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幕末にできた神武陵

 建国記念の日ネタ、続き…
 建国記念の日の元、紀元節は「辛酉(しんゆう)革命説」を拠り所に定められたのだそうな。これは「辛酉(かのととり)」の年には大きな変革が起こるというもの…辛酉は60年に一度、それが21回繰り返された1260年に、さらに大きな変革が起こるのだそうな。聖徳太子(厩皇子)の時代ぐらいにはこの思想が入っていたらしく、推古大王の即位から1260年前を、「神武天皇」即位としたらしい。推古即位が601年だから、神武紀元は紀元前660年ということになる。

 さて「天皇」が居たのであれば、天皇陵があるハズ…仁徳を名乗る「天皇」の墓とされるヤツは、堺市の百舌鳥古墳群にある大山陵という前方後円墳で、全長が486mもあるsign01で、初代の「天皇陵」はsign02
 「神武天皇」の埋葬地は一応、記紀にも記述はあるのだが、それがどこであるかは室町時代には分からなくなっていた。江戸時代になると歴史の好きなヤツが、それがどこであるか探し出したくなるわけだ。実際、国学者なんかが記紀の記述からあちこちの古墳を「○○天皇陵である」と認定しだしたのも、この時代である。
 で、記紀の記述を基にした「神武陵」の候補地が2カ所あった。ひとつは畝傍山の北東山麓にある丸山古墳、もうひとつは、その北東に300mほど離れたミサンザイ…田んぼの中に小さな塚があったらしい。ただ丸山古墳は被差別部落である洞の集落に隣接していたので、ミサンザイのほうが「神武陵」とされたのだ。
 1862年、ミサンザイは大改修され、「神武陵」として整備された。孝明天皇が攘夷の祈願をするためである。幕末に急遽、でっち上げられたものだと言っても良い。なおこの時、洞の部落は勅使を迎えるためにムシロで覆われたという。
 明治以降も「整備」は続けられ、「墳墓」の形も八角形になったり、円墳になったりと様変わりしながら、周辺には巨木も植えられた。洞の部落も1917年から20年にかけての拡幅工事で、移転させられてしまう。

 なお「神武天皇」とやらが実在したのか…紀元前660年に戻れば弥生時代であり、「神武天皇」は127歳まで生きたことになっている、そんなヤツは実在しないsign02となるのだが、モデルとなる人物はいたのではないか…大和朝廷の大王は、先祖は九州、日向の国から流れて来た…というだけ。さらに言うと、三国志の呉の遺臣みたいなヤツが、日本列島に流れ着いた。九州の北部は、魏(呉が滅んだときは、晋)と友好関係にあった倭国が支配しているので、南部の日向に落ち着いたが、それでも安心できないので、瀬戸内海を通って、畿内に来た。それが「神武東征」伝説の元話であろう。

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たぶんホッキョクグマは絶滅しない…

 まずY!ニュースに現れた、地球温暖化の「恐怖」をあおる記事を紹介…
北極海の氷が消え動物も姿を消す、残された時間は
 雪と氷に包まれた極北の光景は、数十年もしないうちに見られなくなるかもしれない。少なくとも、夏のカナダ北部では難しくなるだろう。地球温暖化が進むにつれ、夏の海氷と、その環境に適応して暮らしているホッキョクグマやアザラシ、セイウチ、クジラ、ホッキョクダラ、甲殻類、海氷藻類などの生物が姿を消すかもしれないからだ。
 1980年代の衛星写真を見ると、北極の海氷は、夏の終わりになっても平均750万平方キロにわたって広がっていた。しかし現在までに、そのうち250万平方キロ以上が失われてしまった。気候モデルを使ったシミュレーションによると、2050年代までに、夏でも解けない海氷の面積は52万平方キロを下回る。それらははるか北方の狭い海域、すなわちグリーンランド及びカナダのエルズミア島の北側にとどまるだろう。その縮みゆく海氷が、北極にすむ多くの野生生物にとっての“最後の砦”になるのだ。(中略)
 北極海の氷は今後数十年間は激減するだろうが、夏でも消えない細長い海氷の帯が今世紀後半まで残ると考えられている。地球を温める化石燃料への依存を断つことができれば、さらに長期にわたって生き延びる可能性もある。その頃には、大気中の二酸化炭素を取り除き、地球を冷やす方法が見つかっているかもしれない。(以下略)


