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とめよう!戦争への道 めざそうアジアの平和 2019関西の集い

 昨日、エル大阪で行われた「とめよう!戦争への道 めざそうアジアの平和 2019関西の集い」に参加してきた。
 13時半、集会開始。司会者が台風19号で甚大な被害が出ているにもかかわらず、中東に自衛隊を派遣するとは棄民政策であると弾劾した。主催者あいさつでは、今後予定される憲法集会を始めとする様々な集会や、関西生コン弾圧への対抗についての呼びかけが行われた。
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 まず屋良朝博さんの講演から、沖縄に海兵隊はいらない、だから普天間も、辺野古も、高江の基地もいらないと述べた後、日米地位協定についてのお話をされた。
 9月に民間の本部港を海兵隊が使おうとしたが、労働者市民が集まって阻止したことに触れ、米軍は「通告」だけで民間の港を使うことができる。関西では神戸でも、関空でも、伊丹でも米軍は「通告」だけで使える。このように日本の「主権」を奪っているのが日米地位協定である。では日米地位協定の抜本的改定を求めるとは、どういうことか?日米地位協定の第三条で、日本は基地の管理権など、一方的にアメリカに譲渡している。これは日本が管理すべきだ。
 イタリア北部、アルプスのふもとにアビアノ飛行場という米軍基地がある。ここはアメリカから中東や東欧に向けた重要な戦略拠点であったが、イタリアの法律が適用されている。1998年、米軍機が低空飛行をしてスキー場のゴンドラをひっかけ、20人が犠牲となった「カバレーゼの悲劇」とよばれる事故があったが、この時はイタリアの軍警察が飛行機を差し押さえ、コックピットを捜査してパイロットを司法当局に訴えることまでした。公務中の米軍人の裁判権はアメリカにあるので、イタリアの司法が裁くことはできなかったが、ここまでやった。
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 日本ではどうか、米軍が事故を起こすと、内側規制線と外側規制線が引かれる。外側規制線で日本の警察は立ち入り規制、交通整理を行っている。内側規制線の中への立ち入りは日米相互の同意に基いて行われるが、アメリカ側が「同意」しなければ立ち入ることが出来ない。今、問題になっているのが有機フッ素化合物、嘉手納基地から漏れ出して地下水を汚染しているが、アメリカ側から「確認ができていない」と言われれば、日本は基地内に入って調査等が出来ないことになる。
 地位協定の見直しは、受け入れ側の「主権」の問題でもある。アビアノ飛行場の場合、イタリア側にも「責任」が生ずるが、日米地位協定では日本側が「責任」を負う必要はない(ではアメリカが「責任」を取ってくれるのか?ということは別問題)…こういった話を、屋良氏はイタリアの司令官にインタビューした時「アメリカ空軍はみんな自分達を”トップガン”だと思ってるから(だから我々が管理しないとイケナイ)」というようなことを言ったという話も交え、分かりやすく話された。

 カンパのお願いということで、資料に挟み込んだ封筒に入れてくださいとのこと。

 続いて半田滋さんの「安保法制下の自衛隊~踏み越える専守防衛~」と題する講演である。始めに半田さんは、これまでの自衛隊加害派遣は、様々な法律に基づき、国会承認の下で行われてきたが、今回の中東への自衛隊派遣は、防衛庁設置法の「調査・研究」という名目で行われる。これは国会承認を必要とせず、閣議決定だけで行うことができるのだが、法の支配の底が抜けてしまったと弾劾された。
 安保法制で日本は戦争ができるようになった、戦争をしなかったのは、アメリカが戦争をしなかったからに他ならない。2018年に改定された「防衛計画の大綱」は、13年に改定した時「向う10年を見通して策定した」ハズのものを5年で変えている。「宇宙、サイバー、電磁波」など何を言っているのか分からないが、甘いアンパンを装った激辛カレーパンだ。その中身は、F35Bを搭載する攻撃型空母、スタンド・オフ機能のある長射程ミサイル=長距離戦闘爆撃機、島嶼防衛用高速滑空弾(事実上の弾道ミサイル)という、これまで持てなかったものが持てるようになるというものだ。
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 安倍首相が「インド太平洋戦略」を打ち出したことにより、米国とインド2か国の共同訓練「マラバール」に2017年から海上自衛隊は毎年参加することになった。17年の訓練場所は、中国の「一帯一路」の途上にあるチェンナイ沖である。18年の「マラバール」はグアム周辺で行われたのだが、海上自衛隊は「平成30年度インド太平洋方面派遣訓練部隊」を編制、護衛艦「かが」「いなずま」「すずつき」潜水艦「くろしお」が2ヶ月にわたりインド洋や南シナ海で訓練した。日本は米中対立に進んで巻き込まれようとしている。(注:これは島嶼防衛戦争計画と同様に、アメリカの戦略に乗って日本が独自に対中対決を行おうとしているとみるべきであろう)
 自衛隊を明記する「改憲」が行われるとどうなるか?自衛隊の権限が圧倒的に強化される…会計検査院が権限を有するのは、憲法で明記されているからだ…安倍首相の狙いは、自衛隊を憲法に明記することで、違憲との批判が強い安全保障関連法を改正された憲法によって合憲とし、次に自衛隊を再現のないフルスペックの集団的自衛権を行使し、多国籍軍に参加する軍隊にすることではないか。9条を変えないことで「勝った」わけではない。政権を変えるしかないと結ばれた。
 講演終了後は政党あいさ。、立憲民主党、尾辻かな子衆議院議員と社民党元衆議院議員の服部良一氏から。続いて関生支部より支援のお願い、そして闘う仲間たち4人からアピール。
 中北龍太郎弁護士の「まとめ」で集会は終了…結集は720名とのこと。
 この後、3梯団に分かれてデモでありますっ!
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 エルおおさかを出て、土佐堀通を西に淀屋橋まで歩く…私はその他市民団体、個人の第三梯団で歩く。ちなみに第三梯団の最後尾は、十数名のカクマル集団である。

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 梅田解放区の「安倍やめろ!」横断幕を掲げたぞ!

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 淀屋橋を右折して、御堂筋を北上。

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 アメリカ総領事館前では、米軍基地撤去、地位協定見直しを訴えたぞ!

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 左折して国道2号を、西へ…

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 ようやく解散地点の西梅田公園に到着…やっぱりエルおおさかからここまでは遠いわ。

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