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2020年4月

もはや茶番劇場と化した大阪府議会

昨日の記事
より厳しい経営環境にある事業者への支援について質問された吉村知事は、国がスピード感を持って対応しない、それは国会議員が事業者の立場…家賃を払わないとつぶれる…を味わっていないからだと責任転嫁したうえで、自らが提案する議員歳費の半減・削減を賞賛するという“自画自賛”答弁にすり替わっていた。
 と書いたが、このあたりもう少し詳しく記録しておきたい。
 
 質問した森和臣議員はかつて事業(組紐業だそうな)を営んでおり、事業者が家賃支払いに追われることは大変なことであるというようなことを述べながら、さらなる事業者に対する支援について吉村知事に質問した。それを受けて、国の方針や支援策の決定が遅と答弁しながら、国の決定が遅いのは、国会議員がこの事態になっても所得が保障されており、多くの事業主が抱えている、今月の家賃(テナント料等)を支払えないという苦しみを理解していないからだ、だから彼らの歳費を半減して少しでも「痛み」を理解してもらうとともに、財源にしよう!というふうにすり替えた…これを説明するに当たり、わざわざ各議員(国会議員のみならず、地方議員も)の歳費を半減させる説明パネルまで持ち出し、これまでの「原稿読みモード」とは明らかに違う、嬉々としたトーンで吉村知事がしゃべりだしたのである…これを見て傍聴していた私たち要請団は「自画自賛!」「議会がもはや“筋書き通り”演劇と化している!」「茶番劇だ!」とあきれ返ったわけだ。ついでに国会議員宿舎が国内の一等地にありながら、家賃をほとんど払わなくて良い、これも見直すべきだということも吉村知事は公言した。
 なるほど、家賃・テナント料を支払わないといけない事業者の痛み、視線を「共有する」という名目で議員工費削減をブチ上げる…これはこれで今困っている事業者さんは留飲を下げ、支持をとりつけることは出来よう。だが議員歳費を半分にしたところで、出てくる財源は限られている。(国会議員一人当たり年間2,200万円、議員定数が衆参合わせて713人で計算して約156億円、その半分は78億円…アベノマスク全世帯配布は補正予算で233億円計上…アベノマスクすら配布できないのだ!)まして地方議員のうち地方の町村議員になると、普通の人が月収で得る金+αしか出ないところもあって、ただでさえ成り手がいない。そんなところを半減すれば、生業が余裕のある人とか、二世、三世の世襲議員しかなり手がいなくなる。議員宿舎なんか、会期中は夜遅く、更には徹夜審議にもなる中で、国会近くに議員の拠点(単なる宿舎ではない)を確保しておくことは必要なインフラ整備と同じであり、そんなところからカネをとっても、まったく意味はない。
 そして橋下大阪府知事いらいの維新政治は、そうしたロジックを使いながら公務員を削減し、公務でやるべき仕事を次々民営化もしくは廃止してきた。二重行政を排するとして大阪府立公衆衛生研究所と、大阪市立環境科学研究所を統合し、独立行政法人化したのである。(大阪はもう行政・公務は絞り切ってしまったから、維新の「身を切る改革」のターゲットは「議員特権」ぐらいしか残っていない)これが大阪の「コロナ対策」を規定している。
 そして、こんなデタラメ問答が議会でまかり通るのは、ひとえに議会内に“翼賛勢力”しかいないからだ。大阪府議会の定員は88名で、そのうち維新が49名、自民党と自民党系無所属が16人、公明党が15人…維新・自民・公明で80名を占めている。そして15名以上の会派でないと、主要な質問が出来ない「ルール」があるそうだ。自民党も公明党も、府政野党と呼ぶにはあまりにもお粗末…特に昨年の府知事・市長のW選挙で敗北して以降、維新に明確に対抗できる勢力ではなくなった。維新も自民も、“事業者”目線で家賃が払えるかどうかは感心を持つが、労働者民衆が住むための住居、それにかかわる家賃のことなんぞ考えない(維新の多くは地元で自民党下の組織をさらってきたものを基盤として出てきている)まさしく労働者民衆の利害を代表する議員団の登場が必要なのだ。
 また吉村知事は「国の方針や支援策の決定」がない→だから大阪府独自では何もやらないと、責任を国になすりつけているが、かつての「革新自治体」をみられよ。国がなぁ~んにもやらないからこそ、自治体が独自に予算もつけて、福祉や環境問題等で先進的な政策を打ち出し、実行してきたのではないか?維新の連中がいう「政治のリーダーシップ」なんて嘘っぱちで、ただただ国のやることに従う(反動的なことだと国を先回りしてカッコいい言葉でぶち上げる)だけではないか!
 しかし大阪に帰ってきてから3年半…ここまで維新政治によって大阪府政とかが劣化していたとは、改めてぞっとした。これを機に、いかに府政や市政を維新から取り戻していくか!という課題について、選挙も含めて真剣に考えないといかんなぁ~と思ったぞ。

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本日の大阪府庁前要請行動・議会傍聴

本日行われた「コロナ生活保障を求める大阪座り込み行動」…11時過ぎから歩道にのぼり旗とかを出して準備をはじめ、11時半から街頭アピールを開始した。
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 軽自動車に乗った右翼が罵声をあびせかけて走り去る。TV局の取材も入ってきた。私たちは大阪府に対し、コロナ自粛に伴う休業補償・生活補償を求めるとともに、十三市民病院のコロナ専門病院化を現場労働者に何の相談もかくトップダウンで決めたり、防護服がない 
からと雨合羽を集めたりという場当たり的な大阪府・大阪市のコロナ対策を批判し、医療体制を拡充するとともに、感染リスクの中で働かざるを得ない医療、看護、介護、保育従事者に特別手当を支給するよう要求した。
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 警察に囲まれて別の右翼(自分の活動を撮影させていたので、在特会系と思われる)が大きな拡声器を使って文句を言ってくるが、「挑発」に乗らず街宣を続ける。右翼が言っていることは、結局文句をいわずに黙って自粛しろ!ということで、それは政府・安倍政権の意志そのものであることが分かる。いや、文句を言って来たからこそ不充分ながらも一人一律10万円の給付金が出るのだ!何も言わなかったら、それこそ「お肉券」「お魚券」のままやぞ!それでもエエんかい!右翼の妨害にまけずシュプレヒコールをして12時15分、庁舎が昼休みに入り職員たちが昼食に出かける時間になると、その右翼も帰っていった…根性のないヤツめ、すぐ帰るぐらいなら最初から来るな‼