あああああ先日にも書いたように 、産業革命前、地球は「寒かった」のである。また、寒くなる前、10世紀から13世紀ぐらいまでは「中世温暖期」という暖かい時期があったのだ。
 10世紀、グリーンランドにスカンジナビアのヴァイキングが上陸し、入植している。(参考) 故郷と同じように牧畜を試みた彼らの入植地は約500年持続したのだが、「寒冷化」によって放棄されたそうだ。
 記事の中で当時のグリーンランドの気候については述べられていないのだが、中世温暖化が少なくとも北半球で「暖かい」気候が続いていたとするならば、グリーンランド周辺、北極海の海氷は今よりも少なかったと予想される。
 ホッキョクグマを始めとする極北の生き物たちは、この「中世温暖化」時の海氷が少ない時期を乗り切って、現在に至ったと考えられるから、今後温暖化で海氷が減少しても、多分大丈夫なんだと言える。

 それよりおこがましいのが、この表現…大気中の二酸化炭素を取り除き、地球を冷やす方法が見つかっているかもしれない。…オイオイ、地球のような巨大で複雑なシステムを、「二酸化炭素を取り除」くという単一の方法で「冷やす」ことなぞ、絶対にできないsign03何考えてんだか。二酸化炭素を取り除くこと自体に、膨大なエネルギーが消費される。二酸化炭素を「取り除く」には、質の高いエネルギーが必要だが、「太陽光発電」や「風力発電」といった質の低いエネルギーを使おうものなら、確実に発電したエネルギーが追いつかず、「何をやっているのか分からない」状況に陥るだろう。

 地球温暖化は「自然現象」なので、ほっとくしかないのである。

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マウンダー極小期と、小氷期

 寒くて、太陽黒点が減っている(太陽活動が不活発)ことの、続き…

 1645年から1715年の間、太陽黒点がほとんど観測されなかった時期がある。30年間で観測された黒点の数は、約50個!普通なら4~5万個の黒点数が観測されたハズなのだが…この黒点数が非常に少なく、太陽活動が不活発になっていた時期を、マウンダー極小期 と呼んでいる。

 この時期、ヨーロッパや北米で気温が低く、テムズ川が凍結し、人々はスケートや氷上縁日(フロスト・フェアー)に興じていたといわれる。それぐらいならまだしも、低温期にはあちこちで飢饉が起き、ペストも流行したそうだ。

 もっというと14世紀半ばから19世紀半ばまでは小氷期 と呼ばれる寒冷な気候の時期が続いていた。この間にシュペーラ極小期 (1420年~1570年)や、ダルトン極小期 (1790年~1830年)と呼ばれる、太陽活動が低下したであろうとされる時期がある。ただし、太陽黒点の極端な減少という形で裏付けられているのは、マウンダー極小期だけである。

 小氷期の前は中世の温暖期 と呼ばれる時期が、10世紀から続いていた…小氷期に入ったであろう1347年、シチリアにペストが上陸し、瞬く間にヨーロッパで大流行した。おお、フランス大革命からナポレオン戦争、そして1830年革命までのヨーロッパの激動って、まさにダルトン極小期の時期じゃなイカ?

 寒いと、ロクなことはない…日本においても、小氷期の影響は飢饉などの記録によって確認されている。また、中世の温暖期は「平安時代」の貴族文化が栄えているが、小氷期は南北朝動乱から江戸時代後期まで、「江戸幕府」の安定期間(それでも飢饉は多くあり)を除いて、けっこう動乱な時代であったわけだ。

 ちなみに地球温暖化を「扇動」する「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」は、小氷期が全地球的に気温が低かったとは捉えておらず、あくまで北半球だけの気温が低かったものとしている。とはいえ、「産業革命以降、気温が○○℃上がる(った)」という表現には、注意しておくべきだ。なぜなら産業革命以前は、寒かったのだからsnow

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寒いのは太陽が活動していないから?

