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2020年2月

こんな時こそ声を上げよう!

 安倍政権が大規模なイベントや集会の自粛要請をしたかと思ったら、全国の小中学校まで休校にせよと無茶苦茶な要請をしだした。確かに北海道や大阪で学校休校の方針が出されたが、あくまで自治体の裁量権の範囲である。それをなんら準備期間もなく、また共働き親・シングル家庭、非正規教職員への配慮・補償もなく、ただただ「やってる感」だけ出すためにこんなパフォーマンスしかやらない安倍政権に対し、普段あまり声をあげないような人たちからも不満・批判の声が上がり始めている。ツイッターでは#安倍はやめろ がまたトレンドになっている。
 こうした中、3月に予定されている様々な集会が「中止」「延期」となっている。3・11から9年、原発事故に怒り、なんとしてでも原発を止めようとしてきた運動、あるいはイラク戦争・自衛隊イラク派兵に反対してきた反戦集会もしかりである。
 不特定多数がホールなどの室内に集まるのは、確かに感染リスクも高くなるし、運動に参加する高齢者も多い(というか、高齢者割合が高い!)また若くて元気な人が感染して、無症状あるいは軽症のまま感染を広げ(高齢者と同居してるとか、介護の現場で働く人もいる)、その結果高齢者が大変なことになることも避けなければならない。だから様々な集会・イベントの主催者はあらゆることを考え、断腸の思いで集会中止・延期の判断をしていると思う。そこは尊重したい。
 とはいえ何でも自粛して「声をあげなくなってしまう」のはいかがなものだろうか?みんなが声を上げないと、安部は絶対にやめないし、コロナ対策に必要なカネも出さない!先日2020年度予算案が衆議院を通過したが、野党のコロナ対策のため予算を組みかえろという動議は否決された…まったく、コロナ対策予算は計上されていない。また2020年度予算は4月以降の執行になるので、緊急に必要な予算は予備費からもっと出す、あるいは山本太郎「新選組」が主張したように、兆円規模の補正予算を組まなければいけないだろう。
 ということで、いつも本ブログを勝手に引用してくれている「社会運動情報・阪神」さんのブログ破れかぶれの1か月学校休校 子どもや仕事を持つ親を考えない安倍官邸に任せるな!をリンクするとともに、重要な部分を紹介するぞ!
 このなかで不要不急の外出を避けるように、自粛などと言われて、3・11福島原発事故の責任を追及してきた9年目の運動の集会・デモをやめるグループも発生している。これまでしてきた運動は、不要な運動だったのか。「国難怒号」の前には、闘いの旗を撒き、「挙国一致」と言われ戦争に協力していった戦前とどこが違うのだ。戦前の事と今回は違うと言うなら、しっかりそう主張すべきだ。それとも、今回の一斉休校という官邸暴走で、自粛が誤りだと気づいなら、直ちに運動を再開すべきだ。

 大事なことだから、赤太字にしたからね!
 集会・デモで多数を無理やり集めなくても、駅前とかでスタンディングも出来るだろう。「官邸包囲」とかも、感染防護を理由に間隔をあければ、少ない人数で「包囲」が可能だぞ!また会場に消毒液を用意する、スタッフは必ずマスク・手袋を着用するといった対策もとって、安心して集会に来てもらえるようにすることも大切だ。
 
 「感染症対策をせよ!集会とかは自粛せよ!ただし損失は自己責任!」と開き直る安倍政権への怒りを組織化し、大衆運動を盛り上げよう!
 こんな時にこそ、声をあげよう!

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南海加太線に乗ってくる

 なんか時間があったので和歌山まで足を延ばして、南海加太線にのってきた。80年代に「完乗」のため乗車して以来だから、三十数年ぶりとなる。もちろん、当時の記録もないし、記憶もほとんどない…初乗車みたいなモンだ。
 特急乗って、南海和歌山市駅に到着…ここも超・久しぶりだが、なんか工事中のようだ。駅ナカや改札の外には「アンスリー(南海・京阪系のコンビニ)」しかない。駅の外にも「白木屋」しかない!お昼前なのに、メシが食えない!
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 駅の外観は、こんな感じ…今、2020年中のオープンを目指して改装工事中だそうな。右の建物は図書館だそうである…和歌山市の文化の中心地になるのか?
 しかし和歌山市駅前がこんなに何もないとは改めて驚いた。JRの和歌山駅だったら、いろいろ店とかあるのに…メシは、しょうがないので「アンスリー」でパンとか買って、車内で食べることにする。学校の試験期間中か、高校生が集まってくる。
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 こちらはJR和歌山線への乗り換え口である。正面がJR和歌山線、左側から、南海加太線の電車が発着する。
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 やってきました、赤い電車!これは観光電車「めでたいでんしゃ」と言って、タイをイメージしたラッピングデザインが施されている。ちなみに「めでたいでんしゃ 」は3両あって、赤いのは「なな」と呼ばれている。リンクを開いてもらうと分かるが、水色のが「かい」ピンクが「さち」で、「なな」は「かい」と「さち」が結婚してできた子どもという設定だ。2014年に「加太さかな線プロジェクト」というのが始まり、加太線に「加太さかな線」の愛称がついた。その後、16年にピンクの、17年に水色の「めでたいでんしゃ」が走り出し、赤い「めでたいでんしゃ」は去年の3月から走り出した。
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 中は、こんな感じ。2両の、もちろんロングシート。つり革の「輪」の部分が、魚の形をしている。
 時刻になったので、発車…さっききた南海和歌山本線を戻り、紀ノ川を渡る。次の駅「紀ノ川駅」に停車…ここは南海和歌山本線の駅で、ここで加太線が分岐する。各駅停車と区間急行しか停まらず、日中は各駅停車しか走ってないので、大阪方面から加太線に乗るのは不便である。
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 紀ノ川駅を過ぎて、本線を右に分岐…なぜかこの辺りだけ複線となっているが、加太線は基本・全部単線である。

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 加太線内初の駅、「東松江駅」…この駅は島式ホームで、改札も「島」の中にある珍しい形である。

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 「中松江駅」ここも島式ホームだ。

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 加太線内3つ目「八幡前駅」で、対抗列車とすれ違い。この後「西ノ庄」「二里ケ浜」駅と続く。「西ノ庄駅」は交換が出来ない。

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 平日の昼間は、ガラガラだ。高校生も乗っていたが、ほとんどいなくなった。

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 「磯ノ浦駅」を過ぎると、山を切り開いて道路建設が行われていた。加太のあたりは周囲を山に囲まれており、戦前・戦中は「要塞地区」として一般人の立ち入りにも制限があったようなところだそうな。

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 車窓に菜の花が見えてきたら…

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 終点・加太駅に到着…海が近い「ハズ」なのだが、なぜか山の中の雰囲気がいっぱいの駅。

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 改札と待合室も、こじんまりとしている。

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 「トンガリ」(「キテレツ大百科」のスネ夫もどきではない、念のため)というものが飾ってあった。加太駅の屋根瓦の飾りらしい。危険になったので撤去して、ここで展示しているとのこと。

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 駅の外観…右隣は「店」なのだが、閉まっている。

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 顔だすヤツ…

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 これも「顔出し」のヤツだったか…どこかの事務員さんが、沢山の郵便物を出しにポストにやって来た。

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 改札のあたりは、こんなふう。

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 「めでたいでんしゃ」をアピールしています…それでは街を歩いてみよう!
(つづく)

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新型コロナウィルスで金を撒く話

 新型コロナウィルスの流行は広がるばかり…安倍政権が流行初期の検査・隔離態勢をキチンと取れなかったせいである。検査体制は現在も貧弱なままで、「1日3000件検査できる!」と豪語していたものが、実際は日に100件も検査できていなかった。熱が何日も続き、新型ウィルスによる肺炎その他が疑われるにもかかわらず、保健所から検査拒否される事例が続いているという。結局、安倍政権は大規模なイベント・集会の自粛を要請することになり、観光客の減少、部品供給の停滞などと相まって、経済への悪影響が避けられない状況だ。アベノミクスの失敗・消費税増税で完全に景気後退に突入した日本経済は、新型コロナウィルスにより背骨を叩きおられることになるだろう。
 そんな中、興味深いニュースが香港からやってきた。毎日新聞WEBより…
 香港政府、18歳以上の市民に約14万円支給へ 700万人対象
 香港政府は26日、2020年度の予算案を発表し、18歳以上の全市民に一律1万香港ドル(約14万1800円)を支給するための財源(710億香港ドル)を盛り込んだ。19年6月から続く政府への抗議デモに加え、新型コロナウイルスの影響で経済が大きな打撃を受けていることを受けた措置で、約700万人が対象となる。(以下略)
 おお、香港政府、太っ腹!
 もちろん、続く民主化要求デモ・反政府運動を懐柔・けん制するための「アメ」政策でもあるのだが、それにしても思い切った政策をやるものだ。一人あたり14万円だったら、家賃の高さを除けば香港でもおそらく1~2ヶ月は最低暮らせる…緊急時におけるベーシック・インカムのようなものだろう。
 日本政府は、こんなことやらない…イベントや催しものが中止になっても、職場を休んでも、テレワークのための環境を整備しても、その補償は一切ない…「感染症に備えよ!ただし自己責任!」というヤツだ。こんなの誰が守るんだ!

