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大西つねきVS松尾匡の討論集会(その3)

 先日からの続き…質疑応答コーナー

 会場からの質問で「政治に関心を持つ人をどうやって増やすか?」について、松尾氏は「理性的、合理的に考える高度な人を増やすための”運動”をしましょう」というのは、多くのリベラル野党が抱える「上から目線、見解」であり、それでは受け入れられない。難しいことを考えなさいということではなく、日常的に困っている人、苦しんでいる人に焦点をあて、「苦しむ必要はない!」とアピールすることが大切であると訴えた。また、大西氏は「新選組」山本太郎代表の「あなたは生きているだけで価値がある…力を貸して下さい」という言い方が良かったのだと分析された。相手を肯定して、あとは任せることが大切だとした。そして「何とかならんか?」と考えるのはともかく、それが「何とかしなければならない」になった場合に、いろいろとおかしくなるのでは?と述べられた。
 ちなみに「新選組」は数合わせ、数集めはしない、「党員」も募集しない…「フェア党」も党員集めはしなかったとのこと…以前にも触れた ように、党員は山本代表ひとりだけという、オランダの右派ポピュリズム政党「自由党」のような組織形態を目指すのかも知れない。
 経済やお金のしくみが分かる読みやすい本はないか?という質問に対し、大西氏は「それは探しておきます。もしよければ10月9日になにわ区民ホールで講演会をやるので来てください」とのこと。ちなみに大西氏も本を出しているのだが、当人によれば内容は講演でしゃべったことで、講演より分かりにくくなっているとのことだ。
 今、中小企業が全然儲からない、会社が逃げてはどうしようもないが、どうすれば良いか?という質問に対して、大西氏は、我々はマクロな話しか出来ない(それこそ「頑張ってください」としか言いようがない)とのこと。松尾氏は「しかし、それは自己責任ではない。政治がなんとかしなければならない」と述べた。
 ずいぶんお怒りの声で、竹中平蔵氏らが導入した国際会計基準を元に戻すことが必要ではないか?という質問があったが、大西氏は、時価会計自体、問題が多い。ない利益を帳簿に乗せることになる。しかし元に戻せばどうなるかは、勉強不足なので分からない、問題点を共有したいと述べた。
 最後に大西氏は、お金には価値がない、モノ・サービスにこそ価値がある。お金を発行して何に使うか?人がうごくかどうかで決まると述べた。松尾氏は大西氏と対談できてうれしい…これで「モテる」ようになるかなぁ~とぼやいていた。

 最後に司会者がまとめとして、非常に刺激的な話で参考になった。一筋縄ではもっかい、権力奪取ということにはならない。ニーズにみあった「いいポピュリズム」であれば問題はない。市民の闘いが政党の再編を推し進める。新しいマニュフェストをちゃんと作れるような政党をつくりたい。
 山本太郎は情勢を切りひらいたが、まだまだアッパーミドルのところしか手を付けていない…地べたは公明党と共産党がやり合っている…あらゆるノウハウを持って、下からきちっとした政党を作り上げることが求められていると述べた。

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