 いやぁ~寒いわsnow
 今週になって例年にない寒波がおしよせてきているそうな。なんでもシベリアで、マイナス60度という記録的寒さをもたらしたヤツだ。

 今年は昨年より一段と寒いが、今回の寒波はそれに輪をかけて寒いsnow

 こんな寒い寒波が現れるのは、北極地方が思いきり冷え込んでいるからだ…何が地球温暖化だsign03全然、温暖化してねぇ~じゃないかangry

 で、太陽活動がどうなっているのか、調べてみた…SWC 宇宙天気情報センターのサイトに当たると…
 へsign02太陽黒点がない!
 いや、ホンマに、黒点ゼロだ…

 1月20日から24日まで、黒点数ゼロ00000 
 黒点の数が少ないということは、太陽の活動が弱い…ということで、この傾向が続いているのならば、なるほど、今年は寒いわけだ。

 で、ごちゃごちゃ探していると、怪しいサイトに…coldsweats01
 地球は「4000年間の温暖期」を終了し、これから長い寒冷期へ…

 えっ、えっsun

 紹介されている論文を引用してみると。

 研究は、ノルウェーのハラルド・インデスタッド(Harald Yndestad)博士とジャン・エリック・ソルヘイム(Jan-Erik Solheim)博士によってなされたもので、その内容は、太陽活動が非常に高い現代( 1940 年から 2015 年)の太陽活動は、過去 4000 年間で最も高い活動レベルだとし、そして、それは「今」終了したというものだった。

これらの科学者たちは、次の 10 年以内、あるいは 2025 年までに、次の太陽活動の極小期(これは 18 世紀後半のダルトン極小期と同様の性質を持つ)が、地球の気候に対する寒冷効果を発現すると考えている。
うっひゃっひゃぁ~

ま、ざっくり読んでみると、「温暖化懐疑論」なんだが…案外正しいと思ってはいるぞ。
今日はこのへんで…ではでは
virgo

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山陰海岸ジオパークだぞっ!

 さて、山陰侵略初日に通過したあたりは、山陰海岸ジオパーク に認定されているあたりになる。地図的にいうと、京都府の丹後半島から、鳥取県鳥取市まで…

 でもって、山陰本線からもちらとその様子がうかがえるのだ。
 有名どころでは、豊岡のすぐ北に玄武洞なんてのがある。玄武岩の柱状節理がある他、地球磁場の逆転が発見されてもいる。鳥取砂丘もジオパークを構成する名所の一つだ。ただし、両者とも鉄道からは見えない。

 山陰本線が城崎温泉を越えて、兵庫県の海沿いに出ると、リアス式海岸を望むことが出来る…リアス式海岸も、地殻変動によってできた代表的な地形…季節風を防ぐので、北前船の風待ち港としても使われたりする。
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 余部橋梁があるあたりなんかもそうだ。手前の鎧駅あたりも、リアス式海岸が迫っている。風待ち港として、香住や浜坂なんかも使われたらしい…

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 で、浜坂で降りた際に、新温泉町 山陰海岸ジオパーク館 に行ってみた。が…あんまり時間がないので、ちらっと見た程度…

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 パンフレットだけ、もらってきました(^^)

 パンフから1点だけ…★カニのここがジオ!から…
 大陸のへりが割れてできた巨大なくぼ地「日本海」中心部はとても深く、しかし隣接する海とつながる海峡の水深は概ね50~140mと浅いため、海水の交換が表層に限られ、孤立した「日本海固有水」ができます。この冷たく溶存酸素量の多い海水のおかげで、日本海はカニなどの冷たい海に住む魚介類が生息することができるのです。
 日本海は海底地形が複雑なことも特徴の一つです。そのためこの地域ではズワイガニとベニズワイガニという2種類のカニを楽しむことができます。水深約100m~500m前後に生息するズワイガニ、水深約500~2500m前後に生息するベニズワイガニはそれぞれ特有のおいしさを有しています。海底地形の複雑さはカニの棲み分けをはじめ、水産資源の多様さにもつながっています。

 とのこと…日本海の海の幸は、地殻変動の賜物だったのだhappy01

 他、この海岸沿いは、城崎温泉、浜坂温泉、湯村温泉の他に、小さな温泉地がポツポツと点在している…香住にも香住温泉があるし、その1駅手前の柴山(これもリアス式海岸が迫っているところ)に柴山温泉なんてのがある。鳥取駅前も、鳥取温泉というのが湧いている。
 こうした温泉は、地下で暖められた地下水が、断層に沿って湧き出しているのだそうな。

 ただ、こういった地球の造形を十分堪能するには、やはりこのあたりは交通が不便だ…鉄道やバスは本数が少なく、車で回るしかない。車で来たとしても、高速道路がないから、全部見て回るのは大変である。
 しかし、そういった不便さも、逆に山陰海岸ジオパークの魅力ではなかろうかvirgo