 ここで「新選組」が一石を投じている。2020.2.26国会の「休会」と休会前に新型コロナウィルス対策に係る大規模な緊急補正予算案の成立を求める申し入れ。
(前略)
1.令和元年度(2019年度)・第2次補正予算案について、以下の点を政府に要求することを提案します。
・検査・医療体制整備の強化、
出勤自粛等に伴う休業補償等に係る大規模かつ緊急の第2次補正予算案を編成すること。
・一定期間(1か月目処)、国民に対して不要不急な移動をさせない、集めないという事を徹底するためにも、国会は与野党申し合わせの上で「休会」とすること。
・教育機関において休校、企業活動についてもテレワークの活用等による出勤自粛、短時間勤務等更なる努力を求めるため、休業やイベント中止による経済的損失を国が補填する大胆な施策の実施、とりわけ大規模かつ緊急の第2次補正予算案を編成し、国会「休会」前に成立させること。
・政府は、2月14日に当面の予算として予備費103億円を含む153億円の緊急対策案を取りまとめていますが、この時点で令和元年度予算の予備費は2762億円残っています。予備費も可能な限り対策予算に宛てる必要があることも強く指摘したいと思います。
諸外国では、シンガポールで5000億円、米国で2700億円、香港では3500億円規模の対策をまとめるか検討したと報じられています。
先般成立した令和元年度1次補正予算は総額4.3兆円でした。
あくまで「産業連関表」に基づいた試算となりますが、多数の人が集まるサービス業全てに対し、1か月の休業を求め、売上を補償するのであれば、当面3.5兆円の補填が必要と推定されます。
これを参考に政府には、
令和元年度第2次補正予算案として「兆円単位」の編成を政府に求める必要があると私たちは考えます。
(2.は省略 赤太字はあるみさん

これ「国会の休会」提案ばかり騒がれているのだが、むしろキモは新型コロナウィルス対策補正予算を「兆円単位」で編成せよ!と言っていることだ。リンクには山本太郎氏が直接語り掛ける動画(30分ぐらい)もあるので、時間がある人は見て欲しい。
香港と違って個人個人にお金を渡すわけではないが、それでも太っ腹な提案だ!
そう、これぐらい出さないと、安心して休めない、イベントも延期・中止できない(なんでもかんでも中止・自粛というのはただけないし、それを促すための「国会休止」というのはあまり賛成できないが)その通りだ!さっさとコロナウィルス対策のための、大規模な補正予算を組め!
ま、失敗を認めるのが大嫌いな安倍政権‼ここまで思い切った補正予算は組まないどころか、なんにも予算せずこのまま3月、4月を乗り切ろうとするだろう。だがそれを許さず、必要なカネをつけさせようではないか!

おまけ…リーマンショック時に麻生政権が定額給付金と称して一人あたり五千円ほど!配ったことがある…そのカネで私はすのこタン。A4フルカラーバージョンを購入した。

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3・1三里塚のいまを語る

三里塚集会のお知らせ
3・1三里塚のいまを語る
――今も続く成田空港建設のための農地取り上げ――
こんな非道を許してたまるか
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日時 2020年3月1日(日)午後2時~
会場 エル・おおさか 5階研修室
資料代カンパ1000円

お話①市東孝雄さん
『私は自分の農業に誇りを持っています。誰かのために役立っていることは、生きることの喜びです。』
この市東孝雄さんの言葉は昨年9月24日に行われた東京高裁での意見陳述です。市東さんの作物は身体に良い無農薬・有機栽培の農作物で、健康な命の野菜です。小作人の市東さんに無断で農地が売られたことが明るみになりました。農地を取上げるために、ウソの同意書と偽造文書をつくり、地番も無茶苦茶で違法な農地取り上げです。許してはなりません。100年間いのちを育む農地を守る市東さんの思いをお聞きください。皆さんの来会をお待ちしています。
お話②大口昭彦さん(弁護士)
三里塚芝山連合空港反対同盟顧問弁護団として、市東さんの農地裁判をはじめ三里塚関係裁判を献身的に担っている。また「関西生コン弾圧裁判」にも精力的に取り組んでいる。
兵庫県神戸市出身

三里塚関西実行委員会
淡路市岩屋599-11
電話0799₋72₋5242

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狭山事件の再審を実現しよう市民のつどいin関西 集会&デモ

 本日、エルシアターにて行われた「第4回 狭山事件の再審を実現しよう市民のつどいin関西」の集会に参加してきた。新型コロナウィルス感染症の流行が伝えられる中、主催者側でギリギリ中止か開催か悩んだすえ、消毒液やペーパータオル(トイレなどに置く)を用意した上での開催となった。確かに集まった人も少し少なく、あちこち席があいていたような感じだ。
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 司会あいさつの後、実行委員会からそのへんについての説明とおわび…予定されていた林力さんの講演は無しに、また袴田ひで子さんや石川一雄さん、石川早智子さんについても、高齢であるがゆえのリスクを考慮して来てもらうのではなく、インターネットを通じたTV電話方式で話してもらうことになったという。
 その後、部落解放同盟大阪府連合会副委員長の高橋定さんから、地元あいさつとしての発言があった。
 次に、山田善春さん、「探偵ナイトスクープ(私は見たことがない)」科学担当の物理教育研究者によるサイエンスショー…狭山裁判では様々な科学鑑定による証拠が提出されているので、科学の力を確認しよう!というコンセプトで行うもの。
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 風船が割れないようにつまようじを刺したり(「風船のへそ」と呼ばれるゴムが厚くなっている部分に刺すと割れない)、体重100㎏の人をつまようじの束1万本の上に載せてみたりとゆうようなことをした。
 サイエンスショーの後、清水事件のえん罪被害者家族、袴田ひで子さんや当該の袴田巌さんとTV電話がつながる。
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 こんな感じ…集会では袴田ひで子さんのみ参加予定だったが、奇しくも当該の巌さんからも話が聞けるという「サプライズ」だ。後ろに映っているスタッフさんは、ちゃんとマスクをしてますよ~!
 最初は画像が止まったり、音声が届かなかったりということもあったが、おおむね良好な映像が映し出された…もしインターネット環境や音響機器が良好でこうゆう方法がとれるなら、これからの講演集会はネットで行うというのもいいかも知れない。

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 続いて石川一雄さんと、石川早智子さんの映像が流れる。向うでもこちらの映像が流れているので、会場で手をふる人もいる。みんな袴田さんや石川さん達に会えて、1日も早く再審を勝ちとり、えん罪を晴らそうという気持ちを新たにしたことだろう。
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 大崎事件の再審弁護団事務局長、鴨志田由美さんから大崎事件についての講演。大崎事件とは1979年10月、鹿児島県大崎町で原口アヤ子さんの義弟が自宅横の牛小屋の堆肥の中から遺体で発見された。被害者の長兄と次兄が犯行を自認して逮捕されたが、殺人については原口さんの指示による犯行という「自白」が出てきた。自白を支える有力な証拠はほとんど無かったが、「共犯者」たちが公判で事実を争わず、原口さんは一貫して犯行を否認したものの懲役10年の有罪判決を受け、控訴・上告も棄却され確定したというものだ。原口さんの再審請求は95年に第一次が行われ、第三次再審請求で2017年6月に鹿児島地裁が再審を決定、地検が抗告するも2018年3月に高裁がこれを棄却した。にもかかわらず福岡高等検察局が特別抗告を行い、2019年6月25日、最高裁は再審請求を棄却したというある意味とんでもないことになっている。第四次の再審請求を今年の3月31日に行うが、この日は確定した一審の判決から40年である。
 講演の中で鴨志田弁護士は、裁判所・裁判官によって証拠開示が全く行われなかったり、かと思えば第三次再審請求で230点もの証拠が開示されたりと、裁判所の「当たり外れ」があること、検察が抗告するのは、結局再審の妨害にしかなっていないことから、単なる再審要求だけでなく、再審法の改正が必要であり、それに取り組んでいるということだ。
 これが終わって「記念講演」ということだが、林力さんが来られないため「ハンセン病問題を共に学び共にに闘う全国市民の会」の太田明夫さんと、黄(ファン)カンナムさんからあいさつを受ける。ちなみに林さんは今、体調が悪いというわけではないが、95歳という高齢のため集会参加をご遠慮いただいたということ。明後日26日には、「菊池事件 (ハンセン病患者隔離施設内の「特別法廷」で、無実を訴えていたにもかかわらず死刑判決を受け、執行されたもの…違憲の疑いがある特別法廷で裁かれたのに、検察が再審請求をしないのは不当だとして訴えられている)」の判決が出るので、熊本に来るか、注目してほしいとのこと。また「ハンセン病家族訴訟」の結果、最大180万円が支払われることになったが、この額が少ないということは市民の側から上げる必要があると、また市民は「支援者」ではない、加害者の側に立たされた日会社であると述べられた。
 講演の後、「わたし×さやまproject」によるTシャツ・短歌コンテストの受賞者に対する表彰式が行われ、ふたたび石川さん達とTVで繋がった。この後、休憩とカンパアピール。
 そしてライブの時間である。アカリトバリさんの「浜辺のうた」、カオリンズの「おいらトラックの運転手だったんだ」(この歌は実際に起こったえん罪事件をモデルにしている…すごく悲しくてつらい内容の歌だ)が披露された、その後2組で「真実・事実・現実 あることないこと」という歌が披露された。
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 歌詞に「なかったか あったのか なかったことがあったとされて」とあるが、えん罪ってまさにこれだなと…なかった犯罪が、あったことにされる。本当に怖くて、酷いものだ(逆に「あったことをなかったこと」にするのが安倍晋三であり、歴史修正主義である)
 最後に「ウィシャルオーバーカム(市民のつどいスペシャルバージョン)」が披露される。これもなかなかエエ歌詞で、デモの時にも歌うということだ。
 歌が終わって、まとめ…ということだが、まとめをする人がなかなか現れず、この後パレードという名のデモに出ることの案内。この場所は16時までに撤収とのこと。