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 13時から議会が始まるので、みんなで傍聴にいくことにした。議会の傍聴席は「ソーシャルディスタンス」を取るため議員が座るということなので、庁舎1階の部屋でTV越しに傍聴する。職員から「傍聴のしおり」と質問予定表が渡される。本日は維新、自民党、公明党の議員3名が質問し、その後討論・採決ということ。15名以上の会派でないと質問が出来ず(結局、維新、自民、公明の3党しかない)また質問持ち時間も15分と限られたものだ。議会は新任理事者(人事異動で変わった部長職)の紹介の後、維新も森和臣議員の質問から。質問者にしても答弁をする吉村知事にしても、あらかじめ書かれた原稿を読むだけだ。これでどんな議論が出来るというのだ!医療従事者の安全確保や支援の充実について吉村知事は、「ふるさと納税」や寄付金を柱とした基金で対応するとのこと。ふるさと納税とはどこまで他力本願なのだろうか?検査の拡充による感染拡大抑制、市中感染状況の把握について質問するついでに、ワクチン開発の後押しをするように質問するのは維新の議員らしい。今必要なのはいつできるか分からないワクチンよりも、防護服だろう。休業支援金については、基本的なことは商工労働部長がありきたりな答弁を続けたが、より厳しい経営環境にある事業者への支援について質問された吉村知事は、国がスピード感を持って対応しない、それは国会議員が事業者の立場…家賃を払わないとつぶれる…を味わっていないからだと責任転嫁したうえで、自らが提案する議員歳費の半減・削減を賞賛するという“自画自賛”答弁にすり替わっていた。なるほど、ここだけ取り出して「苦しい事業者の立場」に立って議員歳費「特権」に切り込むという手法だけ見せつければ、事業者さんらは喝采をさけぶだろう。大阪府当初予算の組み換えについて、
吉村知事は事業を縮小・見直しをやるとは言っているが、具体的に何の事業を見直すのかということは答弁しなかった。森議員の質問とそれへの答弁は50分ぐらいで終了、その後、自民党の杉本太平議員の質問に移る。杉本議員はPCR検査や院内感染対策、オンライン診療の拡充等、医療体制の拡充について質問をし、吉村知事もありきたりの答弁を行った。杉本議員は「よく理解できた」と納得されたようだが、本当に分かっているのだろうか?この後の予定概要をみても維新と同じような質問で、答弁もほとんどが大阪府の官僚が行うため、傍聴を打ち切って一旦外に出ることにした。外に出て議会が完全に形骸化していることや、明日の生活が苦しい労働者の利害を代表する者が議会内にいないことを訴えた。改めて、維新に府政や市政をあずけてはイケナイ、選挙で勝つ方法も考えないとアカンなぁ~と痛感した次第だ。
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 14時半ごろ要請書を渡すために広報広聴課に赴く。事前に電話でアポイントを取った際に、会議室が開いていないと言われていたが、開いている会議室を探してもらい要請に入る。こちらは当初14名、最終的に18名、相手方は3名で対応した。まず要請書の各々の内容について早急に担当部局を判断し、そこにまわして回答を得るようにして欲しい旨を伝える。向うも内容が多岐にわたるので、確実に担当部局が回答が出来るかどうか判断できないし、どこの部局に回したか、どこが回答できなかったかぐらいは分かるでしょう、緊急に必要とされていることに対する要求だから、できるだけ早く回答が欲しい旨を伝え、時期は約束できないが回答するとの返答を得た。
 その後、要請書の内容を一つずつ丁寧に説明した。説明途中に当事者からの切実な訴え、派遣切りがおき、非正規労働者やフリーランスの収入が減っているのに、この3か月間全く支援がないこと、事業者への休業補償も4月21日の日付制限を止めること、住居のない人から、住むところを奪うな、家賃を無料にしろ!一人10万円の給付も、住民票のない人、とれない人が受け取れるようにしろ(そういった事務処理は自治体でできるハズだ)医療従事者に雨合羽を着させてどうするのか?命の問題なのだ、DVの相談員がたった1名の増員しかないのか等々。国がどうやるとかいう前に、大阪府で率先してやってもらいたい…各部局に伝える時も、紙1枚渡すのではなく、私たちの思いを伝えて下さいよ!と念を置いた。
要請行動は16時半前に終了、まとめの街宣とその他集会や催しのお知らせの後、次回は5月11日、12時から大阪市役所前座り込み・要請行動(大阪市からの要請書に対する回答受け取り含む)を行うものとした。

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飛び出せ青空へ!5・1メーデー&5・3憲法集会のお知らせ

 新型コロナの影響で、メーデーも憲法集会も無い…と嘆いているそこのアナタ!必見ですよ!


政府が発令した緊急事態宣言により、人びとは外出を自粛、関西の集会やデモも自粛が相次いでいます、
命を守る行動と、運動を続け守っていくことの間で、私たちは絶えず揺れ動いています。
そんな中で、仲間からいただいた言葉に勇気をもらいました。
「運動に参加するか自粛するかで非難すべきではない。今は、お互いを尊重し互いにできることをすればいい。来ると決めた者は、感染のリスクを背負ってなお運動の火を燃やし続ける。自粛するものは、守るべき命を守り、出来る限りの運動をする。それでいい。」
私たちは、決断しました。
5/1、5/3に集会とデモを行います。
皆さんの出来る範囲で構いませんので、ご参加ください。
参加を自粛される方も、SNSでの応援お願いします。

★5/1 12:00~19:00
大阪市役所前にてメーデー集会
12:00~14:00街頭アピール
14:00~17:00 徹底討論「どうする?どうなる?コロナ問題」
 1.医療問題と生活補償について
 2.緊急事態宣言と外出自粛について
 3.コロナウィルスとコロナ後の世界
17:00~19:00 街頭アピール

★5/3 14:00~ 憲法集会デモ
 扇町公園南西角に集合
 集会後、デモ

関西の運動のともしびを燃やし続けていきましょう!!

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本日の梅田解放区

 4月25日、梅田解放区のデモ&アピールが行われた!
 14時前に、豊崎西公園に集合…土曜のお昼は、子どもたちが遊ぶ場なのだが、ゴメンね(^^)…でも、マイクを珍しがって「アピール」してくれる子どもさんもいました。
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 う~ん、ここでデモ前集会を続けていると「安倍ヤメロ!」「麻生はヤメロ!」「維新はいらない!」とか言いながら、集会・デモごっこをするたくましい子ども達が生まれるぞ‼
 14時半に、デモ出発~ 相変わらず大淀警察署は、警備のための車を持ってきている。とにかくこちらは「ソーシャルディスタンス」を取って、広く間隔を開けてデモをしようと考えているのだから、過剰な警備、くっくつ警備はヤメロ!とは言っておいたが。
 土曜の昼の茶屋町・阪急梅田駅あたりは、緊急事態宣言前よりはかなり人が減っているものの、それなりに人は歩いている。むしろ自動車交通が減っているのはありがたい。阪急梅田駅から出る高速バスもおそらく減便されているのであろう…ホント、車の通行量は少なかった!むしろこれが都市の道路のあり方ではないのか?
 しかし今日は風が強く、横断幕を広げていると風が当たって、前に進めない…ホント、それぐらい風が強かった。交差点で信号待ちをして、いざ信号が変わって進もうと思っても、横断幕グループが前に進めずイライラ…どーしようかとも思ったぞ。
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 ともかくHEP5前に到着…14時からここで吹いていたサックス隊・音楽隊と合流した。横断幕をそのまま持って、アピールに入る。なお、横断幕を支える真ん中のポールは、この後強風にあおられて折れてしまったのだ‼
 風は強いが、訴えることは訴える…コロナ災害についての批判の他、これを契機に広がる外国人への差別や、トランスジェンダーの方による差別構造…家父長制を支える天皇制への批判…も行われた。そういった話だけでなく、普段からみんなが政治に関心を持ち、批判し続けることの必要性も訴えた。自粛、自粛で公共の公民館や集会場が閉鎖、あるいは使用を止める(集会を止める)よう圧力がかかる中、こういった時にこそ人が集まり、語り合うことの重要性を訴えた。
 妖怪松井「カッパ集め」の思い付きにより、「コロナ指定病院」に勝手に決められた十三市民病院に勤める労働者からのアピール…「皆さんはコロナに罹って病院に行った時、看護師がドラえもんやピカチュウの合羽を着て出てきたら、その病院に命を預けることが出来ますか!」と批判(いやぁ~ドラえもんやピカチュウの合羽だったら、ちょっとは嬉しいかもしらん…だが百均で売ってるビニールの合羽(それを実際に買って大阪市に寄付した人もいる)…だったら、やっぱりアカンやろ!)
 そのビニールの合羽を着て、「反戦タイガース」さんも元気にアピール…「安倍おろし」だとか、「辺野古新基地ヤメテ(宇宙戦艦ヤマトのテーマの替え歌)」とか「埋めたらアカン、埋めたらアカン…辺野古を埋めずに、安倍埋めて~」とか歌って、すごく盛り上がった。
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 風が強くて、横断幕を押さえるのに大変(あとポールも折れた)が、大変楽しい「梅田解放区」であったぞ。
 で、告知…


梅田解放区ユースってのが発足して、早速こんなイベントをやりますっ!!