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真理<天皇 の教育勅語

 以前のエントリー教育勅語はなぜイカんのか? で、教育勅語の問題点として
①「天皇のために尽くせ」という道徳規範であること
②道徳を天皇の下に置いていること
を上げた。
このうち、②についてもう少し述べてみよう。羽仁五郎も喝破したように…
教育勅語の最大の問題は、道徳を天皇の権威の下においた(中略)教育勅語は実は人間を、道徳を、教育を目的としておらず、これらの最高の価値を尊重していないのである。

 この「教育を目的としない教育勅語」で教育された人間が世の中に広がった結果、どうなったかsign02

 ものごとの真理<<<天皇 と考える人間があふれたわけだ。そして…

 70数年前の戦争では、その戦争目的が正しいかどうか判断もせず、「天皇の命令である」からと、みんなして突入していったわけだ。
 そして、負けが込んでも止めることもできない…しかし、1945年8月15日、天皇が「戦争止~めた」と放送したら、素直にみんな矛をおさめちゃった。
 あの戦争(目的が「自存自衛」にせよ、「大東亜共栄圏の確立」にせよ、「八紘一宇」にせよ)が「正しい」のであれば、少なくとも戦争指導をしてきた高級軍人たちは、最後まで抵抗するか、自決すべきであったのに、それもしなかった。

 み~んな、天皇の言う事を聞いて初めて、戦争を止めたのである。

 もちろんこの「からくり」を、マッカーサーは良く理解しており、よって戦後の占領政策を円滑に進めるために、昭和天皇の戦争責任を問わず、天皇制にもほとんど手をつけず、温存したのであるが…

 真理<天皇の図式が成立していては、物事の真理や本質をつかむことができない。何が正しいか?判断できなければ、民主主義も成立しない。科学も技術も、進歩しない。
 ブルジョワ社会的に考えても、競争に勝つことはできないのである…「天皇制」に組み敷かれた日本帝国主義は、しょせん「自由」な米帝や英帝に勝てっこなかったのである。

 この「天皇制」は、残念なことに今も日本社会にどっかりと居座っている…「象徴天皇制」と名を変え、ソフトな感じに「変身」して…

 「教育勅語」なんぞ有難がっている「右寄り」政治家・文化人は沢山いるようだが、道徳や真理が天皇(あるいは国家権力)より下に位置付けられる社会は、衰退と滅亡に向かうしかないのである。

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基礎研究を疎かにし、ポスドクを使い捨てにする日本の科学界に明日は無い

 既報のとおり、2016年のノーベル生理学・医学賞を東京工業大学の大隅良典栄誉教授(しかしスゴイ肩書だなぁ~)が受賞することにあいなった。細胞の「オートファージー」(自食作用…細胞内の壊れた部分を細胞内器官が「自食」して有用なアミノ酸に分解し、リサイクルするしくみ)を、酵母を研究することによって、それに関連する遺伝子を18個も突き止めたことが評価されたとのことである。
 「ノーベル賞」の是非そのものは横においといて(「特に「平和賞」なんかはかなり政治性を帯びている)、こういった基礎研究が世界的に評価されることは、良いことだろう。だが、日本は今、こういった「基礎研究」をじっくりやる環境にない…というのが現実だ。

 まず国立大学は「独立行政法人」化され、研究内容や成果の査定をうける…「成果」の出ない研究には金がつかない…というのが現実である。ところが「基礎研究」なんてものは、いつ、どんな成果が表れるか分からないし、それが直接「何の役に立つのか?」「何に応用できるのか?」なんてことも分からない。ありていに言えば大隅教授も、自分のやりたいこと、知りたいことを純粋に研究していただけである。それがたまたま他の研究者が目をつけなかった分野であったため、「基礎研究」として誰もが発見することが出来なかった「成果」をあげることが出来たのである。
 目の前の、短期の「成果」だけ求める現在のシステムでは「基礎研究」はないがしろにされ、新たな科学上の知見は生まれない…と断言できる。

 もう一つは、研究者の待遇の問題だ…私は大学であまり勉強しなかったので大学院に進級することができず、「学士」のままである…だが大学院で「博士課程」を修了したとしても、大学に残って安定した研究が出来ない…いわゆる「ポスドク」の問題がある。
 これについては大隅栄誉教授も「若手研究者をサポートするシステムを作りたい」 と述べられている。このリンクは大隅栄誉教授の発言よりも、若手研究者がおかれている現状についての憂いが座談会方式で述べられている後半部分に注目だ…一部引用しよう。