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エルおおさかの下に集って、待機…デモ出発は16時15分なのだが、集会終了が15時半過ぎなので、みんなダラダラを待ち続ける。

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 天神橋筋を北上し、扇町公園の手前まで行く…さっきの歌を歌ったり、「狭山事件の再審を勝ち取るぞ!」「石川一雄さんは無実だ!」とかコールを上げるが、なかなかコールを上げる回数が少ない。歌も止めたり、マイク持ってる人の笑い声が入ったりして、緊張感がまるでない。

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阪神高速の下をくぐって、扇町通りを西に梅田方面に向かう…このへんでもダラダラ歩いていて、何を訴えたいのか分からないデモになっている。

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 曾根崎東交差点を右に折れて北上…梅田の繁華街に入るが、歌もコールもいまひとつ…

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 堂山町交差点を左に折れ、OSのところで流れ解散になるいつものコースを静かに歩く…パレードとしても盛り上がりに欠けるデモであった。ではでは(^^)

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候補者一本化過程の「見える化」こそ野党共闘のキモ!

昨日のエントリーでは、共産党や山本太郎をちょっと斜めに見るような書き方をしたが、大切なことだからもっかい書くね。衆議院選挙、大阪五区の予定候補に「新選組」が大石あきこ 氏を予定候補にして、共産党の宮本たけし 氏とブッキングしている問題。
 少し調べればわかるが、大阪五区には共産党予定候補者、宮本たけし氏の他、立憲の現職ながお秀樹 氏もいる。彼の基本政策をみると、共産党や「新選組」ともかぶるところがあるようだ。そして大阪五区は公明党が「常勝」しているところ。獲得票数とかを見ると、立憲野党側の候補者がここで勝つためには、候補者一本化だけでは足りず、投票率を上げて得票数を上げるような選挙をしないとイケナイ。いかに有権者を引き付けるか!ということが求められるのだ。
 そのためにはどうすればよいか?立憲野党の候補者・出したい人をみんな出して、その後どの候補者が、どんな公約を掲げれば勝てるのか?それを支持者や他の有権者も巻き込みながら議論して決める…候補者選定の過程を有権者にわかるように議論しながら一本化する…候補者一本化過程の「見える化」だ。そうすればみんなの関心をもつし、選挙も盛り上がる。
 大石あきこ氏も、次のように述べている  
 野党共闘への私の考えについては、大阪市内では都構想・カジノという喫緊の課題について、まずは勝てる政策と行動を議論し行動でまとまっていく。それが何より大事なことです。
 選挙については、その結果として、人々が最もふさわしいと思う野党共闘の候補者が決まるべきだと考えています。

 勝てる政策・候補者を後で決めようということだが、私はその過程を有権者も巻き込んで大いに侃々諤々議論してやるべきだ!ということが言いたい。
 逆に 党の「上の方」で談合して「これがこの選挙区の『野党統一候補です』って押し付けられても、誰も盛り上がらない(盛り上がるのは一部の「選挙活動家」だけ)宮本たけし氏が、昨年大阪12区補欠選挙で惨敗(供託金没収レベル)したのも、そういった地道な調整・話し合い抜きに落下傘的に候補者が下りてきたからだ。後で知ったのだが、このやり方は12区の共産党の一部からも批判の声があがり、選挙運動をネグレクトしたという人もいたらしい。(もっとも12区には「調整」する対立候補者なぞ最初からいないという別の問題もある)
 ツイッターにもSNSにも「野党共闘」に否定的な人も沢山いて、その理由の一つにこういった談合・野合で候補者が一本化されているところがある。そうした人の理解を得るためにも、候補者一本化の道筋を有権者に分かるように公開しながら、議論しながら決める…それが民主主義というものだろう!

 思えば東京都知事選挙で、「反石原」「反小池」を掲げる側が、エエ候補者は擁立するのだが勝てない理由の一つに、候補者一本化の過程が有権者に見えず、運動体の「上の方」「談合」で決まり、降りてくるように見えるからではないか(東京だと「運動体」が沢山あるので、議論が大変だというのは十分理解できる。その「調整」だけでも大変な労力を使うだろう。その辺は敬意を表しつつも、あえてきついことを書いておく)

おまけ…大阪における政治状況の特殊事情を書いておくと、昨年の統一地方選挙以降、公明党が維新・都構想に完全屈服しているので、自民党支持者としては公明党なんかに投票したくないわけだ。そこを狙うチャンスは、例えば大阪五区にはある。その「受け皿」として「共産党」や「立憲民主党」では抵抗があるなら、「新選組」という新興政治勢力のほうがエエかもしれない。ただ予定候補者が「保守」じゃなくて「バリバリ革新(革命的?)」な人だから、そのへんばなんとも微妙である。

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共産党にもケンカを売れる山本太郎!

 昨日「新選組」が発表したところによると、大石あきこ氏が衆議院大阪五区の予定候補になったそうな。
 大石あきこ氏は、大阪府庁で働いていた公務員を辞職して、昨年淀川区から府会議員に無所属で立候補した。早くから薔薇マークキャンペーンにも賛同されており、反維新・反緊縮路線で政治家を目指していたが、ここんところは「新選組」関連の活動が目立っていたし、12月の大阪ヨドバシ前での山本太郎街頭記者会見でもスタッフとして働いているのを見かけたから、「新選組」公認候補として立候補するだろうなぐらいは予想していた。
 ところで大阪五区は、少し調べればわかるが公明党の地盤で、立憲野党が勝利しようと思えば「野党共闘」で候補者を一本化してもギリギリいけるかどうか?というところだ。そして立憲民主党現職(近畿比例で当選)の長尾秀樹氏がいる。かつては尾辻かな子氏もここから立候補した。共産党も毎回、候補者を立てており、今回は昨年、大阪12区補欠選挙で惨敗した宮本たけし氏が予定候補として名乗りを上げている。
 そこに山本太郎「新選組」が殴りこみをかけたわけだ!
 
 これには「新選組」支持者の中からも、あるいは立憲とかの支持者からも違和感・不支持がいろいろ表明されている…例えば。

 いや、宮本たけし氏は12区で「野党共闘」もへったくれもなく惨敗していて、「野党共闘の象徴」なんてほめ過ぎだと思うのだが…それはそれとして、「新選組」は共産党とは「消費税5%」で共闘できる唯一の党だ。その党が全力で押す有力候補がいるところに、あえて新人をぶつけてくるとは、確かに「ケンカ売ってる!」としか思えない。
 もっとも、大石あきこ氏の見解を貼り付けておくと… 

 五区から大石氏が出るだろうというのは、共産党も知っていたということだろう。そこに宮本氏をもってきたわけだ。
 うがった見方をすれば、大阪五区のようなところに宮本たけし氏のような「落下傘候補」を持ってきても、勝てないでしょ!地元で活動してる人でしょ!という、山本太郎のメッセージかも知れない…とはいえ「新選組」があちこちで立ててる候補者自体、「落下傘」的なところがあるわけだから、そうゆう見方もほめ過ぎだろう。
 とはいえ、まだ選挙まで時間があるわけだから、立憲・共産・「新選組」の運動団体・支持者の間で喧々諤々の議論をして「どの候補者がどんな政策を掲げれば勝てるのか!」ということを盛り上げ、その結果候補者を一本化すればエエわけだ。逆にいうと、その過程をすっ飛ばしてボス交で候補者を決め「野党共闘ですよ!」とやっても、有権者には分からないし投票率も上がらない…これは12区敗北の教訓でもあるのだ。

 そうゆう意味で、共闘できる共産党にもケンカを売れる!山本太郎のやり方は、議論を盛り上げ、活性化させることを目指したものだ。逆にこういった「議論」から逃げ、相手を避難することに走る立憲・共産・「新選組」支持者は、少し頭を冷やしてもらわねばなるまい。

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集会自粛ムードはぶっ壊そう!というわけで「梅田解放区」デモ!