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明日は梅田解放区デモ、月曜日は大阪府庁前へ!

 明日の梅田解放区デモの告知


 14時、豊崎西公園 (たこ公園)集合…簡単な集会後、HEP5前までデモ
 デモがしんどい!という方は、14時からHEP5前で街宣もやってます。
 で、16時までアピール。

 なお感染症予防のため、どうしても参加したくない!という方は、部屋の中でもエエですから、#安倍はやめろ プラカードでもなんでも持って写真を撮り、ツイッターとかに投稿してください…そうゆう参加も大歓迎です。

 新型コロナ対策の他、安倍政権は様々な問題をかかえている…ドサクサに紛れて、検事総長の定年を延長する、辺野古新基地の設計変更を沖縄県に申請する、「緊急事態条項」を加える憲法改悪について議論する、森友問題、桜を見る会についても、何も説明していない!そして原発を動かし続ける、オリンピックをやろうとし続ける。
 また大阪を牛耳る「維新」政治についても、批判していこう!市民のことは何も考えず、「カッパ地獄」をつくり出した大阪維新の会、松井・吉村…そして橋下。こいつらが大阪の医療や公衆衛生を破壊し、都構想・カジノ・万博・再開発にうつつをぬかしていた。これが大阪におけるコロナ禍の根本原因だ!絶対に許してはならない!

 そして、27日は大阪府庁前で行政交渉ね。

 

 4月27日11時半~ 大阪府庁南側通用門前(がんセンターの前、府庁についてる「りそな銀行」の看板が目印)
 府議会が開かれる予定、そこにちゃんと、休業補償・生活補償について予算措置をしろ!と訴える。議場には入れないそうであるが、傍聴もできたらやりたいところ。

参加をお願いする。

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松井一郎の頭の中にもはや大阪市は存在しない!

 4月20日、私たちが大阪市役所前で座り込み・要請行動を行った日は、松井一郎大阪市長は庁舎に出てきていなかった。どうも最近は橋下徹みたく、随分と庁舎をお留守にしているらしい。
 そして庁舎内では、松井が思い付きで集めた防護服代わりに医療機関に渡す!雨合羽が積み上げられ、職員が懸命に仕分けをする「カッパ地獄」が展開していたのである。

 ツイキャス得意の「たぬき御膳」さんは「カッパ祭り」と表現しているが、まさに「カッパ地獄」‼
 まったく「維新」なんか支持して首長に担ぎ上げてしまった行政の末路である…全国の皆さんは、こんな情景が決して来ないようにしなければならない。
 それはともかく先日の大阪市との交渉において、市は独自の生活補償・休業補償はなぁ~んも検討していない!ということが分かった。もっとも「検討」なんかしていなくても、行政は福祉関係については「こんな支援策があります!」といろいろ提起してくるモンだ(例え使い勝手が悪いものであっても)また以前の大阪市であるなら、国や大阪府との”対抗”もあって、これみよがしに”独自策”を積み上げていただろう。ところが1兆9000億円もの予算を誇る大阪市は、明石市なみの支援策(pdf)すら取り組まない(実際、市の担当者との交渉では、スマホに明石市の対応策を示しながら話をした)…ひたすら国が決めた枠組み、あるいは上から言われた仕事を淡々とこなしているだけだ。
 絶対に市民にはカネを出さない…そしてカジノや万博、「都構想」、西成や森之宮の再開発などの業務は続ける。そうした「不要不急」の仕事につけるカネには、決して手をつけない。

 市役所に入ってみて、職員は決して広くない部屋で、懸命に仕事をしている様子を見ることは出来た。「福祉関係」だったら、テレワークというわけにはいかない…様々な問合せにも答えるため、電話応対とか必死だ!マンパワーも足りないので(雨合羽の仕分けもせんとあかんから)市民のほうを向いた政策をつくりだすことが出来ない…また仮につくったとしても、上の方針である「都構想」「万博」「再開発」に役立たない仕事、その予算を削る仕事は、徹底的に「維新」政治家とその意を組んだ管理職に抑えつかれるのだろうな。

 そして、もはや松井市長の頭の中には「大阪市」という概念は無く、大阪市を解体した「大阪都」とその莫大な財源をどう使うか?ということしかないのだろう。

 よし分かった…奴のことはもう「大阪市長」とは呼ばん‼
 妖怪「カッパ集め」とでも呼ばせてもらおう‼
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大阪に現れた妖怪、本物の河童より知恵は劣るが、ヤクザ・チンピラのような容貌・恫喝で人びとから恐れられる。疫病が流行すると、雨合羽を集め出す。

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4・20大阪市役所前要請行動&座り込み行動

 昨日の大阪は朝、雨が激しく降ったが、昼には完全に止んだ。大阪市役所前で横断幕を広げ、机と椅子も出して座り込みを開始する。12時からアピール開始、仕事がなくなり収入が途絶えた仲間の切実な報告や、週末に労働相談を受けてつけていた労働組合、反貧困をたたかう仲間からアピールを受けた。また今回、ここには参加できないが、急遽「コロナ専門病院」とされて現場が大混乱に陥っている十三市民病院で働く仲間や、休業要請が出ても店を開けなければならない、飲食店経営の仲間から託されたアピールが紹介された…飲食店では生活のために店を開けているのだが、自粛していないと周囲からバッシングされるとのことだ。
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 朝日新聞、関西テレビなどのマスコミも取材に来ており、インタビューをしたりチラシを撒く様子を撮影したりしていた。
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 また6日と同様に、差し入れられた無農薬の野菜も配られた。
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 13時を過ぎて、6日に提出した要望書がどのように取り扱われているのか確認するべく、市役所に入る。TV撮影用に横断幕を掲げて市役所内に入る。ロビーには松井市長が呼びかけて集められた雨合羽が段ボールに積み上げられ、パ^テーションを区切って職員が仕分け作業に追われていた…このマンパワーを市民のために使えよ‼最初からちゃんとした防護服を予算をつけて発注しておけば、こんなことにはならない。
 まず1階の政策企画室、広聴担当を訪ね、前回要望書提出時に対応してもらった小豆澤さんに話を伺うも、電話で事前確認したとおり、各部局の対応できる課に要望書は投げているか、そこで対応できるかどうかは分からない、様々な要望が出ているので、回答は連休明けになる、新型コロナウィルス感染症対策本部会議は4月3日に開かれたきり、1度も開かれておらず、私たちの要望書が対策本部会議で議題にもされていないということである…もうお話にならない。
 その後、要望書に直接対応してもらえそうな、福祉局と健康局に二手にわかれて要望書について問い合わせてみることにした。福祉局へはホームレスや生活困窮者の自立支援を行うグループが生活福祉部にあるので、そこに行ってみる。生活福祉部では「テレワーク」をするわけにもいかず、職員が総出で出勤し、電話等の対応に追われているようであった。総務部の担当者も出てきたのだが、二週間前に渡した要望書について、各担当部署への振り分けをやっている所であるとのたまう…そんな業務は1日で出来るだろう!生活福祉部の担当者にしても、要望書への回答は然るべき手続きを経て行うとの一点張りで、こちらが緊急に支援を必要としているのに、連休明けにしか回答が出ないのはおかしい!
 要望に対する検討の途中経過を教えて欲しい、あるいは市独自で考えている支援策はないのかとさらに問いただしたところ、国が決めたことをやるのに手が一杯で、市独自の支援策・対応策については何も考えていない…実質のゼロ回答であり、それを引き出すのに1時間以上もかかった。
 健康局に行った仲間は、医療・検査体制の拡充要請、マスクや防護服を支給することの他、医療従事者に特別手当を支給することや、十三市民病院のコロナ専門病院化についての申し入れを行った。私が見たわけではないが、健康局の部屋や会議室にも集められた雨合羽が積み上げられ、仕分け作業が行われている。本末転倒である。一連の要請行動を通して、いかに大阪市役所が住民の要求を吸い上げることなく、トップダウンで決められた仕事をただこなすだけの組織に成り下がっているか…ということが痛いほど分かった。
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 要請行動を終えた後、報告のアピールやコールを行い、その後1時間ほど今後の行動についての確認を行った。来週27日は大阪府議会に合わせて、傍聴や要請を行うため、11時30分に大阪府庁舎南側通用門(がんセンター前)に集合すること。連休明けに要望書への回答を確認する市役所前行動を行うこと、27日ぐらいには「緊急事態宣言」を延長するかどうか決まっているであろうから、今後の方針についてはその時にまた決めるということになった。
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#自粛と補償はセットだろ‼

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オンライン飲み会に決起したぞ!