 実際には、研究費が足らない、研究支援部門の職員が少ないため研究をなかなか進められない状況です。その中で5年に1回、研究機関全体の中期計画が作られ、独立行政法人はリセットを繰り返してきました。安定的な研究資金は実際には運営費交付金しかないのですが、この10年間で十数パーセントも減らされている中で、現場の人員が足りないだけでなくコンプライアンス強化など事務的な作業も増えて、研究現場は苦しくなる一方です。

 情報通信研究機構は、産総研と比べてパーマネント職員(正規職員)が少ないことがいちばんの問題です。もともとパーマネント職員は少なかったのですが、先行して事務も含む研究支援部門の職員を大幅に減らしました。その弊害は、たとえば財務契約担当者が減らされてしまったため、研究者が契約手続きをしなければならなくなって、研究すべき時間を割いて各種手続きを研究者本人がやらなければならないという状況になりました。また、研究予算の中で派遣職員を雇い、その仕事はそちらでやってもらうというアウトソーシングに近い、お金で解決せざるを得ない事態が起きています。独法化の初期の頃に3年任期付き研究員を多く採用し、3年後のパーマネント採用が半数以下という事態に陥り、その制度での採用を5年間でやめたという経緯もあります。

 とりわけ理系の研究者の置かれる状況がまさにそうで、私の周りの大学などでも依然として若手研究者の不安定雇用が続いています。ポスドクの人たちが医学部の中にもいて、任期付き助教になるのですが、やはり不安定雇用で将来不安に脅かされています。採用された時に任期のことは言われていなかったのに、いきなり「1回きりで更新なし」と言われたなどという問題が起きています。

 大学でも、研究機関でも、同じような状況が続いている。その上、労働契約法の「改正」などもあり、雇い止めが多発している。研究者は無期転換申込権発生までの期間が特例で5年から10年になりましたが、結局は10年から先はないわけで安定した雇用ではありません。10年後に仕事がなくなる研究者というのは本当に深刻で、なんとか改善する道筋を早く見つけないと、これが30年続いたら一世代に及びますから、研究者は滅んでしまいます。研究者だけでなく、技術者なども、結局技術も継承できなくて滅んでしまう。昔のことを知っている人がいなくなったら、一体どうなってしまうのだろうと心配です。早く解決策を見つけたいですね。


 なんかこう…マルクスじゃないけど「万国の研究者よ、団結せよsign03」そして安定した研究環境を勝ち取れsign01と叫びたくなるような現状である。

 読み進んでゆくと、ポスドクには「職業として崩壊しつつある研究職」が残されている…結婚して家庭を持つことなど考えられない…加えて女性研究者には、産休も育休も無い。そして最終的には、こうなっている。

 実際に学術論文や研究論文として見える成果も減りつつあります。業務量が増えたり、予算が減ったり、実際に研究の質が落ちたりと複合的な理由はあると思いますが、どの現場でも、評価の高いレベルで注目される論文数が、どんどん減っているのが現状ですね。
 
 諸外国ではどうなっているのか定かではないが、日本においてこの状況が続けば、やがて「ノーベル賞」モノの研究成果など、でて来なくなるだろう…それは日本においてのみならず、世界においても不幸なことである。

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安全で「健康に良い」のだったら、おまえらが住め!

福島の原発事故いらい、私は改めて「核と人類は共存できない」という事実を再認識し、反原発・脱原発の決意を新たにした。この中には「放射線による被曝の健康への閾値はない」という科学的根拠も含まれる。
しかし、現在の放射線量とか、放射性物質の量の問題にはほとんど触れていない。ある意味「バラ撒かれたものは、今時どう心配しても、仕方が無い(スリーマイル・チェルノブイリ後に原発を止めることのできなかった我々の「原罪」であるとも思っている。しかし私の考え方を、全ての人々に押し付けることはできない。逃げたい人は、逃げればいい、放射性物質の影響よりも、自分の街・コミュニティー・生業(それにしても、農作物も出荷できない、手塩をかけて世話していた牛も見殺しにしなければならないといったつらさは、想像を絶するものがある)が大切と思えば、それもいい。