 新型コロナウイルスによる感染症が流行する中、マラソン大会のような様々なイベントが中止になったり規模を縮小したりしている。例えば厚生労働省のサイトには、ツイッター公式アカウントからと称してこんな文言がならぶ。

【#新型コロナウイルス 大規模イベントに関するお願い】
新型コロナウイルス感染症対策本部が開かれました。大規模イベントの開催に当たっては、風邪のような症状がある方は参加を控えていただくことや、マスク着用の奨励、咳エチケット、手や指を洗うことの徹底などの工夫を主催者の方にお願いします。
また、人が密着するような大規模イベントの開催等について、開催時期の見直しの必要性などを含め、専門家の意見を聞き、皆様にお知らせします。

連合も春闘集会を中止 して街宣活動に代えるようだ。新型コロナウィルス感染症は、まあ風邪だから飛沫・接触感染をするということで、不特定多数の人ごみや密閉した部屋に人が集まることを避けるというのが感染予防の基本なのだが(じゃあ満員電車による通勤はどうするんだ!)2月末~3月にかけて予定されている集会の類いは、どうなるんだろう?
 昨日紹介した第4回 狭山事件の再審を実現しよう市民のつどい なんかのSNSで流れてくる情報をみていると、主催者側で最大限の努力をしてマスク配布や消毒液の準備をしていること、風邪気味の人、体調不良のある人はどうぞ大事をとって来場を控えて欲しいと周知して、リスクを最大限コントロールした上で集会を実施する予定であるとのことだ。それでも林力さんの体調がすぐれないため、記念講演はやらないとのことだそうな。

 怖いのは感染症予防を口実に、集会やデモとかがバンバン「自粛」「中止」になることだ。園良太さんのツイート

 彼によると、3・11時に東京では「計画停電」もあって、いろんな集会が「自粛」したそうな。当時は「イラク戦争開戦〇〇周年」とかで反戦集会をよくやっていたのだが、中には自粛した翌年からやらなくなったようなものもあるとのことだ。
 彼らのいう「感染症予防」という「ショック・ドクトリン」を認めてはならない!

 まぁ、私たちのやる「集会・デモ」なんかは、高齢者も多いので、感染症対策は、自衛も含め「狭山事件の再審を実現しよう市民のつどい」実行委員会さんがやってるよう、万全を期す必要はあるわな。

というわけで、明日は「梅田解放区」による、第二回の梅田繁華街デモがあるぞ(ここは高齢者少なめ)
17:30 豊崎西公園集合
17:50 デモ開始→茶屋町(阪急梅田駅東隣り)をデモ
    HEP5前到着、その後「梅田解放区」街宣!
    (19:00ごろまで)
 「安部ヤメロ!」オールテーマ
 ★ウィルスを改憲に利用するな!
 ★桜やカジノ、モリカケの責任をとれ!
 ★中東から自衛隊撤退!沖縄基地も原発もNO!
 その他イロイロ…消費税増税や貧困についてもOK!

ということでよろしく。

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「狭山事件の再審を実現しよう市民のつどい」のお知らせ

集会のお知らせ
第4回 狭山事件の再審を実現しよう市民のつどい
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つながりをちからに

つながりこそちから―
差別に抗う人々に学び、石川さん、袴田さん、原口さん全てのえん罪被害者の再審・無罪をもとめよう。
ハンセン病家族訴訟で司法が認めた「差別の社会構造」とはなにか、私たち自身の解放と正義の実現のため、つながり、行動しよう!

パレードへようこそ
終了後、パレードを行います。
ぜひ手作りのプラカードなどを持ちよりご参加下さい!

手話通訳/要約筆記あり
2月24日(月・休)13時(開場12時半)
エル・シアター エル・おおさか/大阪府立労働センター
大阪府大阪市中央区北浜東3-14
チケット500円
障がい者・高校生以下無料
その他費用についてのご相談はご遠慮なく

13時より市民のつどい
16時よりパレードスタート
(コースは調整中です)

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記念講演
林 力
1924年長崎県生まれ
小学校・高等学校教諭、福岡県立教育センター研究員を経て九州産業大学教授や九州大学など10大学の非常勤講師、福岡県社会教育委員等を歴任。1956年福岡・九州で初めて「同和」教育を提起し、1961年福岡県同和教育研究協議会を結成するなど「同和」教育の推進に尽力。著書は『父からの手紙―再び「癩者」の息子として』『人権百話』『父はハンセン病患者だった』等多数。
林さんからのメッセージ
私はハンセン病患者だった父の存在を隠して生きていた。
差別と向き合い部落解放運動に打ち込む人々と出会い「父は立派な人間だった。ハンセン病であったことはなんら恥じることはない」との思いに至ったのだ。
”恥でないことを恥とするときそれは本当の恥になる”。

えん罪アピール
鴨志田 祐美
1962年鹿児島市生まれ
幼少時代は横浜、大学1年まで鎌倉で暮らす。
1985年早稲田大学法学部卒
その後会社員、結婚、出産、予備校講師を経て2002年司法試験合格
2010年弁護士えがりて法律事務所を設立
(鴨志田さんFacebookより)
様々なひとに出逢って、お酒飲みながら四方山話に花を咲かせるのが大好き。音楽、文房具、鎌倉、横浜、そして花が好き。
飲んだくれ、ときどきマジメ(刑事司法、冤罪、立憲主義、障がい者、子ども、DV、法教育など)

ライブ
カオリンズ
京都の夫婦ユニット
カオリンがボーカルとウクレレ、ウッチーはギターで時々唄う。
京都木屋町八文字屋にて定期的に「袖すり合うもハチ」ライブを企画運営中。海が好きです。

アカリトバリ
福島県出身のアカリ(うた・三味線)箕面出身のトバリ(ギター)の民謡ユニット。
東北をはじめ各地の民謡と、故郷の福島に思いを馳せたオリジナル曲等を演奏。

サイエンスショー
山田善春
「探偵ナイトスクープ」科学担当でおなじみの物理教育研究者。
現在は大阪市立大学、生野工業高校に勤める傍ら、番組に出演したり、サイエンスショーを開いたりと、幅広く活動中。現地調査に行くなど狭山との関わりも深い。

主催 狭山事件の再審を実現しよう市民のつどいin関西実行委員会
℡090₋3624₋8270 Fax 078-576-6095
〒653-0004 神戸市長田区四番町3丁目4-32
sayama.kansai@gmail.com

よびかけ
Facebook狭山事件の再審を実現しよう/豊中狭山事件研究会(ストーンリバー)/狭山事件を考える池田市民の会/狭山事件の再審を求める枚方市民の会/狭山を闘う郵政労働の会/狭山事件の再審を求める釜ヶ崎住民の会/狭山事件を考える市民の会・宝塚/狭山事件を考える羽曳野・藤井寺・太子住民の会/日本基督教団部落解放センター/狭山事件の再審を求める市民の会三木/狭山再審を求める市民の会・しが/狭山再審を求める市民の会・こうべ

協賛(9月10日現在)
部落解放同盟大阪府連合会/NPO法人釜ヶ崎支援機構/釜ヶ崎日雇労働組合/全国機械金属港合同南労会支部/全日建運輸連帯関生支部/国策と闘う実行委員会/大阪教育合同労組/関西合同労組/全日建運輸連帯労組近畿地方本部/全日建運輸連帯近畿地区トラック支部/全日建運輸連帯労組関西ゼネラル支部

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植村邦彦講演集会(後編)