 新型コロナウィルス対策で外出の自粛が叫ばれ、居酒屋さんも休業あるいは営業短縮を強いられる中、「オンライン飲み会」なるものが流行ってるらしい。ということで、ネットで知り合い、かつ梅田解放区とかでお会いしている方と試しに「オンライン飲み会」をやってみたぞ。
 会社とかもテレワークで、会議を「ZOOM]というオンラインミーティングのためのソフト?を使って行われることが多いそうだ。ということで、検索してZOOMとは何?使い方は?設定方法を含め、まとめて解説!でお勉強…ついでにZOOMのサイトにいって無料のサインアップをする。アカウント作成はメールアドレスとパスワード設定でOKだ。
 私はノートPCなので、ウエブカメラもマイクもすでに内蔵されているため、他に特に用意するものはない。
 サインアップすると、画面上にZOOMのショートカットが出来る…ここをクリックして、ログイン…「ミーティングを設定する」のだ。アドレスとID,パスワードが設定されるので、それを相手さんにメールで送れば、相手さんはそこにアクセスしてミーティングに参加することが出来る。
 試しに月曜の夜、相手さんと「試験運用」してみた。なお「無料版」だと3人以上の会議は40分の時間制限がかかる(こちら参照)「オンライン飲み会」で40分とは短すぎるので、月2000円払って「プロ」にサインアップし直すか、参照サイトが推奨するように、5分の休憩をはさんで30~40分のミーティングを細切れに設定するしかないだろう。

 で、土曜日18時から2時間半ぐらいで「オンライン飲み会」を設定して、準備万端整えた。
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 こんな感じで”おつまみ”も用意…安く上げるための”唐揚げ”は定番⁉あと野菜いため、もろきゅうとか…がっつり食事とる感じ。酒は発泡酒500㎜と、ハイボール作成用の安ウィスキー+炭酸水を用意。
 でもって、18時ちょっと過ぎから「オンライン飲み会」開始…いやぁ~楽しく過ごせましたよ(^^)(^^)(^^)///

  ネットだけで繋がっているような人と、オフ会的につながるのにいいツールなのではないか?とも思った…しかし、こんな飲み方が流行ったら、世間の居酒屋さんはますます商売が大変になるだろうなぁ~…私も基本”宅飲み”だし…

おまけ…駅の「ガシャポン」にあった、フロッキーコウペンちゃん…
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「出勤してえら~い」ですが、今は「家にいてえら~い」でしょうか…なんでも肯定して、褒めてくれます。

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「緊急事態宣言」は打ち出の小槌ではない

 新型コロナウィルス対策として、法律に基づく緊急事態宣言が16日から全国に拡大された。すでに緊急事態宣言下にある東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、大阪府、兵庫県、福岡県の7都府県に加え、北海道、茨城県、石川県、岐阜県、愛知県、京都府の6道府県を加えた13都道府県が「特定警戒都道府県」ということになった。
 緊急事態宣言について、いろいろな方面から「早く出せ!」という声があり、都道府県独自の「緊急事態宣言」を発するようなこともあったわけだが、それにしても…これを出せばなんとかなる!と安直に考えている首長が多いのではないだろうか?
 緊急事態宣言を出すことは、なによりもインパクトはある…多くの人はより行動を”自粛”するだろう。商店などの様々な施設に「休業要請」をすることも可能だ…だが、首長たちは分かっているのだろうか?自粛のための休業と補償はセットであることを!
 東京都は「感染拡大防止協力金」として中小の事業者に最大100万円を支給するそうだが、こんなモンは家賃やなんかですぐに吹っ飛ぶだろう(ないよりはマシというものでしかない)。大阪府も、カネのある東京都のマネはできない(おいおい「維新政治」による「改革」は何だったのか?)としながらも、中小零細企業に100万円、個人事業主には50万円の協力金を支払いたいとしている(そのための補正予算を審議する議会が、4月下旬、27日ぐらいに開かれるので27日は圧力をかけるために大阪府庁舎通用口前集合なのだ。)
 しかし、財政的な体力のない他の道府県ではどうだろう?緊急事態宣言を受けて自主休業したり、休業要請して休業した事業者に対して補償をすることが出来るのか?そこまで考えて「緊急事態宣言を出せ!」と言ってたのか?
 日本政府、安倍政権もようやく、一人当たり一律10万円を給付するという方向で動き出した…緊急事態宣言を全国に拡大するにあたり、それぐらいは当然であろうが、財政力のない都道府県に代わって、事業者に休業補償・損失補償を打ち出すことが出来るのか、こういったことも政権に圧力をかけて実行させねばならない。

 あと「緊急事態宣言」後の対応は、都道府県単位で休業要請とかの様々な政策を実行していくような仕組みになっている。これはこれで地域の実情に合った対策がとれる「いいこと」であって、大規模災害であっても都道府県ぐらいの単位で対応するのがセオリー通りであり、なんでもかんでも国家がまとめて一斉に指揮監督する…憲法改悪で付け加えられる「緊急事態条項」イメージ…では、かえって何もできないのだ。だが、財源がなければ都道府県であっても、どうすることもできない。権限を持つなら財源も必要で、普段から税金を一旦中央に吸い上げ、それを地方に交付する在り方や、そもそも地方に財源がないことをどうしていくのか?ということについても、普段から見直しておく必要がある…そうゆうことが、首長も含め問われているのだと思う。

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4・20大阪市役所前座り込み&行政交渉のお知らせ

 4月6日に行った座り込み&大阪市への要請について、大阪市に電話で確認したところ…「対策会議」とかが4月3日に開かれたきりで、なぁ~んも動いていないことが判明した。なんじゃこりゃ。要望書への「回答」がゴールデンウィーク(そんなモン今年はあるのか?)明け、5月7日以降になるというそうだ。
 実際に仕事がない、生活が立ち行かないという人たちが”要望”しているにもかかわらず、なんと動きの遅いことか❕
 埒はあかないが、市に対する要望は続ける。
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4月20日(月)大阪市役所前
12:00~17:00 座り込み&行政交渉
 行政交渉は、大阪市危機管理対策室だけでなく、政策企画室や市民局、福祉局や健康局など、私たちが掲げる生活・休業補償、税・社会保険料・家賃等の減免、医療体制の拡充にかかわる部署に直接要求を届ける申し入れ行動を行う。
 12:00~13:30まで市役所前で街宣・アピール行動の後、13:30から各部署に担当を分けて申し入れを行うので、参加をお願いする。
 
 なお、次週、4月27日(月)は行動の対象を大阪府に移す…府議会で補正予算の審議が行われるため、そこに向けて要求行動を行う予定。
 11:30に大阪府庁舎南側通用門口(大阪国際がんセンター前:府庁舎に「りそな銀行」の看板があり)に集合し、街宣・アピール。
 13時頃から議会が開かれる予定なので、「3密」を避けるため、いろいろ制約があるだろうが、できるだけ傍聴に参加しよう!
 
 また上記の場においては、みんながどのような問題を抱え、どのような支援策が今使えるのか、労働相談や生活相談も行う予定である。

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辺野古の抗議行動が中止に!

