左派ポピュリズムで何が悪い!
山本太郎の「新選組」の躍進について付け加えると…
私もブログ記事に山本太郎は「左派ポピュリズム政党」を目指すのか?を書いてその中で、
是非そうしてもらいたいものだ!
とエールを送った。
選挙後に流れてるネットの記事なんか見ていると、山本太郎「新選組」は立派に「左派ポピュリズム」として位置付けられているようで、何よりだ(^^)
ここで「ポピュリズム」が、何か悪いこと、モノのように捉えられているところもあるのだが、既存の政党が民衆の要求をすくい上げず、不満・不安が溜まっている時に、その民衆の言うことを聞く政党をつくって、何が悪いのだ!山本太郎もおそらく選挙前に開き直ったのだろう…ポピュリズム上等じゃないか!と…
で、ポピュリズムを懸念する意見として、こんなことを言う人がいる。J-WAVE NESより…れいわ新選組の躍進の背景にあるもの…東浩紀「これからリベラルは試される」必要な部分だけ、東浩紀の発言をコピーして紹介する。
僕としては、れいわ新選組ってかなりポピュリズム的な政党だと思うんです。つまり、「現実に実現できないかもしれないけど、そうなったらいいな」という口当たりのいい政策を使い、かなり劇場型政治を演出して、一気に浮動層をかき集めることがポピュリズムだとしたら、今回のれいわ新選組はまさにそうであって、次回の衆院選にもこの戦略を持って向かうので、今後このポピュリズムにどのように接していくのかをリベラルは試されているところだと思います。(中略)そのときにそちらに乗ってしまうのか、そこは冷静に実現可能な政策を議論する人たちを育てていく側に行くのか。これはリベラルの言論人だけじゃなくて、有権者全体が試される状況になってきたなと思います。
(中略)
元々、自民党の長期政権の中でなぜ左派がダメだったのかと言うと、現実に実現できないようなことばかり言っていて、「とりあえず『反自民党だ』と言えばなんとかなる」という人たちだと国民から思われて、左派とかリベラルは評判が悪くなった。それに対して、1990年代初めからの政界再編の中で「そうじゃないんだ」「やっぱり政権交代をすることが大事なんだ」という流れを作っていったんですよね。そのときにもう一度、単に反対しているだけの口当たりのいいことだけを言っているだけの、そして実現できないようなことばかり並べるのがリベラルになるのかどうかを、もう一度試されてきていると思うので、ここでポピュリズムに巻き込まれないでほしいなと僕は思っています。
東浩紀にとって「新選組」が掲げる「消費税廃止」「奨学金チャラ」「安い家賃の住まい」「最低賃金1500円」「公務員を増やす」…といった公約は「実現できない」政策なのだそうだ…「実現できそうにない政策をかかげる(新選組は)ポピュリズムだ」と言って批判・非難している。そして野党は「実現可能な」政策を掲げて、政権交代を!などとのたまう…
1.「実現可能な」保守的な政策…消費税もOK、大企業への優遇にも文句は言わない…を掲げて、自民党や維新と同じようになった野党にだれが期待するのか?
2.野党が民衆の生活を底上げする政策を提起できなかったことが、安倍長期政権、はては自民党支配を許しているという薔薇マークキャンペーンなんかの提起を知らないようだ。
うがった見方をすれば、彼は「消費税廃止(実際できるのは消費税増税阻止ぐらい)」「奨学金チャラ」「安い家賃の住まい」「最低賃金1500円」なんていう民衆がホントに望んでいる政策、もちろん財源として「大企業・富裕層への課税強化」という政策は「実現不可能」なことというより、「実現したらアカン」ことなんじゃないか?
ラジオ放送番組のようなサイトなので、東氏の言いたいことが良く伝わってない可能性もあるのだが、私はそのように読んだ…
あと、実現不可能なことを掲げるのがポピュリズム…というのも短絡的だ。なぜなら右派ポピュリズムに位置付けられる「維新」が掲げる「都構想」にしろ「身を切る改革」にしろ実現は可能だし(「都構想」が実現不可能だったら、みんな一生懸命反対なんかしない)、過去に掲げてきた公務員バッシング、教員バッシングなんかも「一定の成果」を挙げている。また欧米での右派ポピュリズムが掲げる「移民排斥」「イスラム排斥」も、法律等をつくってしまえば実現は可能だ。
まぁ、東のような「リベラル評論家」は、そのうち安倍政権といっしょに歴史のクズ籠に捨てられるのであろう…それまで、左派ポピュリズムが「できないかもしれない」公約を掲げていると非難するのであれば、ゲバラの言葉…もし私たちを空想家のようだと言うのなら、救いがたい理想主義者だと言うのなら、できもしないことばかり考えていると言うのなら、何千回でも答えましょう。「その通りだ」と。…を掲げて進もうではないか!
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