 だが「権力を取らないと世界は変わらない」?のではないか。「急進左派の残存勢力は今ではおおむね、何らかの制度的ないし組織的な対抗手段の外部で活動しており、小規模な行動やローカルな運動が最終的には何らかの充分なマクロ的オルタナティブに結実するに違いないと思い込んでいる。…ところが、こうした左派が権力を取らずして世界を変えようとすることによって、ますます強大化する金融支配的資本家階級は、野放図に世界を支配する権力から誰からも挑戦されることなく維持できるのである。」(デービット・ハーヴェー 大屋定晴他訳『資本主義の終焉―資本の17の矛盾とグローバル経済の未来』作品社 2017年 14頁)「〔ただし〕そのような非価値生産的な諸活動は、資本によって領有されて価値生産の基盤に変えられてしまうか、あるいは、産業予備軍―ますます使い捨て可能となりつつある余剰労働力―のある種の再生産補充部分として機能するか、このいずれかに陥る危険も常に存在している」(デービット・ハーヴェー 大屋定晴他訳『経済的理性の狂気―グローバル経済の行方を(資本論)で読み解く』(作品社 2019年 130頁)とかを紹介した。一定、権力を取って運営していかないと、負けますよ…ということなのだが、どうやって権力を取るのかというイメージは提起されなかった。ここでレジュメは全て終了したので、休憩に入る。質問事項があれば紙に書いて、提出。ここまで聞くと、ホントに暗く、未来がない!年寄りばかりの集会でホント、良かったよ、こりゃぁ~松尾匡みたいに「お金を配って、みんな豊かになりましょう!」とアジるほうが受けるわな…とも思った。
 質問はレジュメの細かな内容に関するものの他、資本主義を終わらせる前に「強欲資本主義」を終わらせれば良いのではないかという質問について、資本主義が終焉に向かう過程で「強欲資本主義」になっているのであり、まともな“資本主義”に引き戻すことはもはやできないと分析している。資本主義そのものが「ブラック化」していることこそが、終わりが来ているということだそうな。
 ただ資本主義が終わるということは、経済が終わるということではない…「北斗の拳」や「進撃の巨人」の世界がやってくるわけではない…質問の中に「生き残りましょうということか?」というのがあるが、まさにそうで「サバイバル」してゆく中で協働型ビジネスがあるよ!と打ち出すと明るくなる。システムが壊れても、楽しいことがなくなるわけではない。明るく、楽しくサバイバルできたらいいですねと答えられた。
 植村さんの講演は一通り終わって、カンパアピールの後、連帯ユニオン関西地区生コン支部から西山さんが連帯のアピール。関西生コン支部への弾圧に対するシンポジウムが別途、阿倍野市民学習センターであったのだが、西山さんは保釈条件で「組合事務所立ち入り」「組合員と会う事」が禁止されているため(何もできないじゃないか!)こちらに来たということ。「ゴリゴリの人たちの中で、大変いい講演だった。新自由主義にどう打ち勝つか。関西生コンに対する弾圧は、社会的協同組合に対する弾圧だ」と訴えられた。
 集会のまとめとして、実行委員会の三野英二さんが、「2020年をどう見るか」について、資本主義的な在り方が終わりに来ている。何かのパッケージ(社会主義)を持ってきて、資本主義を終わらせるわけではない。このままでは安倍と一緒に、資本主義と「無理心中」させられる。人がこれまでの枠組みにとらわれず権利を主張すること、これが革命だ!などとまとめられた。展望の見えないような話の中、なぜか元気のでるまとめだった。すごく自信があるのだなぁ~と思った。

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植村邦彦講演集会(前編)

 昨日PLP会館で行われた「2020年をどう見るか」植村邦彦さん講演集会に参加してきた。司会者、主催者あいさつから、もともと「2020年をどう見るか」と題してグローバリズムや新自由主義、さらにはトランプ大統領率いるアメリカの政治状況やイラン・中東情勢などについて考えるつもりであったのが、植村さんに講演をお願いしたところ、「資本主義の終りをどう生きるか」という題目が返って来たとのこと。
 植村さんははじめに主催者側の初めの意図に沿って、トランプや安倍は右翼・ナショナリズムを掲げているにもかかわらず、国民統合ということを考えなくなった。グローバリズムや新自由主義は安倍やトランプのような人間がそれなりに大きな国のリーダーになっているのかということに関連しているのだが、今回はそういった政治向けの話ではないということを念押された。そして大量のレジュメ原稿に沿って話を始められた。まず過労死・過労自殺した人が残した言葉を引きながら、80年代後半の人は自分がしんどいことの原因を社会構造に惹き付けて考えていたことに対し、2000年代には「自己責任」であるかのように捉えていることが紹介された。この自己責任論・新自由主義は70年代末にレーガンが言い出したことだが、日本では経済同友会などが90年代に刷り込んだものだ。新自由主義は企業活動の自由であるが、これが全ての人の自由であるかのようにされていると批判した後「隠された奴隷制」についての説明がなされた。マルクスは賃金労働制度を「隠された奴隷制」と呼んでいる。そして「資本主義的生産様式の矛盾」について、「実際には、生産に投下されている資本の補填のかなりの部分は、不生産的諸階級(地主・貴族など)の消費能力にかかっている」「あらゆる現実の恐慌の究極の根拠は依然として常に大衆の貧困なのであり、それに対して、資本主義的生産様式は、あたかも社会の絶対的消費能力だけが生産力の限界をなしているかのごとく生産諸力を発展させようとする衝動を有しているのである」(岡崎次郎訳「資本論」第3巻、「全集」第25巻、1967年、618-619頁)などを引いて、生産力と生産関係の矛盾というよりも、システムとしての過剰生産・過少消費が資本主義の矛盾であると説いた。
 そして「資本主義はどう終わるのか」(ウォルフガング・ストレーク 村澤真保呂・信友健志訳 河出書房新社 2017年)から「現代の資本主義が…その内的な矛盾によって崩壊しつつある」(24頁)を引いて、資本主義が終わることがもはや前提となっていることを説いた。マルクス主義者は資本主義に対する代わりの「新たなより良い社会」を準備した後に資本主義を革命によって終わらせることを考えていたが、そんなものを準備しなくても資本主義は終わりを迎えるのだ。そして「現在の資本主義システムは、すくなくとも五つの症状―低迷する経済成長、オリガーキー〔少数者独裁制〕、公共領域の窮乏化〔社会福祉予算の削減と民営化〕、腐敗〔巨大企業や政府の違法・脱法行為〕そして国際的な無秩序化―に苦しめられており、それらの症状を治療する手立ては見つからない。資本主義の最近までの歴史をふりかえれば、これから資本主義は長期にわたって苦しみながら朽ちていく、ということが予測される。今後、ますます衝突と不安定化、不確実化が広がり、「正常なアクシデント」が着実に繰り返されていくだろう」(104頁)ずいぶん暗い見通しであるが、現在、トランプ政権下のアメリカや安倍政権下の日本で起こっている事を言い表している。ちなみに「正常なアクシデント」とは、原発や航空機と言った巨大で複雑なシステムが、ちょっとしたヒューマンエラーで重大な結果を生むことを指しているのだそうな。
 こうなると抵抗の手段は、逃げることだ…山地民、逃亡者、避難民…だらだら仕事、密漁、こそ泥、空とぼけ、サボり、逃避、常習欠勤、不法占拠、逃散…逃避によって同じ目的が達せられるならば、あえて反乱を企てて射殺される危険をおかす必要があろうか?資本主義がほっておいても崩壊するのであれば、一生懸命「打倒!」する必要はない。ただ災厄から逃げればよいわけだ。ネグリとハートは「政治的文脈においては、階級闘争は脱出の形をとる」(水嶋一憲監訳「コモンウェルス―<帝国>を越える革命論」NHKブックス、2012年 244-245頁)と書いているが、逃げる場所は、ネグリらがいう「the common」切り開いた新たな政治的空間なのだろうか?
 それでは私たちはどうしたらいいのか?デービット・クレバーは「コミュニズム」は「いま現在のうちに存在しているなにかであり、程度の差こそあれあらゆる人間社会に存在するもの」「あらゆる社会システムは、資本主義のような経済システムさえ、現に存在するコミュニズムの基盤のうえに築かれているのだ」(酒井隆史監訳『負債論―貨幣と暴力の5000年』以文社、2016年、142-143頁)まるで、アナルコ・コミュニズムのような言動を引いたのちに「まずはできることからやりましょう!」ということで、協働型組合ビジネスモデルを紹介される。「古いシステムの内部に新しいシステムの諸要素を小さな単位で築くことは間違いなく可能だからだ。協同組合、信用組合、ピアネットワーク、非管理型の〔顧客自身が管理運営する〕事業、平行するサブカルチャー経済の中には、それらの諸要素がすでに存在している。私たちは、これらを風変わりな実験だと見るのをやめたほうがいい。私たちは、18世紀に資本主義が小作人を農地から追い出し、あるいは手工業を破壊したのと同じくらい力強い規制を用いて、これらの活動を推進しなければならない。」(ポールマンソン 佐々とも訳『ポストキャピタリズム―資本主義以後の世界』東洋経済新報社、2017年248頁)そう、ごちゃごちゃ言わずに「逃げ場所」にもなる協働型ビジネスモデルをこつこつ、足元からつくっておけばよいのだ。(続く)

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「暴力革命」を復権させようじゃないか!