 ML等で流れてきたものを転載…
転送ここから
• オール沖縄会議の今日の幹事会での決定をお知らせします。
• 4月15日から5月6日まで辺野古での抗議行動は、中止します。平和市民連絡会のバスも、中止です。
• 辺野古での行動は、監視活動のみとして、抗議行動に来ていただいた方も帰っていただきます。
• 5月6日以降の日程については、改めてご連絡させて頂きます。

ということで、辺野古のシュワブ前で行われて来た座り込み抗議行動は、中止に!監視行動のみとなる。

座り込み抗議行動には、高齢者の参加も多いから、感染症から「命を守る行動」として、中止はやむを得ないのかもしれない。しかし、工事は作業員の感染リスクを考慮することもなく、なぁ~んも自粛されず、続けられることになる。

非常に残念だが…工事継続には、沖縄県に軟弱地盤対策等の「設計変更」承認手続きというハードルがある。
諦めずに辺野古基地建設を止めよう‼

 

 



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ハッピーアベノマスク?

 安倍が星野源のインスタ動画に勝手に乗っかって自己PRした問題…もういろいろあるわけだが…

 例えばこんなの…


 さて、どちらが政治家として信頼できるでしょうか?
 もっとも、山本太郎氏は今”浪人中”で時間だけはたっぷりある…得意の”街頭記者会見”も7、自粛自粛でやることが出来ないから、ちょうどいいのかもしれない。
 で、音楽を政治利用した安倍には、音楽でお返しだ‼
 ということで、こんなヤツをひろってきた。

注:下のヤツだけ再生して下さい

いやぁ~これ凄くええわ(^^)
題名がつけられていないようなので、とりあえず「ハッピーアベノマスク」とでもしておこうか…

もう無理無理苦しい
アベはもういらん
アソウもいらねえ
スガもいらん
もう国民苦しい
消費税やめろ
隠ぺい改ざんに
税金つかうな
もう本当に苦しい
一億総玉砕
政府の愚策は
コロナでピーク
ABE is over
if you want it
今井is over
now
ABE is over
if you want it
今井 is over
now

おまけ…元歌を聞いて、しみじみして下さい…



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人通りが少ないけど大切な梅田解放区

 緊急事態宣言が出て初めての週末…大阪・梅田の街はひっそりしていた。阪急・阪神のデパートを始め、駅に付属する建物、施設その他多くの施設が休業している。当然、飲食店も含めお店は休み。歩いている人はほとんどいない…
 が梅田解放区はしっかり行った!
Dsc_1321
 準備中の様子…このように、ホント、人通りが少ない。回転焼き屋さんが頑張って商売している。仲間のうち何人かが、ここで回転焼きを購入。あっ、開始前には日赤の献血車もいたからね。(献血する人も減って、血液が足らんらしい)
 人が少ないので、このように歩道を大きく占拠できるのだ‼
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 時間がきたので、ゆるりと開始…白黒のチラシが大量にあるので、道行く人に配る…こんな時に外に出てきているひと”こそ”必要不可欠な理由で外出しているわけだから、「自粛するためにカネを出せ!」という主張は届くだろう。野宿を強いられている人にも会うことができた。
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「アベノマスク」も大活躍⁉

Dsc_1330
 今回の街宣では、医療従事者からの発言があり、今現場で必死に働いている人、働かざるを得ない人に危険手当・特別手当を支給しろ!という、しごく当然な要求が行われた。休業補償・生活補償だけでなく、いま働いている人、社会を回している人にも手厚くカネを回せ‼
 森友問題や、戦後責任をとってこなかった問題、天皇制の問題についても語られた。19日の昼からは、反天皇制の集会・デモがある(もともと予定されていた「立皇嗣の礼」に対抗して設定したもの)し、29日にもデモ(集会は会場が休館したのでパス)が予定されている。
 あとここに参加するにあたって、やはり感染が怖い…自分が感染したら子どもや親に伝染すかもしれない、でもここに来て発言しないといけないかも知れない…そうした葛藤を乗り越えて参加したという方の発言もあった。「コロナよりも、安倍のほうが怖い」と…
 大阪府、吉村知事をヨイショする #吉村寝ろ!が流行っていることに対し、維新の政治が病院や公衆衛生をないがしろにしてきたことも批判した。
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 日が暮れて来ると、やはり寒くなる…発言者も多く、この日も40人ぐらいが参加してくれた。終了後、この場所で簡単なミーティング…その中でも、やはり葛藤を抱えて参加している人の話がある…自分が「感染」を広げているかもしれない、それなら「自粛」して家にこもっているほうがいい、でもここで発言することも大事…あーどうしよう!こない人を非難・批判することは止めようね…そんな感じ。
 いろんな集会が自粛、中止、延期を余儀なくされる中で、「安部ヤメロ」の1点でアピールできるこの場を続けることの大切さを改めて確認した。そこで次回の梅田解放区は25日(土)ただし他の集会とかがなくなっていることもあって、昼間の14時から行うことにした。デモ+街宣…デモは豊崎西公園に14時集合、同時刻にHEP前で街宣も始めるよ!

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梅田解放区と大阪市役所前座り込みのお知らせ

 毎週土曜日の午後に継続して行われて来た「辺野古に基地を絶対つくらせない大阪行動」も当面の中止を余儀なくされたが、梅田解放区は継続されるぞ!
411
 緊急事態宣言を解除して補償を!
 安倍は辞めろ!梅田解放区
 4月11日(土)/17:30~
 梅田HEPFIVE前
 デモ
 4月25日(土)17:00集合
 中津 豊崎西公園 → 梅田HEP5前

 感染症対策の「緊急事態宣言」では罰則規定とかがないから、憲法を「改正」して緊急事態条項を!などという声も政権周辺から出ている…危機に乗じてみんなの権利を奪うなんて許せない‼ 土曜日夕方の梅田に、どれだけ人がいるか分からないが、とにかく声を上げよう‼

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4/20 12:00~17:00
みんなに生活補償を
コロナ被害への生活補償と地球規模の解決を求める
大阪市役所交渉&座り込み
毎週月曜日/12:00~17:00/大阪市役所正門前

行動の際は、感染症対策としてマスクを着用し、人と人との間隔を開けましょう!

どうしても感染症が怖いので、参加できない、したくないという方へ。
そうゆう人も仲間です。どうかSNSでいっしょに声を上げましょう!

自作プラカードをつくって、SNSにアップする。それだけでもかまいません。
#梅田解放区 #安倍やめろ! #安倍ヤメロ!
#みんなに生活補償を! #すべての人に生活補償を! などなど…

よろしくお願いします。

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公共の場を閉鎖するばかりが能じゃない!

