かくめいのための理論

猪木はブッチャーと闘いたがる!?

 対米従属か、日帝自立か論での付け加え(^^;;というか、帝国主義間争闘戦についてのお話

 日本が完全な「対米従属国家」であるならば、帝国主義間争闘戦なんてのは起こらない、起こりようがない。特に米帝国主義に対し「闘いをいどむ」なんてことは絶対にアリエナイ。
 逆に、日本が帝国主義国家であるならば、帝国主義間争闘戦は必ず起こる…だから「対米対決」も起こるのである。

 なるほど、政治的・軍事的に日本はアメリカに「完全に」組敷かれていて、対抗なんて出来そうもない…しかし経済の面から見ると、80年代の日米貿易摩擦から、現代のトランプ政権による「TPPより二国間交渉」まで、日米が経済的に対立するというのは起こっている。帝国主義とは資本主義経済の問題だから、やっっぱりストレートに「対立」が出てくるのだ。
 帝国主義の不均等発展ということで、米帝が経済的にナンバーワンであっても、それがいつまでも続くわけではない。日帝、独帝のような「後発帝国主義」国が、経済的に追いついて来て、先発の米帝の地位を脅かす…ここから「帝国主義間争闘戦」は始まるのだ。
 でもって、古典的な帝国主義論では、その対立はやがて政治的・軍事的なものに発展するので「帝国主義間での戦争は不可避である」としている。ただし、現代は「米国一強」のシステムや、様々な戦争抑止システムもあるので、簡単には戦争にならない。とはいえ、帝国主義の周縁部で戦争は起こり、帝国主義間争闘戦の様相を見せる。イラク戦争なぞ典型的で、イラク・フセイン政権がアメリカの経済制裁を避け、EU経由で石油を輸出するルートを構築しようとしたため、アメリカがフセインを打倒した…そのため独仏は戦争に反対した…という構図である。
 第一次・第二次世界大戦では後発帝国主義国であるドイツ・日本が米英の覇権に対抗・挑戦するという形をとったが、イラク戦争では米帝自らが自らの覇権を守るため予防的に軍事力を行使している。とはいえ、今後も後発の帝国主義が軍事力を絶対に行使しないとは言い切れない。

 白井聡氏の講演集会・デモの後の飲み会で、私は周辺の人に「いやぁ~80年代に私をオルグしてきた人は『アントニオ猪木がアントニオ猪木である限り、アブドーラ・ザ・ブッチャーと闘いたがる』『だからアントニオ猪木の体の細胞である私たち自身が、戦争を止めろと立ち上がらなければイケナイ』と言ってたもんだ」と言ったのだが、「猪木がブッチャーと闘いたがる(実際どう考えていたのかはともかく)」というのは、「帝国主義は帝国主義である限り、戦争をする」という「帝国主義間争闘戦」を見事に説明してたなぁ~happy01

 ともあれ「対米従属論」オンリーでは、この「帝国主義間争闘戦」に対し「革命的祖国敗北主義」を掲げて闘うことが出来なくなってしまう、それどころか「ニッポンガンバレ!」と、帝国主義者どもを応援することにも繋がりかねない危険性を持つ。
 また怖いのは、世界の民衆がどれだけNOをtきつけても、日本はイラク戦争においてアメリカを支持し続けたように、対米従属を続けることでアメリカ帝国主義の起こす戦争に嬉々として協力することだ。安保法制を始め、自衛隊が米軍と協力して戦争を起こす体制は、イラク戦争時よりも強まっている。この「来るべき戦争」に断固として反対しなければならないのであるvirgo

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対米従属か日帝自立か

 白井聡氏の「国体論」等の紹介ばかりしているし、他矢部宏冶氏の「日本はなぜ『戦争ができる国』になったのか」なんかも紹介してきた。こうゆう本はもう戦後の日本が徹底的に「対米従属」していることを紹介し、嘆いている。

