大西つねきVS松尾匡の討論集会(その2)
太西氏は、雇用を増やすための事業の本質、内容を選ぶことが必要だと説く…早い話が「カジノでいいの?」ということだ。それよりも地球規模の環境の悪化に対応することが大事でしょうと。とにかく日本は外貨を得る、黒字をかせぐということはしなくて良い。それよりも労働力を、循環社会に変えていく、プラスチックではなく、自然に帰る素材に変えていくことに投入する。社会の設計思想を変えたうえで、10年ぐらいガラパゴス化して(要するに自由に競争させて…ということ)その技術を海外に売ればよい。これは日本の産業構造の転換で、35年前のプラザ合意以降にやっておかなければいけないこととのこと。そうゆう方面にお金を回せば、持続可能でもあるし、経済成長もする。
こういった方向性、国家ビジョンを見せることが大切…これでやれば橋下も安倍政権も相手にならない。山本太郎代表は、今困っている人に手を差し伸べることで忙しいから、先のビジョンは私が見せる!「新選組」は放置プレーなので、やろうと思えばできる…と述べた。
松尾氏は、大阪、東大阪には中小企業が沢山あって、その技術を大切にする必要がある。大西氏のビジョンは、アメリカ民主党左派、オカシオコルテスらが掲げる「グリーンニューディール」に繋がるものがある…ガソリン車を電気自動車に転換するためには、設備を変える、投資が必要になる。介護とかの分野にも金をかけないといけないと述べると、大西氏もエネルギーと食糧の自給は必要で、ある程度外から買ってくる必要はあるが、人と時間を使って自給率を高めておくことが大切だと述べる。
あと大西氏は、元為替ディーラーとして円が暴落することは絶対にありえない!と言い切った…円が下がれば、輸出が伸びて「景気」は良くなるだけだとも…
ここから質疑応答タイムになる(ここで「政府がお金をつくってばら蒔いても資本に還流して悪さをすると思うがいかがなものか?」などという本質論を議論してしまうと、明日にでも政権とって安倍倒したい!人たちの貴重な時間を奪うことになるのでパス。もっとも、質問者は非常に多く、司会進行者が苦労していた)
まず「新選組」が衆議院選挙にあたり20憶集めると言っているが、それは寄付でいけるのか?という点について、多分そうするだろう…とのこと。消費税を批判しているが、欧州にも付加価値税はあるが、そのへんの見解は?ということについて、大西氏は他の国のことは知ったことではないが、日本はすでに関節税率の高い国になっていること、北欧のような高福祉の国は、富裕層にかかる税金も高いこと、そして所得税・法人税には景気が良く鳴れば増税という「ブレーキ」になる効果があることを述べられた。
エネルギーの自給率をあげることについて、大西氏は「例えば太陽光パネルをビルの壁面に貼り付ける」などと述べたのだが、会場の質問者から異論があった…ただしこれはあくまでも案であって、どういった技術や手法がいいかみんなで考えようということで、同じ方向を向いているのに違う議論をしても前に進まない。とりあえず新しい方向に人を投じようと述べた。
給与からの源泉徴収を止めれば、日本は変わるのでは?という質問に対し、大西氏は「そこじゃないでしょう」と…それに確定申告は時間の無駄、そんなことより「お金をなくしましょう!」と…50年ぐらいたてば、お金はなくなりますと大胆は発言をされた。
国債は利子がついた通貨だと思えばよい、しかし本当は利息なんかつけちゃダメだ。利息とはお金を持っている人がお金をもらう権利のこと。借金でお金を発行するシステムを変えなければならないと改めて訴えた。
なぜ安倍や橋下が支持されているのか?という質問について、多くの国民が政権と行政組織を混同しているからではないか?と答えられた。その上で大西氏は「フェア党」という政党をつくって活動したが、別に安倍や橋下と「対抗」しようとしているわけではない…選挙でえらばれなかったらそれまでだと考えていたとも述べた。そして「うねり」を起こすにはという質問に対し、「新選組」は大分、掘り起しはした。どうすれば良いか?というより、我々が何を発信するか?ということ、自分の信じることに従って行動することが大切で、そうすれば道が開けるだろうと、わりと楽観的にみていると語った。
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