 緊急事態宣言を受けて、百貨店のような商業施設、映画館のような娯楽施設のみならず、多くの公共施設が閉鎖されている。市の施設ではないがエル・おおさかも5月6日まで臨時休館だ。大阪府の施設の休館状況(pdf)(公園は中の施設を除き、おおむね開いている)、大阪市関連施設の休館状況(各リンクをさらにクリック)…あちこちの集会も中止・延期を余儀なくされている。
 だが、公共の、特に基礎自治体である市の施設は、なんでもかんでも閉鎖・休館すればいいというものではない。先日、市に提出した要求項目の16番目には、次のように書いている。
 16 自主避難と同時に、虐待やDV、ハラスメントなどから逃げだすためには公共の場所が不可欠である。家庭にいられない、いずらい人間が、家から逃げ出せる場所の確保を、公共施設を開放して行う。その場合、換気をして、社会的距離を保ちながら「逃げ場所」の公共施設を開く。

 実際、6日の座り込み要請行動で訴えた仲間には、DVを受けて実家しか頼れなかったりしている。大人だけでなく、学校が休校になって子どもの居場所がなくなっていることも早くから指摘されている。2015年、大阪府寝屋川市で中学生の男女が夜の街から連れ去られ殺害されるという痛ましい事件があったが、殺された中学生も居場所がなかったのであろう…子どもを守るための居場所が開設していることが大切だ。BuzzFeed Newsには「コロナで死にたい」外出を自粛しない10代の子どもたちが抱える闇 という記事もある。
 そして緊急に取り組まなければならないのは、「ネットカフェ難民」対策がある。同じBuzzFeed Newsには感染拡大でネットカフェで暮らす4000人が路上に?不況で「住まいを失う人が急増」の懸念も という記事もある。この記事は「ネットカフェ難民」や野宿を強いられているホームレスの人たちに対し、生活保護などの支援につなげる必要があるという本筋の内容なのだが、見出しに書いてあることは今日、明日に起こり得ることだ。緊急避難的使えるに公共の場を開けておき、行政の支援とつながる、つなげる場にしておく必要がある。
 外出自粛で出前推進 キャッシュレスでポイント還元 大阪知事 などという記事が出ていたが、どれだけ意味があることなのか?自治体の長はこんなことよりも、どういう公共施設を緊急避難場所として開けておくのかしっかり考えて、広報しておくことが必要だろう。

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緊急事態宣言弾劾!

 安倍政権は本日、新型コロナウィルス流行に対し「緊急事態宣言」を発した。Y!ニュース毎日新聞より
首相、緊急事態宣言を発令 7都府県対象、5月6日まで
 安倍晋三首相は7日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、改正新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく初の「緊急事態宣言」を発令した。夕方の政府対策本部で改正基本的対処方針を決定し、首相が宣言を発令した。
  首相は7日午後7時に記者会見し、国民向けに説明する方針。対象地域は、感染が拡大している東京、埼玉、千葉、神奈川、大阪、兵庫、福岡――の7都府県で、期間は大型連休が終わる5月6日までとする。【大場伸也】

 一方、これに先立って総額108兆円の経済対策が閣議決定されたが、肝心の自粛による休業・生活補償については6兆円しかないお寒いものだ。一世帯あたり30万円の給付は、所得が半額となって住民税非課税ぐらいまで低下しなければ云々…と非常にハードルが高い!おまけに自ら書類をそろえて自己申告しなければいけない。こんなモノが今日明日の家賃や食費になるか!中小零細企業・個人事業者には100~200万円の支給だが、これも従業員の給与や事務所費用、光熱水費ですぐになくなってしまう、”焼石に水”とはこのことだ。「新選組」が提案してるように、一人あたり20万円ぐらい配らんかい!
 何回も書くが、十分な休業・所得補償が行われれば、みんな安心して仕事を休んだり、店を閉めたり、イベントを中止にしたりすることが出来る…わざわざ緊急事態宣言をする必要もなく、感染は収束に向かうのだ。

 また緊急事態宣言で「休業手当」が出なくなる 可能性もあるらしい…まさにふんだりけったりだが、経営者側が緊急時低宣言を理由に、労働者への休業手当を出し渋る事のないよう、闘いをすすめていかなければならない。

 それにしても…3日の段階でこうつぶやいたのであるが…

 まさにこの通りとなってしまった。
 
 大阪府でもこの「緊急事態宣言」が最低一か月は続くということなので、いろいろ計画されていた集会やイベントがこれまで以上にドンドン中止・延期になるだろう。さしあたっては5月3日の憲法集会はどうなるのだろう?

 もっとも、今週11日(土)梅田解放区のHEP5前街宣は、17時半~19時まで予定通りやる予定だ。なんにも補償せず、緊急事態宣言を出した安倍政権を打倒しよう!

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本日の市役所前座り込み、対市交渉の報告

 本日4月6日、大阪市役所前で行われている座り込み要請行動に参加した。12時に市役所前に集って横断幕などを広げ、街宣を行った後、3月31日に大阪市の危機管理室に渡した要請書がどのように取り扱われているかも含め、改めて要請行動を13時半から地下の会議室にて行った。
 こちらの参加者は約20名、感染を防ぐためドアを開け、廊下にも椅子を並べて密集しないよう要請行動を行った。市役所からは危機管理室のみならず、政策企画室も含めて6名が対応してくれた。当初、31日に渡していた6項目の要請について、直ちに検討できるものではない、また市長を始めとする各部局へも伝えられていないなどの「ゼロ回答」であったため、こちらは緊急対策本部(危機管理室)から各部局に言わないと各部局から対応策などは上がってこない旨、強く要請した。
 改めてこちらから「大阪市役所前座り込み行動」として、改めて17項目の要請書をかいつまんで説明しながら、生活保障、休業補償、家賃補償、住民税や社会保険料の免除、学費の無償化等を要求するとともに、企業の解雇禁止、医療関係者、運送労働者、介護労働者や保育労働者の待遇改善、虐待やDVなどから逃げ出せる公共の場を確保すること等を、当事者による直接の思いもぶつけながら要求した。フリーランスで働く人は、自粛で客が減って仕事が減らされ、家賃が支払えないことを、障害を抱えながら働く人が派遣切りに合い、DVの問題もあって年金暮らしの親から細々と支援してもらいながら生きていることを、シングルマザーを支援してきた人は、本当に苦しい人はなかなか声を上げづらいということを、アーティストはイベントが中止になって収入が途絶えたことを切実に訴えた。
 要望書の中にある「ネットでの無料の教育コンテンツ充実」や「病床の確保」については、市のほうでも現在取り組んでいるという回答は得られたが、前回の要請行動でも明らかになったように、危機管理室では学校の休校措置や「緊急事態宣言」が出された時の行政の対応を考えることが現在の業務であって、コロナ災害による市民の生活に対する補償については全く検討していなかった。我々の生活補償要求については市長にも報告し、市役所を上げて取り組んでもらいたい、市のコロナ対策会議で議題に取り上げてもらいたいという要求をつきつけたが、当初は窓口である総務の職員権限だけでは難しい等、回答を濁していた。どうも内部から新たな提案を上げることが難しい職場環境であるようだが、こちらから激しく「市長を向いて仕事をしているのか、それとも市民のほうを向いて仕事をしているのか?」「上からの要求をこなすのではなく、公僕として市民の要望を実現するよう仕事をして欲しい!」と追及したところ、対策会議の議題として上げるよう努力する旨の回答を引き出した。また要請事項の個々の問題については関連部局がどこに当たるのか見当をつけた上で問合せ、どのような対応が出来るのか(あるいは権限外で対応できないのか)回答を作成する、回答がいつ出来るかは、今週末までに連絡するとのことであった。権限外であっても、国や大阪府に対し市民からの要望が出ていることを伝えるよう要求した。緊急事態宣言が出れば、今日のように会議室に大勢が集まって回答を受けることは難しくなるが、こちらは少人数でも、ロビーや屋外でも回答を受ける旨を伝えた。
 何ら対策が取られないまま、自粛による休業・失業が広がり明日にでも困窮する切実さを当事者が訴えることにより、当初は我々が満足のいかない回答をよこしてきた市側も、要望については最後まで真摯に耳を傾けていたと思う。特に政策企画室の小豆澤(あずきさわ)氏は何度も頷きながら話を聞いていただいた。時間は予定を大幅に上回り、16時半ごろに要請行動を終了した。

