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原発被ばく隠しを許さない大阪集会&デモ(その1)

 昨日「ゴーウエスト」が主催する、「原発被ばく隠し2020年事故幕引きを許さない大阪集会&デモ」に参加してきた。場所はPLP会館4階中会議室である。
 司会は2014年に東京から避難してきた、下澤陽子さんから、原発は絶対安全だと宣伝されてきたが、3・11の事故後は「放射能は安全だ」という宣伝になった。大事なものが傷つけられている、大変な人権侵害が起こっているのに、目隠しされている、オリンピックが目隠しの総仕上げだとあいさつされた。
 ゴーウエストを始めた、園良太さんの話から。レジュメを用意されていたので、それに沿って内容を要約する。彼は3・11の1週間後から「東電前アクション」を開始し、「集団疎開裁判」支援等の活動を行ってきたが、2015年夏に心臓の不整脈が出た。それまで風邪をひいたこともなかったそうだが、風邪などで体がボロボロになり、16年の暮れに大阪に避難してきた。避難後、風邪などの症状はすっかり収まったそうだ。
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 政府、原発推進勢力が考える「幕引き」とは、①責任者を無罪にする、事故前は「原発は絶対安全」から「事故は起きるもの、だから企業に責任はない」とする。②復興・帰還政策を推し進め、16年末に「除染完了」宣言、学校や病院での「放射能安全教育」、韓国等の食品輸入規制解除圧力、汚染水の放出や除染土、廃棄物の拡散を行う。③避難者、被ばく者、避難区域の抹消、住宅からの追い出しや家賃2倍請求、賠償を打ち切りにより避難者を追い込む。避難区域を全解除して、被害をタブー化する。2020年オリンピックを「幕引き」の総仕上げの道具としているのだが、これは5年目以降の健康被害…チェルノブイリでも5~6年で健康被害が増えている…が爆発的に増えているのを隠蔽したいためだ。「被曝者」の健康被害と棄民化は3・11の手つかずな核心であるのだが、これがゴーウエストの危機感と目的に繋がっている。
なぜ「幕引き」して隠蔽したいか?原発事故の責任を放棄して原発を再稼働させるほか、小型核兵器推進のためだ。米国がロシアとの中距離核戦力(INF)全廃条約を一方的に破棄し、8月16日にミサイル発射実験を強行した。また統合参謀本部の公文書「作戦指針」に核兵器の戦術的な使用を正式に書き込んでいる。ICRPが被ばく許容限度を年間1mSvから20mSvに引き上げようとしているのもこのためである。
 前環境大臣や「維新の会」らが率先して汚染水は安全と言わせ、五輪前になんとしても流そうとしている。汚染土や汚染物質の拡散も続いている。常磐線を3月末に全線開通させ、避難区域解除を拡大しようとしている。福島原発排気塔解体作業も、人力でノコギリで切るような「大量被ばく」を前提とする作業が強行されるが、これは3月末に「目途をつける」ためのものだ。2020年3月26日~7月24日まで、毎日東京五輪の聖火リレーが報道される。「リレーが通れるように最後の避難区域の双葉町を避難解除しよう」という、究極の倒錯を国は狙っている。聖火リレーはJヴィレッジが出発点だが、そのJヴィレッジが高濃度汚染されていることが明らかになった。リレーコースのみ除染してすまそうとしている、聖火リレーは原発立地をほぼ通り、愛媛県は突き出た半島に伊方原発があるので、全市町村を通ることになっている。まさに原子力の火であり、ナショナリズムの火だ。7月24日五輪開幕、8月28日パラ開幕、「福島も安全!東京も安全!被害ゼロ!復興完了!」が宣言され、2021年3月めどに復興庁の役割が大幅に変わる。避難区域が最終的に解除あれ、公的避難者がゼロにされる。
 著名人の報道される健康被害や、東日本に残る(園氏の)友人知人の健康被害が増えている。水泳の池江璃花子選手が18歳で白血病を発症したが、3・11当時は10歳、広島原爆の後に急性白血病で死亡した人は、被爆時の年齢が10歳前後の人が極端に多い。子ども・若者は放射線感受性が高く、被ばくと白血病の因果関係は明確だ。彼女の住む江戸川区は、年間1mSv以上の地域に含まれ、東京都でも最も線量の高い地域の一つ、また亀戸の室内プールが彼女の本拠地だが、金町浄水場は事故直後に高い放射能が検出されたところ、東京湾など、水自体がひどく汚染されている…等々。東京や群馬の知人の話から、突然死が増えていることが分かる。18年末にがんが発覚した39歳が、3か月後に多臓器不全で死亡、甲状腺の異常も多発している。3・11前までバリバリ働いていた30歳が、事故後に極度の化学物質過敏症になった。髪は白髪となり、外出時にはガスマスクをし、杖をつき、電車に座る時は持参のシートをしく。治らないうつや風邪は、関西のほうが明らかに少ないと感じる。被ばくは脳神経全体にも影響し、あらゆる病気を引き起こす。被ばくの病気は「いつ・誰に・どう出るか」事前に全くわからず、突然大病を発する。距離をとるしか防護は不能だ。がん検診は40歳以上しか受けられないので、発見も遅れる。もともと社会に広がっている貧困・孤立もあいまって、因果関係否定は究極の棄民政策だ。描写に対する避難呼びかけ・支援も、治療支援・家族支援・遺族支援もない。病気になったら避難できない、語れない。場所や仲間が無い、運動が無い、支援が無い…悪くなる体調、見えない被害、そして消滅…全て、放置する国と東電に殺されるという事だ!
 なぜ住民自ら被害をタブー化するのか?倒れると家や病院から出られなくなり、発信できなくなる。被害者の存在が外に知られず「あの人最近見ないね」で終わる。また、国が繰り返す「被ばくとの因果関係が証明できない」を被害者も内面化して、被害を主張できない。被害者が先輩被害者と出会えないまま、孤立化し、倒れ、消えていく。過去の郊外の大規模な繰り返しだ。水・空気・土は生物の基本、それが汚染されたら生きられない。絶望とパニック、だから考えない…自分も避難して「座れる!飲める!息が出来る!」と本当に感じた…自分や子どもの将来、「命」について深く考えられなくなる。日本社会全体の傾向だが、目先で手一杯だ。
 原発事故による放射能汚染は、史上最大の公害だ。安倍政権抗議や反原発運動の中に、被ばく者救済と避難政策の要求・スローガンを入れること。医療や移住費用を出させることが必要だ。そして「当事者」になること。当事者は何千万人もいる!当事者の声はより強く世界を変える。被ばく被害と避難の必要性を公的に取材・議論・行動すること、させること。西からも遠慮なく東へ、避難の必要性と支援を呼びかけ、来たらつながり、増やすこと。具体的にどうしていくか?避難者裁判や刑事裁判で、責任を追及し、避難者を可視化し続けること。また諸問題に追われるのではなく、相手の構想とスケジュールを読んで先に対抗運動をすることだ。そして「金より命・未来・人のため」という違う未来像を提示することが必要だと訴えられた。(つづく)

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