しかし、世の中の「放射線医学系」の方々は、「低線量の被爆は、健康に問題が無い」だとか、「人間の細胞には、アトポーシスといって、不良な細胞が『自殺』する機能がある。低線量被爆はそのような『免疫』を活性化させるので、むしろ健康に良い」とのたまう人たちが居る。なるほど、そういう主張をする人たちもそれなりにチェルノブイリ事故などのデータを持っていて、そうゆう「結論」を引出している。曰く「ガンとかの発生率は少ない、むしろ『放射線』の影響による無知のゆえ、ストレスがたまり(チェルノブイリ等では、「不安によるウオッカの飲みすぎ」のせいともされている)、また検診がきめ細かくなったために、発症率が高くなっている。」などと説く。

また、1950~60年代には、核大国による核実験が度々行われ、日本にも多くの放射性物質が降り注いだ…でも日本はその影響をうけていないではないか」と主張する者もいる。また、がんなどの体に悪い影響を与える因子は現代社会では多くあるので、それに「影響の小さい」放射線・放射性物質がちょこっとくわわるだけやん、大丈夫!という主張をする人も居る。

後者については、「誰がどんな疫学調査をしたんやsign03」というツッコミはすぐに入れられる。日本の死因の1位は「がん」ということであるが、それが過去の核実験(さらにはチェルノブイリ等から流されてきた放射性物質)がどこまで「がん」の増加に影響しているかなんて、だれも調査したことはない。まして、放射線の影響は、がんだけdなく糖尿病などの他の病気への因子にもなるといわれているし、「原発(原爆)ぶらぶら病」という、放射線を浴びた人が、長い間健康的に問題がなくても、体がだるい、仕事をする気力がわかない・・・健康診断しても特に異常はない・・・と言う症状で苦しむ人たちがいると聞く。そいゆう人も「うつ病」とか「自律神経失調症」(このへんの病気は、、愚弟的に数値とかで異変がないから、周囲からの理解が得られない場合、本人がかなり苦しむことになる)とか診断されてそのままになっているかも知れない。
また、「がん」についても、その誘発因子をできるだけ取り除こうと、様々な努力が成されている…喫煙を止めよう、ピロリ菌を駆除しよう、子宮頸がんを誘発するウイルスに対するワクチンを接種しましょう…とか、このような努力は今のところ「自己責任」ではあるが、そういった中で、誰にも差別なく降り注ぐ「放射性物質ダダ漏れ」なんてのは犯罪行為である。
前者については、統計の取り方に問題があるとか、内部被爆(測定をするのが非常に難しい)とか、いろいろ反論されているが、原子力」・放射線の利用を押し進める立場のICRP(国際放射線防護委員会)はこのような立場に親和的である。しかしこの「科学論争」には決着はついておらず「、とりあえずリスク管理としては「低線量被爆も有害」という考え方でやるのが正当だ。

ところで私は今年初め「悪の組織を作ろう」という宣言をした…ここで一つ私の「悪のたくらみ」を聞いて欲しい。
要するに
「低線量被爆が健康に害がない、あるいは健康に良い」という連中…学者も含め、それを根拠に脱原発政策を推し進めようとしている、経団連や経済評論家…それらに悪乗りして宣伝する文化人や、「避難」しようとする、あるいは「避難」したほうが良いと主張する人たちを、上から目線で非難する文化人、ブロガーなんかが、現地に住んで「放射線安全実験村」でも作って住めばよい。そして健康への影響を自ら体を張って確認するのだ。

もちろん、ゲットーみたいに完全に閉じ込められる必要はない。旅行したりする自由もある。普通の生活が保証される賃金も得られる。健康診断も受けられる…至れり尽くせりじゃなイカhappy01

19世紀後半、細菌学が発展し、様々な病原菌が発見されてきた。しかしこの時代にコッホがコレラ菌を発見したとき、「そんなものはコレラの原因ではない」と反発した、ペッテンコーヘルという学者が居た。彼は伝染病(感染症)の原因は不良な環境からでる瘴気(ミアスマ)であると考えており、生活環境の改善、下水道の整備に尽力したらしい。
ペッテンコーヘルは、コッホの発見した菌を弟子二人と自らで飲むことにより、コッホの発見を体を張って否定しようとした。(幸いにもペッテンさんは胃酸が強かったのか、コレラにはならなかったが、弟子の2人は発病し、一人は死んでしまった)…おお、自ら信ずるものに賭けるこの態度、AFOな政治家や「共産主義者」にも見習わせたもんだぜsign03
後日譚としてペッテンコーヘルは、自ら設計・計画した下水道システムの不備でコレラが流行した時、責任を感じて自殺したという(切腹はなにも日本だけの伝統ではないのだよ)

