太西つねきVS松尾匡の討論集会(その1)
10月4日の討論集会における太西つねき氏と松尾匡氏の発言についてちょっと書いてみる。
太西つねき氏は、なんか白いランニングシャツ姿で現れた…どうもこの格好が定番らしい…講演会では最近、若い子育て中の女性が多いらしい。今の社会が(環境面にしろ、経済面にしろ)持続可能ではないということを感じて、このままではまずいと思っている人が多いことが伺えるそうだ。
「環境」における持続可能性と言えば、「緑の党」的なものがあるが、それは「お金を使ってはイケナイ」的なもので、これは違うだろう。言ってることは正しいけれど、お金のことは言わない。お金が全てをぶっ壊している。だからお金の発行の仕組みを変える、それをやるんだという国政政党が必要だ…そうゆう所から「新選組」に期待していたそうな。
で、松尾匡氏…声はわりとでっかくて、明るい口調でしゃべる、学生の受けはよさそうだ…太西氏とほとんど同じことを言っているのに(ホントか?)なんで僕ばっかり叩かれるのか?左・リベラルからも叩かれて「アベ政権の手先」呼ばわりされる。殺意がある(笑)
とにかくお金の作り方を変えよう。お金は世の中を回している「血液」だ。それが民営化されて、銀行が私利私欲のためにつくっている。だから政府がお金をつくる必要がある。公共的に必要なお金をつくり、バラ撒こう!投資を社会化していこうということだ。
太西氏は、銀行は預金を貸し出しているわけではなく(信用創造で)お金を勝手に作っている。ないものを作って貸す、すごい仕組みだ。そこに”利子”がつく…今の金融経済は「椅子取りゲーム」だ、利子だけが求められる。経済は「価値」をつくるものなのに、お金を得るための経済になっている。アメリカがイギリスから独立する時に、政府がお金をつくるのか、銀行がお金をつくるのかという対立があり、今は政府がお姉をつくる派が負けた結果でもある…などと述べた。
松尾氏は、「政府通貨」発行は法律をつくるなどのハードルが高すぎるので、マクロ経済的には同じ結果となる「国債日銀引き受け(実際はこれもハードルが高い、より正確に言うと市中の銀行を経由して最終的に日銀が持つこと)」で行く。安倍政権のどうしようもない所は、錯乱していること。金融緩和をしながら、増税をする!最初の1年ぐらいは支出を増やしていたが、最近はろくでもないことに支出を増やし、格差も拡大した。
お金は交換できる”紙切れ”でしかない。銀行が借金してつくるより、政府がつくった方が良い。金=価値ではない、人が働くと価値が生まれる。お金をいるところで使って、人が動けば価値が生まれるのだ。
消費税はゼロでいい、昔、民主党政権で菅直人氏がG7から帰って来ていきなり「財政問題」を言い出した…ヤバいな、完全に洗脳されてきたな…と思った。消費税増税をした「戦犯」をそのままにしている立憲民主党や国民民主党に期待しても無駄!と述べた。
政治情勢について、大西氏は「新選組」の新宿街宣において、野党間共闘が出来ない場合、「新選組」は衆議院選挙で100人立てるが、消費税率5%で「踏み絵」をしていっしょにやれれば、もう少し少なくても良い。とにかく消費税は人を押しつぶす…普段の力関係が反映されて、弱い人からドンドン取られるのが消費税だ…と述べた。
松尾氏は、東京五輪後は確実に経済が落ち込んでくるので、政府は景気対策をだしてくるだろう。一方、最近の「維新」の選挙を見ていると「緊縮政党」のイメージを隠して、教育などに投資する反緊縮策を打ち出している。お金はたくさん使います、そして大阪の成長を止めるな!と…橋下氏も最近は「大阪には通貨発行権がないので、『緊縮』していた」などということを言っている。橋下氏は「野心」を隠していないので、新党を立ち上げるのではないか?そして国民の一部を抱き込んで消費税を下げるなどの政策を掲げ、右から政府を批判して躍進するだろう。 安倍政権もそのことは織り込み済みで、橋下”新党”と組んで、2/3を取ろうとする。そこに立憲民主党が「財政規律」を持ち出して闘ったら、インパール作戦になるだろう!そこで「新選組」が左からの反緊縮で打って出る必要がある…とのこと。(「維新」と対抗するから「新選組」なのよ!)
そこで太西氏は、「新選組」と「維新」との違いは、持続可能性か経済成長かである。「維新」は経済成長を言うが、労働問題…労働者がいじめられている…という問題については、彼らは不対応だ。持続可能性は「新選組」で発信している、そこに本格的な”ブルーオーシャン”があると述べた。経済成長について松尾氏は、失業者がなくなることはいいことだが、これを”成長が必要”ということとは区別したい…と述べた。(つづく)
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