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候補者一本化過程の「見える化」こそ野党共闘のキモ!

昨日のエントリーでは、共産党や山本太郎をちょっと斜めに見るような書き方をしたが、大切なことだからもっかい書くね。衆議院選挙、大阪五区の予定候補に「新選組」が大石あきこ 氏を予定候補にして、共産党の宮本たけし 氏とブッキングしている問題。
 少し調べればわかるが、大阪五区には共産党予定候補者、宮本たけし氏の他、立憲の現職ながお秀樹 氏もいる。彼の基本政策をみると、共産党や「新選組」ともかぶるところがあるようだ。そして大阪五区は公明党が「常勝」しているところ。獲得票数とかを見ると、立憲野党側の候補者がここで勝つためには、候補者一本化だけでは足りず、投票率を上げて得票数を上げるような選挙をしないとイケナイ。いかに有権者を引き付けるか!ということが求められるのだ。
 そのためにはどうすればよいか?立憲野党の候補者・出したい人をみんな出して、その後どの候補者が、どんな公約を掲げれば勝てるのか?それを支持者や他の有権者も巻き込みながら議論して決める…候補者選定の過程を有権者にわかるように議論しながら一本化する…候補者一本化過程の「見える化」だ。そうすればみんなの関心をもつし、選挙も盛り上がる。
 大石あきこ氏も、次のように述べている  
 野党共闘への私の考えについては、大阪市内では都構想・カジノという喫緊の課題について、まずは勝てる政策と行動を議論し行動でまとまっていく。それが何より大事なことです。
 選挙については、その結果として、人々が最もふさわしいと思う野党共闘の候補者が決まるべきだと考えています。

 勝てる政策・候補者を後で決めようということだが、私はその過程を有権者も巻き込んで大いに侃々諤々議論してやるべきだ!ということが言いたい。
 逆に 党の「上の方」で談合して「これがこの選挙区の『野党統一候補です』って押し付けられても、誰も盛り上がらない(盛り上がるのは一部の「選挙活動家」だけ)宮本たけし氏が、昨年大阪12区補欠選挙で惨敗(供託金没収レベル)したのも、そういった地道な調整・話し合い抜きに落下傘的に候補者が下りてきたからだ。後で知ったのだが、このやり方は12区の共産党の一部からも批判の声があがり、選挙運動をネグレクトしたという人もいたらしい。(もっとも12区には「調整」する対立候補者なぞ最初からいないという別の問題もある)
 ツイッターにもSNSにも「野党共闘」に否定的な人も沢山いて、その理由の一つにこういった談合・野合で候補者が一本化されているところがある。そうした人の理解を得るためにも、候補者一本化の道筋を有権者に分かるように公開しながら、議論しながら決める…それが民主主義というものだろう!

 思えば東京都知事選挙で、「反石原」「反小池」を掲げる側が、エエ候補者は擁立するのだが勝てない理由の一つに、候補者一本化の過程が有権者に見えず、運動体の「上の方」「談合」で決まり、降りてくるように見えるからではないか(東京だと「運動体」が沢山あるので、議論が大変だというのは十分理解できる。その「調整」だけでも大変な労力を使うだろう。その辺は敬意を表しつつも、あえてきついことを書いておく)

おまけ…大阪における政治状況の特殊事情を書いておくと、昨年の統一地方選挙以降、公明党が維新・都構想に完全屈服しているので、自民党支持者としては公明党なんかに投票したくないわけだ。そこを狙うチャンスは、例えば大阪五区にはある。その「受け皿」として「共産党」や「立憲民主党」では抵抗があるなら、「新選組」という新興政治勢力のほうがエエかもしれない。ただ予定候補者が「保守」じゃなくて「バリバリ革新(革命的?)」な人だから、そのへんばなんとも微妙である。

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