 「共産党は暴力革命なんかしない!」と世間が湧いている…きっかけは安倍首相の答弁だ。13日のY!ニュース時事通信より。
安倍首相、共産は「現在も暴力革命」
 安倍晋三首相は13日の衆院本会議で、共産党を破壊活動防止法に基づき調査している理由を問われ、「現在も、暴力革命の方針に変更はないものと認識している」と説明した。
 戦後の一時期と断った上で、「各地の党組織や党員が殺人や騒擾(そうじょう)などの暴力主義的破壊活動を行った疑いがある」とも述べた。日本維新の会の足立康史氏への答弁。
 これに対し、共産党の志位和夫委員長は記者会見で、「党が分裂した時期に一方の側が取った誤った行動はあった」としつつも、「党として破壊活動の方針を取ったことも、実行したこともない」と反論。「壊れたレコードのような反共デマ」として撤回を求めた。

 維新・足立議員のろくでもない質問に対する答弁という形をとっているが、共産党が「現在も暴力革命の方針」をとっているなどというのは、ままぎれもないデマであり、誹謗中傷である。また、共産党の志位委員長をはじめ、共産党議員や支持者…古くからの人も、「野党共闘」や、消費税減税を目指す「新選組」支持者的なあたらしい支持者も…が否定のコメントを出し、反発するのは当然のことだ。新左翼な私も、はっきり言いましょう(^^)…共産党が「暴力革命」なんか目指してるわけないだろ!
足立、安部はAFOやから分かってない!そんなモン、80年代から分かっとるわ!

 それを踏まえた上で、今「暴力革命」を否定していてエエのか?
 先日、国会中継を見たという人の感想を聞くと「いやあぁ~野党はがんばっているなぁ…」ということ。しかしそれは、国会において安倍首相・政権中枢をはじめ大臣・官僚までもがロクに答弁に答えず、はぐらかし、あるいは公文書の隠蔽・改竄を行っている。開き直る…完全に国会を軽視した中で、野党は出来る限りのことをしている…ということだ。
 この段階で「野党はだらしない!」とは、少なくとも国会内においては言えない、白井聡氏 や内田樹氏が言ってるように、証拠を突き付けられてものらりくらり言い逃れする「犯罪集団」が国政の中心に居座っているのだ。これを議会内でなんとかしよう、法の枠組みでなんとかしよう(相手は法律も無視する「犯罪集団」)というのはもはや限界だろう。

 議会の外の運動で圧力をかける…これが絶対的に必要である。韓国をみよ、「ろうそく革命」で朴槿恵政権を打倒した!古くはフィリピンにおいても、マルコス独裁政権を民衆の決起により打倒したではないか!こうした議会外の大衆決起…実は安部や足立は、これを恐れているのだ。下手すると、自分達が「マリーアントワネット」情況に追い込まれる…だから共産党は「暴力革命」を目指しているなどとデマを吐き、共産党に「暴力革命」を目指しません!と応じている…議会内での「おとなしい」抵抗に封じ込めようとしているのだ。

 別に共産党に大衆決起・「暴力革命」を指揮、指導してもらおうなんて思わないし期待もしないが、このへんはおさえておかねばならない…「暴力革命」とは、なにもレーニンがやったような一斉武装蜂起による政権奪取のみではない。権力者の側からすれば、民衆の様々な抵抗…それこそ沖縄・辺野古での基地建設反対の座り込み・抗議行動的なものも含むのだ。ここで「暴力革命」自体を政府の答弁にのっかって封印してしまうのは絶対によろしくない。

 おりしも新型コロナウイルスの感染が広まっている。「金がかかるから」と民間検査キットを導入せず、意味のない船の「検疫」を続けてやってる感だけ出している安倍政権の失態が明らかになっている。災害の時もそうだが、このままでは安倍政権に殺されてしまうのだ!コンプライアンスで発信を続けている郷原信郎弁護士が、安倍内閣総辞職を訴え、ツイッターでトレンド入りをした。

 今は「選挙より、占拠」…大衆決起、行動「暴力革命」を復権させ、安倍内閣総辞職を目指そう!

 お知らせ…来週土曜日、22日夕方は「梅田解放区」でまた梅田をデモおよびHEP5前街宣があるぞ!

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陸自水陸機動団の動き2点

 「日本版海兵隊」といわれる、陸上自衛隊の水陸機動団についてのニュースを2件紹介する。
 一つ目は琉球新報のもので、水陸機動団が沖縄で初訓練を行ったというもの。
陸自水機団が沖縄県内初訓練 金武 日米共同、進む一体化
 陸上自衛隊の水陸機動団(水機団)と米軍による共同訓練が9日、金武ブルー・ビーチ訓練場(金武町)で報道機関に公開された。島しょ奪還の専門部隊として2018年に発足した水機団が県内で共同訓練を実施するのは初めてで、今後も継続することで将来的な沖縄への部隊配備につなげたい地ならしの狙いも透ける。陸自と米海兵隊の共同訓練は沖縄のみならず県外各地でも活発化しており、日米一体化が進む現状を映し出している。
 9日午後、金武ブルー・ビーチ訓練場。沖合にいた米海軍の艦艇から降ろされた日米の兵士らが、10隻以上のボートに乗り砂浜に上陸してきた。銃を構え、身を低くして前進するも、敵に見つかり銃撃戦に。訓練用の空砲とはいえ実戦さながらに白煙が漂い、緊迫した様子で米兵と自衛官が英語を交わす。
 敵を制圧後、波しぶきを上げた米海軍ホーバークラフト型揚陸艇(LCAC)が上陸し、高機動ミサイル砲システム「HIMARS(ハイマース)」が砂浜に姿を現した。長射程のミサイルを搭載するハイマースが在沖海兵隊に配備されたのは16年で、LCACを使用した陸揚げ訓練は初めてという。
 「水機団との連携は全タイプの作戦の強化につながる」。訓練終了後、米海兵隊第31海兵遠征部隊のロバート・ブロディー司令官(大佐)はそう強調した。
 米海兵隊を“お手本”に創設された水機団は、国内外で米軍との共同訓練を重ねてきた。現在は長崎県に2連隊が置かれているが、将来的には三つ目の連隊が沖縄に置かれる構想が取りざたされる。
 防衛省関係者は「沖縄には反発もあり配備には厳しい環境があるが、共同訓練は今後も不可欠になる」と語る。

 「日本版海兵隊」と米海兵隊が初めて沖縄の米軍基地をつかって共同訓練したということだ。なお、水陸機動団と米海兵隊の共同訓練は2006年から行われているし、2018年には種子島で大々的に行われている。また水陸機動団は3個連隊の配備が予定され、2個連隊が2018年度までに編成されているが、のこりの1個連隊の配備先は、沖縄の米軍基地(キャンプ・ハンセンとか)の共同使用という形で行われるのではないか?という話もある。(参考記事
 その追加配備先が、北海道ではないか?というのが次のY!ニュース産経新聞の記事である。
「日本版海兵隊」北海道に新設検討 水陸機動団、訓練環境整う
 防衛省が陸上自衛隊の離島奪還部隊「水陸機動団」について、北海道の陸自駐屯地への新設を検討していることが分かった。長崎県佐世保市の相浦駐屯地に次ぐ2カ所目の配置となる。規模は600人程度で令和5年度末までに立ち上げる方針。「日本版海兵隊」と言われる精鋭部隊を増強し、中国公船の領海侵入が続く尖閣諸島(沖縄県石垣市)など南西諸島の防衛強化を図る。
 夏までに配置先を選定し、令和3年度予算案に新設経費を計上する方向で調整している。南西諸島有事での即応性を重視し、沖縄本島へ新設する案もあるが、訓練環境が整い、地元の理解も得やすい北海道が有力になっている。
 水陸機動団は、相浦駐屯地(2個連隊)のほか、3個目の連隊を相浦以外に作る計画が決まっている。北海道は即応性は不十分だが、浜大樹訓練場(大樹町)など海に面した訓練場があり、訓練実績も多い。自衛隊関係者は「周辺国への抑止効果のためにも訓練を重ねて能力を高めることが不可欠」と語る。
 沖縄本島については、多くの米軍基地や軍事訓練を抱える地元から政府への反発があり、部隊新設の調整が進むのか不透明だ。
 ■水陸機動団 水陸両用作戦を担う陸上自衛隊の部隊。日本の離島が侵攻された場合、水陸両用車やボートなどで上陸し、敵の上陸部隊を奇襲して島を奪還する。米海兵隊を手本に、平成29年度末に相浦駐屯地に発足。2個の連隊のほか、後方支援、通信、偵察など2100人態勢を組む。米国などで米海兵隊との共同訓練も実施している。

 米軍基地が集中する沖縄島に、さらなる自衛隊配備は難しいだろうから「地元の理解も得やすい北海道」に置くというもの…ただし「訓練地」としての沖縄・米軍基地さえ残しておけば、バンバン共同訓練もできる。もちろん日米共同訓練は北海道でもやってる(むしろこっちがメイン)ので、共同訓練態勢もふくめて北海道が妥当であると判断されれば、水陸機動団の残り1個連隊は北海道に置かれることになるのだろう。
 産経新聞のニュース記事には「南西諸島の防衛強化」と書かれているが、水陸機動団は敵の上陸を水際、あるいは沖合で阻止するものではなく、敵が上陸・占領した島を後に「奪還」するためのものである。相手の「占領」が前提の軍隊だ。そしてこの水陸機動団、「海兵隊」と名乗っている(名乗らされている?)くらいだから、護衛艦「いずも(空母改装予定)」に乗り込んで南シナ海にいっしょに行っている…中国に対する「砲艦外交」を担っているのである(参考記事)…米海兵隊との共同訓練は、いずれ米海兵隊と同様の「侵略の軍隊」として、海外で闘うことの出来る軍隊を目指しているといっても過言ではない。

 水陸機動団の動向をこれからも注視するとともに、自衛隊が侵略できる軍隊、侵略する軍隊になることに反対しよう!