制服向上委員会の歌う「安全だったらあなたが住んでよ」というテーゼは正しい。

革共同再建協の「未来」第85号に掲載された「被ばく地・フクシマで出会った人びと」という記事の中、相馬市の避難所での50代女性のことばを紹介する。
原発から20キロで線引いて、家から追い出して・・・ここでの生活は「はい、朝めし。はい、昼めし。はい、晩めし」まるで家畜だ。放射能をあびせて、モルモットか、おらあ。人間だど、みな、みな。避難所を転々として、ここで6ヶ所目だ。また朝がきて、カレンダーにしるしを付ける毎日だ」

低線量の放射線が安全だ、体にいいと主張する人たちは、このおばちゃんの言葉をじっくりかみ締め、ぜひ原発の近くに住んで、研究活動や街の再建等につくしてもらいたいものだ。

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なぜ太陽光発電はアカンか?

私は「反原発」であるが、ではその代替エネルギーとして、自然エネルギーの利用という話は、全くしておりません。(多分)

太陽光や風のエネルギーの「総量」は厖大かもしれないが、薄く広がった、いわば「エントロピーの高い」状態にある。これを簡単な方法でエネルギーを石炭や石油のような「工業社会的な利用」を前提としたエネルギーにするためには、別途厖大なエネルギーを必要とする。

要するに、太陽光や風力で「電力」を得ようとしても、そのために投入するエネルギーが大きくなるので「何をやっているか分らない」状況になるのだ。これは決して「コスト」だけの問題では無い。もっともこれは原発とて同じで、ウラン燃料の採掘、精錬、濃縮…から高濃度から低濃度(それでも人体に非常に有害)な放射性廃棄物の管理のために投入するエネルギーが大きすぎて「何をやっているのか分らない」状態であることは、常に指摘されてきた。

こーゆー事例がある。四国ネタだhappy01
70~80年代にサンシャイン計画というのがあって、そのうち太陽熱発電…鏡で太陽光を集め、その熱で発電しようとするもの…の試験を、香川県仁尾町(現三豊市)でやったのだが…

出力が計画値を大幅に下回ったため、結局廃棄された

のである。なぜか…

鏡にホコリが積もって、集光効率が悪くなったからdown…車を持っている人(特に青空駐車している人)は分ると思うが、屋外においている車は、スグ埃をかぶって汚くなる。雨が降ったら降ったで、汚れる…かくして車好きな方は、お休みの天気のいい日に、頑張って洗車するわけだ。

仁尾町のプラントで結局、多額の金をかけて「屋外においた鏡にホコリが積もる ⇒よって太陽熱発電はダメ」という、あったりまえのことを証明したのだった…がsun

地球温暖化の原因は二酸化炭素sign02ということがまことしとやかに通用する世の中で、原子力発電とともに脚光をあびているのが、太陽光発電だ…でも、仁尾町の経験は、どう生かされているのだろうsign02今は「光触媒」といって、酸化チタンを原料にした、雨が当たると汚れがとれるようなものが「開発」されているのだが、耐久性的にどうなんだろう。

たとえば砂漠地帯に太陽光発電パネルを並べ、そこから送電…あるいは水素エネルギーを取り出して供給するというアイデアがあるのだが、砂漠って、砂あらしとか、来るやん誰がどうやって、太陽電池パネルの砂塵を落とすのかsign02 ぞーきんがけするにも、砂漠には水が無いぞ、水がrain
(中国のゴビ砂漠でそいうう構想があるらしい、「人海戦術」とやらで落とすのか)

孫正義氏が、東日本ソーラーベルト構想とやらをブチ上げたようだが…止めときなはれ…としか、言いようが無い(孫氏が「原発推進」から明確に「原発反対」に転じたことは大いに評価するものではあるが)

そーいえば…すでに太陽光発電を導入しちゃったご家庭では、太陽電池パネルの「お掃除」は、「お父さん」の仕事なのかなぁ~…「サザエさん」でマスオさんが太陽光発電パネルを掃除するネタが披露されるのも近いsign02
もひとつ、おまけ…被災地においても、ぶっこわれた太陽光発電パネルが地上に落ちたりしているのだが、太陽光があたっていると「発電」してしまうので、むやみに触ると感電の危険があるらしい…被災地の皆様、ボランティアで出かけている皆様、くれぐれも気をつけるよう。

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