 なお、市役所前のこの生活保障要求座り込み行動は4月20日から毎週月曜日、12時から17時まで行う。市役所への要請も同時に行っていく予定である。

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辺野古、護岸工事が打ち切られる⁉

 4月1日に「しんぶん赤旗日曜版」からこんなツイートが流れてきた。

 で、昨日の辺野古に基地を絶対つくらせない大阪行動 でその「しんぶん赤旗日曜版」の記事が手に入った…辺野古で闘う仲間たちの間で、当該記事がコピーされて共有されているそうだ。(ネットでは読めない)
 記事の本文の最初のほうを引用しておくと…
 「このままだらだらやっていても仕方がない。(軟弱地盤で)もたないものを造ってもしょうがない」
 打ち切りとなった工事を受注したゼネコンの関係者が打ち明けます。
 今回、打ち切りとなった6件の工事はいづれも軟弱地盤が広がる大浦湾側のもの。2014年度に発注された工事です。(別表)
 工事は14年11月~15年3月にそれぞれ着工され、工期を延長してきました。6件のうち5件の工期は今年2月末まで。1件は3月末まででした。
 _00011_20200405110601 しかし編集部が、各工事の変更契約調書などを調べると、工期は延長されていませんでした。
 打ち切りとなった6件の大半は本体工事が未着手。開始から5年以上かけて何もできずに打ち切られたのです。
 その一つ「ケーソン新設工事(1工区)(①)。ケーソンというコンクリート製の大型の箱を置き、護岸をつくる計画でしたが、やったのは確認ボーリング調査だけです。
 同工事を受注した五洋建設・清水建設・みらい建設工業JV(建設共働企業体)の関係者は明かします。
 「沖縄防衛局から工事を待ってくれといわれたまま、ゴーの指示が出ずに、工期が終わってしまった。それまでかかった分を生産して、ドカンと減額された。」(以下略…図表は記事コピーからのスキャン)
 これはどうゆう意味を持つのか?という問いがあったので、「工事が着手できないまま、当初の設計から大幅に変更になって(巨大なケーソン設置→海中に”先行盛土”して(できるんかい!)ケーソン護岸を小さくする等)しかも設計変更を沖縄県が”承認”しないと前にすすめないんだから、ダラダラと契約していても経費ばっかりかかる。工事費用は工事目的物が出来ないと支払えないので、とっとと契約解除して”清算”し_0001_20200405110701 たほうがエエわけですよ」と言っておいた。それ以上でも以下でもない。

 記事中にある「変更契約調書」等は、沖縄防衛局のHPから閲覧することは出来ない…個々の工事や業務の入札結果はHPから見ることが出来るのだが、いったん契約した工事について、工期延期や請負金額の変更についてはなかなか分からず、情報公開請求等で手に入れなければならないのだ。

 さて問題は、大浦湾側の土木工事は一旦契約解除となったものの、あい変わらず辺野古側の浅い部分を埋め立てる工事や、護岸築造工事が続けられているということだ。
 あとこの記事で調べられた変更契約金額が正しいとするなら、例えば①の「シュワブ(H26)ケーソン新設工事(第1工区)」においても、確認ボーリング調査”だけ”しかやってないにも関わらず、58憶円もの工事費が支払われていること。④の「シュワブ(H26)傾斜護岸新設工事」においては、約316mの護岸を構築する予定が100mしか作っていない(この護岸は土砂陸揚げ用に使用されている)にもかかわらず、当初契約より多い10憶もの工事費が支払われているということ(単純な傾斜護岸工事においてすら、工費の増大が認められる!)…ぶっちゃけた話、大浦湾側はほとんどなぁ~んも出来ていないにも関わらず、78憶円もの工事費がゼネコンに支払われているのだ。

 世間は新型コロナウィルスの流行で、多くの人が仕事にあぶれ、あるいは自粛・自粛で商売もあがったりになって大変なことになっている…多くの人が暮らしに困っているのに、こんな大金が無駄に使われている。そもそも辺野古新基地建設工事には、日々の警備員の費用だけで1日何千万ものお金が使われているのだ!

辺野古新基地建設を止めて、そのカネを民衆に回せ!
と安倍政権に突き付けよう!このままだと、マスク2枚しか奴等は我々に渡さないぞ!

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4・6大阪市役所前座り込みのお知らせ

 先日も紹介しましたが、4月6日(月)昼から大阪市役所前座り込みである。

 31日に大阪市役所に要請書を提出したのであるが、その回答を求めての行動でもある。
 要望書の中身は、こんなモン

新型コロナウィルス 感染症(COVID−19)を残り超えるための覚書(ひょっこり)
1 感染の拡大を抑え、医療のオーバーキャパシティを抑えるために、経済活動は必要最小限にして、自主隔離を各自が行う必要があり、そのための生活保障が必要である。
2 生活保障には家賃の免除、債務の利子の免除、元本の返済猶予がまず行われる必要がある。家のないものには公共住宅を開放する。簡易宿泊所の貸切りを実行する。また現在借家、借地しているものの追い出しを禁止する。
3またテナントに入っている商店は家賃負担が売り上げの3割を占めるのが普通であり、休業保障だけでは家賃負担で潰れる。このままではコロナショック中に小商いの大量倒産が起きる。安心して休業し、必要最小限の経済活動にするためにも家賃免除が不可欠である。
4 家賃の免除、債務の利子の免除、元本の返済猶予を行うと株や不動産投資信託などが暴落するリスクがあるためコロナショックがひと段落するまで金融市場も閉鎖する。銀行への必要な資金は公的資金を投入する。
5 生活保障のために世帯に必要な一定範囲の光熱水費、通信費は免除する。また電車、バスも無償化する。そのため一定の公的資金を、電気、ガス、水道企業体、通信会社、公共交通機関に補助、もしくは公有化する。
6 新型コロナウィルス 感染症が拡大している状況化では住民税、固定資産税、都市計画税、自動車保有税、国保料、健康保険料、年金の基礎年金部分などの各種社会保険料を免除する。また医療費、介護費も無償化する。
7 学費を無償化するとともに、必要な教育が在宅で受けられるよう、ネットでの無料の教育コンテンツを充実させる。
8 基礎的な生計費を保障するため、ベーシックインカムを実施する。自主隔離が必要な期間中、毎月、生計に必要な一定額を全住民(在日外国人や野宿者など住民票のない人も含む)に支給する。
9 ただしベーシックインカムが「住民票のある国民」など、一定の住民に制限される場合、支給者が集い自主的に一定額の積み立てを行い、ベーシックインカムが適用されなかった住民に分配する仕組みを作る。
10 企業の解雇を完全禁止するとともに、無給休職を取得したり、無給休職を自由にできるようにする。
11 新型コロナウィルス 感染症のリスクにさらされながら働く医療関係者や運送労働者、介護労働者、保育労働者などの危険手当支給、または待遇を大幅に改善する。
12 公的資金を防護具や医療器具、製薬の生産に向かうよう、公的資金を導入するとともに、その生産に関わる知的所有権はオープンソースにする。特に製薬の開発のための知的財産権は共有化する。
13 医療関係者の緊急養成の講座を短期間で行うとともに、退職した医療免許などを持つものに必要な職場で仕事をするよう、志願を呼びかける。また必要な病床を公的資金によって早急に確保する。
14 北の「先進国」は南の国の脆弱な医療対策のために増産した必要な防護具、医療器具や薬、短期的な人材育成、人材派遣、また必要な資金援助や債務の帳消しを行う。また経済制裁も一旦停止する。
15 食料生産を保障するために、小規模農民への補助金を行うとともに、都市住民も家庭菜園などで農業生産を行うよう奨励し、土地を貸し与えたり、公共の緑地帯、オープンスペースでの栽培も認める。
16 自主避難と同時に、虐待やDV、ハラスメントなどから逃げだすためには公共の場所が不可欠である。家庭にいられない、いずらい人間が、家から逃げ出せる場所の確保を、公共施設を開放して行う。その場合、換気をして、社会的距離を保ちながら「逃げ場所」の公共施設を開く。17 不要不急の事業や開発、訴訟は一旦停止し、軍事費を削減して、必要な資金が新型コロナウィルス 感染症対策に行くようにする。内部留保や富裕資産への臨時課税を実施する。

 この「要望書」は、自治体レベルの対応を越える要求、根源的な社会変革に係る要求が含まれているので、これに全て答えろというわけにはいかないが、大阪市の「コロナ対策危機管理室」が、当面の休校措置や「緊急事態宣言」への対応をどうするか?という議論ばかりで、民衆の生活をどう支えるのか?という視点でまったく仕事をしていないことに対し、「おまえら何考えてんねん‼」「ちゃんと議論しろ‼」「松井市長や関連部署にちゃんと伝えて、議論しろ‼」と声を上げ、追及することは大切だ。
 あと市民への公的な行政サービスを「二重行政だ!」などとデタラメを並べて切り捨て、ないがしろにしてきた維新政治にNO!を突き付ける場でもある。平日の昼間であるが、出来る人は決起しよう!

