し、封建制を再構築するため「仁」や「孝」といった昔からの社会規範、道徳観や慣習を言語化し、体系づけたもので、孔子の存命中はあまり高い評価は得られなかったが、孔子の孫弟子あたりから各国に浸透し始める。
 孔子の弟子の代から儒家は各国の政権中枢に入り始め、戦国時代中期には、諸子百家の中でもっとも影響力を持つようになった。これも儒家の思想が昔からある制度や慣習と適合的で、なおかつそれらを正統化する思想であることが大きい。
 たとえば、儒家は父と父方の祖先をとくに敬うように説く。これは中国の氏族制が父系だからだ。富裕層は一夫多妻だったため、母系社会になると誰が本家なのかわからなくなってしまう。儒家はそこで、父が偉いのだ、と正統化する。
 さらに、親を愛するように君主を愛せ、と主張し、君主への忠誠心を作り出すことにも加担する。家長にとっても、地方のローカル支配者にとっても、国の支配層にとっても、自らの地位が保全される思想ゆえ都合が良い。(p144~145)
 ただ儒家思想には、中国を統一してしまおうという考え方はさらさらない。中国を統一したのは「信賞必罰」で氏族制度を解体しつくした「法家思想」なのだが、この厳しい法家思想の背景には、「道教」のもと道家思想が根底にあるということだそうな。「老荘思想」という、一見、人為を排してなぁ~んにもしないの(「無為」)がエエ!?という「道家思想」が背景にあるとは驚きだが、こう筆者は展開する。
 現世のことを扱う思想が多い諸子百家の中で、道家は例外的な「宇宙論」だ。「道」とは世界の構成原理であり、宇宙や社会を成り立たせている原則を指す。「これ以上消すことができないもの」としてのXを道と呼んでいるわけだ。(p147)
 法家では、君主が無限の権力を発揮できるのは、君主が「道」の体現者であるからと考える。したがって君主は絶対者であり、宇宙の主催者だということになる。ゆえに君主によって施行される法は、無制限のものとなることが許されるのだ。(p150)
 ひぇぇ~そうゆうことだったの…実際に法家思想を体現し、中国を統一した秦王に対し、李斯が王の称号を改めるよう上奏した。神話的な帝王の称号である天皇(てんこう)、地皇(ちこう)、泰皇(たいこう)のうち、最も尊い「泰皇」を李斯は進めたが、政は泰の文字を抜いて帝を入れ「皇帝」とした。
 泰皇とは原始道家の概念で、宇宙を支配する泰一神(たいいつしん)のことである。つまり、泰皇を名乗ることは、現世の君主が宇宙を支配する絶対神になることを意味している。また王自身が選んだ「帝」とは、「上帝」という人格を持たない絶対神で、これも宇宙万物の総宰者という意味を持つ。
 李斯は法家ではなく道家の思想に基づいて、秦王に新たな称号を上奏したことになる。これも法家の根拠になっているのが道家だからだ。道家が目に見えない世界の構成要素から発想する思想である以上、法家が現実を無視して世界のあるべき姿を志向するのも当然のことなのである。(p150~151)
_0001_20190625172301  といことで、法家思想の背景に道家思想があるという、けっこう驚きの状況が理解いただけたであろうか…なるほど、中国統一後、始皇帝が「不老不死」にこだわったのも、道家思想の影響、背景があったからだと納得がいくものである。
 ただ法家思想は厳しすぎるだけでなく、正統性の根拠がはっきりしない(目に見えない「道」に基づく)ということが、国を統治するという点においては欠点となる。始皇帝は自分の子孫が二世皇帝、三世皇帝と続けていくこととしたが、なぜ皇帝の子孫が皇帝に成れるのか?という疑問に法家は答えられない(「法で決めたから」としか言いようがない)別の言い方をすれば、権力があっても、権威がない…という状況である。
 そこで再登場するのが、儒家思想である…既存の秩序を保守するのにはうってつけ。父系の「本家」を尊びましょう…というのはそのまま、皇帝の世襲も正統化してくれる。そして儒家思想のほうも、現実に合わせてバージョンアップしていくことが出来た。原理原則に拘泥する道家思想(ただし何が「道」なのかは誰にも分からない)法家思想とは違うのだ。実際、孔子の後150年後ぐらいの孟子は、孔子が認めなかった「下剋上」をあっさり認めてしまう…世の中「下剋上」が当たり前になっていたからだ…ただし、そのための理論は再構築した。「仁政」「民本思想(王道政治)」そして「易姓革命」である。また漢の時代になってからも
 たとえば景帝の父の文帝は、専横をふるった呂后(劉邦の正妻)を打倒する際にほとんど活躍しなかった。それでも即位できたのは、文帝の実母の一族が弱体で、外戚が力を持つ心配がなかったからだ。そのような即位の正統性に乏しい文帝に対して、儒家は、「母は子をもって尊し(子供が偉くなれば母親の地位も上がる)」として、それまでになかった考えを後づけして経典に加え、母の出自が卑しい文帝の即位を正統化した。儒家は社会の流れを見て思想を変化させ、ときの権力者に近づき、正統化の論理を提供したのである。(p176)
 漢以降の中国の統治思想は、儒家思想に戻った…ただし、いったん法家思想による統一を経て、法家思想も取り入れ、バージョンアップした思想である。儒家思想はやがて「儒教」として確立されるのである。 

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ガールズ&パンツァー最終章 第2話(追記あり)

 ガルパンおじさんは、ガールズ&パンツァー最終章第2話を観てきたのだ❗

 映画館はガルパンおじさん、お兄さんで…というが、実は若干女性もいたぞ。
 ということで、ネタバレにならない程度に(^^)
 
 「無限軌道杯」、フランス戦車を操るBC自由学園との対戦。鉄壁の結束を誇るBC自由学園だが「内ゲバ」が始まる!?
 そど子ら、カモさんチーム(風紀委員チーム)が活躍。
 ボカージュって、迷路のことなのですね。
 隊長、マリーたんはホント、お菓子が大好きなんですね…聖グロリアーナが消費する「紅茶」とエエ勝負です。お菓子パワーのせいか、指揮がすごく優雅でかっこいいです。対戦シーンは、なんかゲームの画面みたいな作画…ま、戦車道自体が「ゲーム」であって、戦争シュミレーションではアリマセン。

 対戦おわって、ライバルチームの活躍がチラ見せされる…黒森峰女学院、逸見エリカたん、隊長役が板についてる。フィンランド戦車を操る継続高校「出ればいいってもんじゃな」かったんだったけ?

 大洗女子の2回戦対戦相手は、日本戦車を操る「知波単学園」だ…前回の劇場版では、エキシビションマッチと対大学選抜チーム戦で共闘している。「突撃バカ」と呼ばれる知波単学園であったが…
 「でもでありますっ!」の福田タン…けっこうアレな呼ばれ方だなぁ~この福田タンの進言と、西隊長の決意により、知波単学園は「突撃バカ」を卒業🐱
 そうすると強いぞ~大日本帝国❗おお、知波単の新しいテーマソングもあるぞ~

 やっぱり対戦シーンは、ゲーム画面のような展開をする。

 冷泉麻子タン、やっぱり夜は強い(^^;;

  上陸用舟艇も、戦車扱いなの?

 いちばんラストの知波単、西隊長のセリフ…定番だけども、よい。

 で、またまたフランス軍歌?玉葱の歌でいこう!オーストリア人に食わす玉葱はない❗

ではでは…

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