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たかが手洗いでも健康格差が出る!

 新型肺炎の流行についての報道がバンバン流れているが、とりあえず基本的な予防措置をとるしかなかろう…ということで、手洗いのススメである。紹介しているものについて、爪ブラシまでは難しいかも知れないが、参考のために…

 数年前に眼の手術で入院した時、院内で指導された手洗いは、石鹸と流水をつかって20秒以上!というもので「もしもしカメよ、カメさんよ…」とゆっくり歌えば、20秒になるのだそうな。で、この時ぐらいから、冬季の帰宅時にはちゃんと時間をかけて手を洗うようになったから、風邪・インフルエンザの類いには冬場は全然、罹患していない。(なぜか秋に罹る…今年はのどの痛みぐらいの時に気合いで治したが)
 子どもの頃、冬に風邪ひいてたのは、やはり手洗いが疎かだったからだろう。水は冷たいし、袖は濡れる…きちんと手洗いしようとすると、やはり袖まくりは必要だ…ちょこっと指先や手のひらを濡らすぐらいでは、全く効果はないだろう。

 前職では会社の寮だったから、洗面台からお湯は出た。実家は昨年までは洗面台から冷たい水しか出なかったので、気合いで手洗いしていた(冷たい水も何回もこすっていれば、暖かくなる⁉)が、今年はお金をかけて給湯機からお湯を引っ張って来るように改造したので、気持ちよく手洗いが出来る。
 で、やはり洗面からお湯が出ないとなると、手洗いも疎かになって、感染症にかかりやすくなるわけだ。こうゆうところにも健康格差というものが現れるだろう。
 体調不良でも休めない、残業ばかりで休息がとれない、食事もろくに捕れずに、栄養が偏る…こういったことも感染症の蔓延や、インフルエンザ・肺炎等のいわゆるありふれた病気で命を落としたり、重態になったりする原因になるわけだ。感染症のような自然現象でさえ、格差によって悲惨なことになる世の中は、やはり間違っとる!

格差社会を粉砕し、全ての住居に暖かいお湯が出るようにしよう!

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「対米従属」は支配のための方便でもある

 1月に「御堂筋デモ」の主催者さんや、梅田解放区のメンバーに対してしたお話である。
 日本は「対米従属」していると言われているが、それは民衆を支配するため「アメリカ」の名前を借りているところもある…支配階級側が理不尽なことを強制するにしても「アメリカの要請」であれば、民衆は納得してしまう。アメリカに対し「敗戦」したわけでもあるしね。とゆうことで、主たる敵は「アメリカ」ではなく、日本の支配者なのだよ。

 だいたいこうゆうことを言ったわけだが、以前対米従属か日帝自立かという記事を書き、「日帝独自の政策」として南西諸島への自衛隊配備問題やジプチ基地の存在を上げた。アメリカの戦略にのっかる形で、日本独自の利害を追及すべく軍隊を展開・配備している。現在では自衛隊中東派兵もそうである。
 だが「対米従属」が問題になるのは、民衆支配の口実や道具である「アメリカ」を使っているうちに、主客が入れ替わり「アメリカ」様に仕える⁉ことが目的と化したかのような、いや「本当にそれをアメリカが望んでいるのか?」ということも考えずに、没主体的になっているからである。典型的なのが「辺野古新基地建設」問題であり、本当に米軍・海兵隊が沖縄にいる必要があるのか(グアムに大部分が移転するって言っている)という検証・検討もなく、軟弱地盤で滑走路が不等沈下すれば「米軍様」も引き取りを拒否するということが言われているにもかかわらず、「辺野古が唯一」と、壊れたテープレコーダーのように繰り返している(今どき「テープレコーダー」なんてないから、ぶっ壊れているのは安倍政権のほうである)。民衆の側もまた「沖縄にアメリカの基地があるのは、仕方がない」「沖縄にアメリカの基地は必要だ」と、これまた無条件に思い込まされている。こうした体制を白井聡氏は「永続敗戦」「戦後の『国体』」と批判している。
 戦後75年、そのうち後半の30年は、旧ソ連が崩壊して冷戦構造が一応解体したにもかかわらず、日本の支配階級は「対米従属」以外の路線を見出すことが出来なかった。90年代の「政治改革」の中で、小沢一郎が「普通の国」路線、一定の対米自立と国連中心主義を掲げて自民党を割ったわけだが、紆余曲折を経て自民党「対米従属政権」が続いている。(それゆえ「対米従属」を批判するリベラル勢力から、小沢一郎に対する一定の人気・支持があるのだ!)

 何回も書くけれど、「対米従属」は問題だが、敵はアメリカではなく、それをもって支配を強化している日本の支配者、支配階級が本来の敵であるということを強調しておく。

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植村邦彦さん講演集会のお知らせ

 集会のお知らせ
2020年をどう見るか
2・16植村邦彦さん講演集会
「資本主義の終りをどう生きるか」
2020_0001_20200206191401
2月16日(日)14:00~17:00
PLP会館 5F 大集会室
資料代:800円、障害者・学生は、400円
主催:2・16植村邦彦講演集会実行委員会

講師プロフィール
1952年愛知県生まれ。一橋大学大学院博士課程修了(社会学博士)。関西大学経済学部教授。専門は社会思想史。おもな著作に『マルクスを読む』『マルクスのアクチュアリティマルクスを再読する意味』『市民社会とは何か』『ローザの子供たち、あるいは資本主義の不可能性世界システムの思想史』など。近刊に『隠された奴隷制』がある。

2・16植村邦彦講演集会への賛同のお願い
 近年、世界の政治では、自国の利益を優先して国際協調を軽視する風潮が強まっています。「アメリカ・ファースト」を掲げるトランプ米大統領、EUからの離脱を進めるイギリスのボリス・ジョンソン首相。またEU諸国内での極右勢力の伸長。こうした状況に多くの人びとが不安のまなざしを向けています。各国が保護主義的な政策をとることで国家間の対立が深まり、弱肉強食の世界になってしまうのではないか、という不安です。
 なぜ「自国第1主義」の政治が支持されるのでしょうか。その原因を作ったのは何でしょうか。さまざまな識者たちが、その理由として新自由主義とグローバリゼーションをあげています。「富めるものははすます富み、貧しい者はますます貧しくなる」という格差社会を世界中にまん延させたのが新自由主義とグローバリゼーションであるという指摘です。貧困にあえぐ人びとの怒りが、保護主義や極右勢力への支持へとつながっているとも言われています。このような政治傾向が民主主義の危機をもたらしていると警鐘を鳴らす人も少なくありません。
 日本の政治においても同じようなことが見て取れます。モリ・カケ問題、「桜を見る会」疑惑、そしてカジノ・IR疑惑に見られる安倍政権の腐敗とその国会軽視の姿勢は表裏一体です。自民党の改憲草案では、「国家のために個人の権利は制限されて当然」という思想が貫かれています。
 このような時代の混迷をもたらした新自由主義とグローバリゼーションとは一体なにか。それはどのようにして生み出され、今後どこに向かおうとしているのか。それに代わる私たちの生き方はあるのか。この問題を関西大学教授の植村邦彦さんを講師にお招きして、みなさんと一緒に考えていきたいと思います。
 植村さんは昨年出版された『隠された奴隷制』(集英社新書)で「資本主義の終焉を生きる」というテーマにも言及し注目をあつめておられます。おおくのみなさんの講演集会へのご参加と賛同をお願いします。
2020年1月
2・16植村邦彦講演集会実行委員会

連絡先:大野協同法律事務所気付(大阪市北区西天満2-3-16絹笠ビル1階)
℡080-1453-8950(黒石)