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コンクリート船を見に行く闘争

 先日、仕事関係で広島方面に行く用事があったので、ついでに戦時中につくられたコンクリート船「武智丸」が防波堤として使われている所を見に行った。コンクリート船というと、そんなモン浮かぶのか?と思う人もいるかも知れないが、鉄の船だって浮かぶのだから、コンクリートで船の形を作れば浮かぶのだ。
 コンクリート船の話は、小林一輔先生の著書「コンクリートの文明史」(岩波書店 2004年10月)で知った(小林一輔先生については、こちら)コンクリート船は戦時中、鋼材が不足したため建造されたものだが、提案したのは武智正次郎という人。1941年12月に東条英機首相と海軍艦政本部長にコンクリート船建造の建白書を提出している。その後、武智の土木会社がコンクリート船を建造することになり、造船所が加古川の塩田跡に設けられた。最初は動力の無い特殊油槽船を建造し、1944年~45年にかけて自航できる総トン数840トン、全長64.3m、幅10m、積載貨物量940トンの第一~第三武智丸が建造されたのである。なお、コンクリート船は当時も「泥船」と揶揄されたものだが、戦時中は米軍もコンクリート船を大量に生産しており、総トン数2000トンクラスの貨物船や油槽船を104隻建造している。船としての性能はともかく丈夫で、瀬戸内海で触雷してもびくともせず、揺れが少なくて乗り心地も良かったそうだ。

 場所は、広島県呉市安浦である。JR呉線の安浦で下車。
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 駅員さんがワンオペで対応している。待合室が改装されていて、綺麗だった。

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 昔は安浦町でした…目的とする三津口港は、駅から歩いて15分ほど…「武智丸」と書かれている。

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 国道沿いに歩いて、漁港に到着…

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 おお、コンクリート船が2隻、並べられている!

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 一応、立ち入り禁止となっているが、フェンスは開けっ放し…先ほども牡蠣を食いに来た観光客とおぼしき人たちが中に入っているのを確認している。どうやら近所の人が管理していて開けてくれる らしい。

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 由来を示す看板…台風被害を避けるため防波堤の建設を依頼していたところに、コンクリート船を払い下げてもらって設置したもの。

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 フェンスが開いているので、中に入ってみた…手すりは簡易なものだから、観光客用でないことは分かる。手前の船は半ば土砂に埋もれている。
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 かなり立派なつくりで、大きい船であることが分かる。

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 細かな部材は風化が進み、外に近い鉄筋は錆びている。
 「コンクリートの文明史」で小林先生が述べておられるところによれば
 私は2002年までに数回現地を訪れ、二隻の武智丸をつぶさに調査した。潮風に約60年間曝されてきた船体はいまでも健在であった。強度も設計当時の値を保持している。それだけでも十分に驚きであったが、さらに意外な事実が判明した。船体のコンクリートには信じられないほど多量の塩分が含まれていたのである。コンクリートを練り混ぜるときに使用した砂が原因である。それは、造船所建設の際に掘り起こした廃墟塩田の砂であった。ところが、それにもかかわらず、しかも驚くべきことに、内部の鉄筋はほどんと腐食していなかった。(p156~157)
 コンクリート中の鉄筋は、コンクリート中の塩化物イオン量が1.2~2.5㎏/㎥以上になると発錆するとされている…おそらくそのくらいか、それ以上の塩分量が検出されたのであろう…それでも内部の鉄筋は錆びていないというのは、いかに密実なコンクリートが打設されていたのかということである。しかし、今回確認したように表面に近い部分の鉄筋は錆びが進んでいる。

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 船端にも、コンクリートの浮き、それによるひび割れが見受けられる…少し蹴ってみると、落ちそうだ!内部の鉄筋の腐食は進んでいると思われる。さすがに建造から70年以上が立つと、こうなってくるのだ。
 このコンクリート船防波堤を「産業遺産」的に保全しようとすると、難しいだろう。鉄筋が錆びないようにするためコンクリート補修や塗装をするにしても、建造時の雰囲気を損なわないように材料等を選ばないといけない。防波堤としての役割はまだまだ果たせるだろうから、撤去して別のところで保存するわけにもいかない(だいたい重量がありすぎる!)…結局、このままここに留め置かれて、ちょっとずつ朽ちてゆくのを見ているしかないのであろう。
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 後ろを振り返ってみる…実は吊りをしている人がいた。この人がいるので、フェンスが開きっぱなしになっているようだ。(この人が管理者?)

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 早々に引き上げることにする…漁港周辺には、牡蠣を生産・加工・販売しているところが沢山ある。

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 おまけ…呉線を始め、広島地区で活躍する227系電車…こちらはセミクロスシートで運行中。
 ではでは…

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大阪市役所前座り込みの簡単な報告

 3月31日、大阪市役所前で行われた座り込み行動に参加した。


 この日は所用で某地方都市に出かけ、帰って来たのは16時過ぎだったから、そこから参加。
 で、16時過ぎに「市役所に要請に行こう‼」ということで、急遽要請行動が持たれたのだ。

 で、報告にもあるように「コロナ対策危機管理室」では「生活補償は全く議論してない」とのこと…学校の休校措置”解除”その他のことについての検討が通常の業務ようだ。このように身近な自治体行政にあっても、コロナ対策から、休業補償や生活保障を行うという視点が、すぱっと抜けているのは問題だ!特に大阪は「維新」の政治の下で、そういった生活に密着した行政が切り捨てられ、カジノや万博、再開発といった大資本のみが儲ける行政が推し進められてきたのだ!
 だから申し入れ時に、労働者民衆の生活保障について、危機管理室でちゃんと議論しろ!松井市長にも伝えろ!と要求したのである。
 その回答を受け取るため、4月6日(月)12時~ 大阪市役所前集合 その後、座り込み(15時ぐらいまで)としている。

 大阪市役所前だと、やっぱり維新政治への批判もガンガンできるのが良い!
 カジノのカネを、暮らしに回せ!万博のカネを、暮らしに回せ!
 カネより命!(カネを出せという要求の座り込みで、このスローガンが出るのはどうかという話もあるが、維新・安倍の新自由主義政策を批判するためのロジックなのである…資本が儲けるためのカネはいくらでも出すが、労働者民衆が日々、暮らすためのカネは出さないということを批判するのが、”カネより命”のスローガンなのだ!)
 東京の小池都知事が出しゃばって、夜の街のカラオケ、スナック、バーのみを危険視するやり方にも批判が成された…人々の楽しみを奪うな!もし”自粛”が必要なのであれば、そういった業種にちゃんと営業補償して、期間を決めて閉店させればエエのだ。

 ちゃんとした生活保障・営業補償があれば、みんな”自粛”して感染を防ぐことが出来るわけで、「緊急事態宣言」なぞする必要はなくなる!
 逆に「緊急事態宣言」には生活保障・営業補償がセットで必要だという議論もあるが、カネで緊急事態を認めることについては、あまりにも基本的人権や自由の侵害について無頓着であると思う。

 この日は暖かく、雨も降らなかったので、まだ明るい18時半ごろまで座り込みが続いた…市役所から業務を終えた職員が次々に帰路につく…そうゆう人たちにも訴えることが出来たと思う。

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