障害者政策に後ろ向きの維新、松井代表
本日、臨時国会が召集され「新選組」の2人の重度障害を持つ議員、船後靖彦氏と木村英子氏も無事に初登院を果たした。
二人の重度障害者が国会で活動するため、数十万円(たったのこれだけで済んだのって感じ…普通家をちょっとリフォームすると数十万はかるくかかる、ましてやバリアフリー対応なんぞすると、百万単位でかかるだろう)かけてスロープなどを設置してきた。また介助者が一緒に国会内に入れるようにするなど、制度面での改善も進めてきたのであろう。まだ不十分なところもあるだろうが、関係者の努力の賜物でもあろう。
この二人の議員のために公費で国会を改造したりすることに対し、ネトウヨどもが「自己責任」論等をかかげて批判・非難している…しかし、国会のバリアフリー化は何も二人のためだけに行うわけではないし(今後も障害を持つ議員が当選する、あるいは今の議員が障害を持つことになることは否定できない)、国権の最高機関におけるバリアフリーの試みは、確実に他の機関、さらには社会全体に広まるきっかけにもなる。彼らの批判・非難はホント、建設的でない。
で、建設的な違憲を述べられない奴が、ここにも居た…維新の松井代表である。Y!ニュース毎日新聞より
「議員優遇おかしい」れいわ2氏の介護費参院負担批判 松井維新代表
日本維新の会の松井一郎代表(大阪市長)は31日、参院選で初当選した重度身体障害者の舩後靖彦氏と木村英子氏=いずれもれいわ新選組=の議員活動に際し、必要な介助費用を参院が当面負担すると決めたことについて「国会議員だけを特別扱いするのか。一般人であろうと公平平等に支援を受けられる制度に変えるべきだ」と述べ、反対する姿勢を示した。
2人は障害者総合支援法に基づく「重度訪問介護」を利用している。自宅での食事や入浴などの介助は公費負担があり、利用者は原則1割負担となる。ただ、通勤や仕事中は事業主側が費用負担すべきだとの考えから、公的補助が適用されない。厚生労働省は議員活動中も適用外との見解を示していたが、参院議院運営委員会は30日、参院で費用負担することを決めた。
松井代表は「参院議員は個人事業主だ。国会議員になった瞬間に公的補助で優遇されるのはおかしい」と批判した。【真野敏幸】
はあ「議員だけ特別扱い」扱いですかそうですか…確かに一般人と比較してという気持ちは分からいでもない…だが「重度訪問介護」の制度が、当該が社会に出て働くことを想定していない、そこに「障害者は外で働いてはならない」という暗黙の拒絶が含まれている。だから、先駆者である二人は「特別扱い」…議員ってのはホント、特別な職業でかつ、政治参加の権利は皆平等で誰がなっても良いのだから、ここはドーンと国家が面倒をみる!というふうにすべきだろう。それを一般の「議員であるがゆえの特権」扱いにしてしまっているのである。
「身を切る改革」ばかり言っているから、本質がつかめず必要なカネは払えない(払わない)、維新の体質が浮き彫りになった発言だと言えるだろう。
山本太郎は「新選組」のネーミングを、おそらくこのような「維新」を退治するというイメージも含め採用している…本当に2人の議員には、国会内外で「維新」的なもの…生産性で人を測り、身を切る改革で必要なところにカネも出さない「貧困な政策」と闘ってもらいたいものである。
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