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「建国記念の日」反対集会のお知らせ

 建国記念の日に反対する闘争、集会のお知らせ。
 2・11「建国記念の日」反対!
 天皇&オリンピックによる「国民統合」NO!
ー「日の丸・君が代」強制もゴメンだー
2020年2月11日(火)開会13:00(開場12:30)
※16時半終了予定→デモ(梅田まで)
大淀コミュニティーセンター
資料代:700円(学生・障がいのある方等 無料)
手話通訳あり
保育が必要な方はご相談ください
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■講演 高嶋伸欣さん「”歴史と伝統”の偽造と五輪による国家主義再構築の阻止をめざして」(仮題)
 皇室の政治的利用の背後には、明治政府による皇室典範等の天皇神格化があり、自民党と保守勢力は、この歴史偽造を「歴史と伝統」と言い換え、いかにも古来からのものであるかのように見せかけてきました。その始まりの一つが、1980年度の中学校歴史教科書検定でした。『天智天皇の死後』を「我が国の歴史と伝統にかんがみ、歴代の天皇についても」「敬愛の念を深めていく」ように『没後とせよ』と書き換えさせました。そうした天皇観の教科書で学ばされた世代が50代半ばまでを埋め尽くしている現在、この歴史偽造と東京五輪を結び付けた国家主義再構築の政治的策動に、在住外国人の皆さんと共に立ち向かう方策を考えたいと思います。

1942年東京生まれ。戦後民主主義教育に育てられ、東京教育大学(現・筑波大学)修士課程終了後、同大学付属高校社会科教員に。1996年から琉球大学教育学部教授。差別的アジア観の払拭に向けて日本軍のアジア侵略の実態掘り起しを継続。その成果を教科書に執筆したところ検定官と衝突し、93年に「高嶋(横浜)教科書裁判」を提訴。現在さらに「オリ・パラ学習読本」住民監査・損害賠償請求訴訟や教科書問題、「請願兼」教育是正と権利行使に向けた啓発にも取り組む。

■ミニライブ 不起立バンド
 増田さん・福山さんらによる歌「風に吹かれて」「不起立COLOR」他

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「戦争する国」への天皇制による「国民統合」・排外主義はまっぴらゴメン!
 安倍政権は、メディアを総動員しての改元や違憲の天皇代替わり儀式キャンペーンによって、その神格化を含めて、「階級を超越した存在」としての天皇を自らの支配維持に最大限利用しようとしています。同様に、この間の韓国敵視政策は、かつての侵略戦争の正当化・戦後補償の否定とともに、排外的なナショナリズムの鼓吹で「国民統合」を図るものです。20年のオリンピックでの新天皇デビューはその集大成ともいうべきものです。
沖縄新基地建設、南西諸島自衛隊配備等の侵略戦争を許すな
 この間も進められている大軍拡は、アベの「戦争する国」への意図を示しています。米からの武器の爆買いも、単にトランプへの貢献だけではありません。米の一方的な通告による中距離核戦力(INF)全廃条約執行による野放しの核攻撃兵器の開発競争の危険性の中で、イージスアショアの配備は、米が安心して中国やロシアを攻撃できるという戦略の重要な一環を担うことになります。そして「島嶼防衛」を口実にした宮古島等の南西諸島への自衛隊配備や自衛艦の空母化・大量のF35戦闘機配備等は、敵基地攻撃能力も含む日本の対中国・アジア・世界戦略として位置付けられたものです。
大軍拡・社会保障制度削減、行政・国家私物化のアベには桜とともにサヨナラを
 一方でアベは消費税アップに続いて、社会保障の切り捨て(生活保護費・年金削減、医療保険・介護保険料引き上げ、介護報酬・医療報酬減額等)を進めています。その結果、消費が落ち込む中で、463兆円もの内部留保をもつ大企業・資本にさらなる市場として国や公共団体の業務の民営化も推進。「働き方改革」等も含めて民衆からの搾取と資本の利益が図られています。しかしベネッセなどのボロ儲けになる入試への英語検定導入や「桜を見る会」への市民の怒りや憲法改正国民投票法の「たなざらし」など、アベの思惑を遮る力は頑として存在しています。
「君が代」不起立処分1名の取消しを踏まえ、さらなる撤回闘争へのご支援を
「君が代」不起立戒告処分取り消し共同訴訟の控訴審判決(5/23)で、校長による「職務命令」がなかったと認定して1名の戒告処分が取消されました。しかし他の6名の処分取り消し請求を棄却、大阪府「国旗国歌条例」「職員基本条例」や教育長通達・職務命令の違憲・違法性については判断を回避。これに対して、現在、最高裁で審議を継続しています。また1名の再任用拒否国賠訴訟、3名の人事委闘争や今年の卒業式での戒告処分撤回等の闘いも引き続き展開しています。
「学力」「評価」による教職員支配・生徒への「愛国心」刷り込み教育を許すな
 大阪市では、学力テストや統一テストによる学校ランク付けと点数による個人評定の絶対化、そしてこれらを教員の評価・給与に反映させた制度改悪が強行されようとしています。また泉尾北小学校での天皇即位記念朝礼問題や府立学校での全生徒への拉致問題資料・ビラの配布、「アニメ『めぐみ』」の視聴通知・指示等の新たな動きも出ています。
 これらの国家による教育支配や愛国心教育と闘い、平和・人権・共生をめざす取組みを持ち寄る本集会へのご参加・ご協力をよろしくお願いいたします。

核も戦争もいらない!改憲でなく、平和・人権・共生・民主主義を!
主催:「日の丸・君が代」強制反対・不起立処分を撤回させる大阪ネットワーク

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新型肺炎を口実にした緊急事態条項を許すな!

 中国、武漢から始まった新型肺炎の流行がニュースを騒がしている。コロナウイルスの変異したもので、感染力は非常に強そうだ。しかも症状の出ない潜伏期間であっても、感染力を持っているという。ただ今のところワクチンや特効薬はないものの、確実に「死に至る病」というわけでもなく、普段通りのインフルエンザの予防と同じく「手洗い・うがい」「食事と休養」で予防し、冷静に対処すればあまり問題はないと思う。Buzzfeedの参考記事

 しかし「正体不明の感染症に対する恐怖」というのは、なかなか払拭することは難しいし、巷ではマスクが品薄になっている(マスクは普段使いによる感染予防効果はほとんど無く、せきやくしゃみなどを広げない…かかってから感染を広げないようにするためのもの)ぐらいならともかく、中国人観光客お断り張り紙を出すとか、さらには中国人そのものを排撃しようというとんでもない排外主義的言動をする輩も見受けられる…困ったものだ。
 だがこの恐怖や不安に乗じて、感染症対策のため憲法を改悪して「緊急事態条項」を入れようと言い出す自民党や維新の政治家が出てきた…東京新聞より
新型肺炎「緊急事態の一つ、改憲の実験台に」 伊吹元衆院議長
 自民党の伊吹文明元衆院議長は三十日の二階派会合で、新型コロナウイルスの感染拡大について「緊急事態の一つの例。憲法改正の大きな実験台と考えた方がいいかもしれない」と話した。自民党がまとめた改憲四項目の一つである緊急事態条項の導入を念頭に置いた発言。同条項は、大規模災害時に内閣に権限を集中させ、国民の権利の制限を認める内容。
 政府は二十八日に新型肺炎を感染症法上の「指定感染症」とする政令を閣議決定したが、施行日の二月七日までは感染者の強制入院などの措置は行えない。
 伊吹氏はすぐ強制措置が取れることが望ましいとし「周知期間を置かなくてもいいことにするためには、憲法を変えてもらわないとできない」と語った。
 これに対し、共産党の小池晃書記局長は、政令施行後は一定の行動制限ができることを踏まえ「憲法を変えないと対策ができないというのは筋違いの暴論だ」と批判した。 (井上峻輔)

 緊急事態条項がなくても感染症法上の「指定感染症」に出来て対応できる。施行日に関してもそれを早めるよう運用することもできる…のに、何おかいわんやの発言だ。こんな奴も…

まったくもって、許しがたい!
 そもそも対応が遅れているのは、安倍政権の危機管理能力の無さに由来している。野党が厚生労働委員会の開催を要求しているにもかかわらず、与党・自民党はそれをネグレクトしていた。武漢から邦人を帰国させるためチャーター便を用意しても、検査や隔離の態勢もままならず、宿泊施設が足りずに「相部屋」させる始末だ。
 今回の新型肺炎・感染症対策だけではない!安倍政権が長々と続く中、日本は数々の災害に見舞われた。だが災害時の安倍政権・自民党の対応はどうだったか?一昨年の西日本豪雨の時は、甚大な被害の発生が予測される中「赤坂自民亭」でどんちゃん騒ぎを行い、昨年の台風15号、19号の時も、災害対策本部も設けず対応は後手後手に回っている。ホント、安倍政権がこのまま続くと、災害や感染症で私たちは殺されるぐらい、無能で危機管理能力のカケラもない。
 そんな連中が、自らの無能を棚に上げて、憲法を停止し、市民の権利や自由を奪う「緊急事態条項」を語る!ふざけるな!

はっきり言いましょう!
安倍政権!自民党なんて要らない!
お前たちが居なくなっても、
我々は独自に社会を運営していく(それが民主主義というものだ)

消えてくれ!

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