 左翼の老舗、日本共産党も「対米従属論」だ…古くは1951年の第5回全国協議会(五全協)で採択された綱領で、日本は「半封建的国家」がアメリカの「植民地」になっている、よって必要な革命は「植民地革命」「民族解放民主革命」である(そのために農村でゲリラ戦をやるというものsign03)だったし、現在の党綱領 にも「わが国は、高度に発達した資本主義国でありながら、国土や軍事などの重要な部分をアメリカに握られた事実上の従属国となっている」「現在、日本社会が必要としている変革は、社会主義革命ではなく、異常な対米従属と大企業・財界の横暴な支配の打破―日本の真の独立の確保と政治・経済・社会の民主主義的な改革の実現を内容とする民主主義革命である」とされている。
 他方、我々新左翼な人たちは、共産党の「対米従属論」に対抗し(共産党の「植民地」規定、民族解放闘争論では闘えないからだが)、「日帝自立」論を打ち出した。60年安保闘争で、一次ブンドは安保改定は日帝国復活であり、これを阻止することを掲げたし、革共同は「反帝・反スタ」を掲げているわけだから、反帝の帝は日本帝国主義である…日本は「帝国主義」国であり、対米従属論ナンセンスsign03というわけだ。60年安保闘争時に現れた「日本帝国主義」を打倒する立場は、白井聡氏に言わせれば「60年安保闘争を根っこのところで衝き動かした動機が占領者としてのアメリカに対する反感であったとすれば、この自立の過度の強調はナショナリズムの無意識な発露であったようにも思える」(「国体論」p214)としている。
 では、どっちが正しいのかsign02
 白井聡氏は第二次大戦後の世界においては、米ソ以外のどの国も、多かれ少なかれどちらかの陣営に依存し、従属せざるを得なかったから「従属」事態は仕方がないとしている。ただ日本の場合、「従属」が半端なく、かつ「従属」していることを自覚していないことが問題なのだ(それが「永続敗戦論」であり「戦後の国体」であると説く)ということだ…ということで、日本は「対米従属国家」ということで、ほぼ間違いないだろう。日帝は「自立」なんぞしていないのである。

 じゃあ「日本帝国主義」なんてものは存在しないのかsign02

 革命によって打倒されない限り、帝国主義は帝国主義として生き残る…日本帝国主義は、アメリカ帝国主義に従属することで生き残りを図り、いまも生き続けている…というのが「正解」であろう。
 注意しないとイケナイのが、自立はしていないけれど、帝国主義国は帝国主義国である限り、独自の利害をもって動くということを忘れてはならないということだ。
 分かりやすい事例が、南西諸島への自衛隊配備問題である。「島嶼防衛戦争」を日本は、アメリカの「エアシーバトル構想」や「オフショア・バランス戦略」にのっかる形をとって進めている。中国軍に対する封じ込め、海峡封鎖構想は、日本自衛隊の独自の戦略に基づいて行われている。また、アフリカ・ジプチにはすでに日本自衛隊の基地がある(中国もジプチに基地を持っている)

 昔の新左翼が「日帝自立」論を唱えたのは、共産党流の「対米従属=植民地」規定論だと、主敵はアメリカ、主要は反米闘争となるが、そうすることで支配の実態を持つ「日帝政治委員会=自民党保守政権」との闘いがおろそかになるからでもあった。だが「対米従属」を正せと主張し、闘うことは間違いではないが、対米従属して生き残りを図っているのは高度に発展した資本主義社会である日本帝国主義であり、それを支える保守派や資本家・官僚どもであるのだから、「日帝打倒」を堂々と掲げていいのである。virgo

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小西誠記念講演のお知らせ

 明日ですが、元反戦自衛官で軍事ジャーナリスト、南西諸島への自衛隊配備問題に詳しい小西誠氏の講演があるので、ご案内

関西・沖縄戦を考える会 第7回総会記念講演
再び沖縄を捨て石にする南西諸島への自衛隊配備
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 猛烈な勢いで進む八重山・宮古・奄美、そして沖縄本島の自衛隊新基地建設と大増強
 琉球弧の島々へ、対艦・対空ミサイルがずらっと配備され。2018年の新防衛大綱で各種巡航ミサイルや改造空母の配置まで決定される。
 すでに始まったこの南西諸島の要塞化の中で、「島嶼防衛戦」という名の、沖縄戦が再び繰り返されようとしている。メディアが徹底して報道規制する中で。

講師 小西誠さん(元・反戦自衛官、軍事ジャーナリスト)
2018年6月29日(金)午後6時30分より
エルおおさか 7階709号室
(地下鉄谷町線、京阪天満橋駅 歩5分)
資料代 1,000円

関西・沖縄戦を考える会
問合せ:新聞うずみ火(06‐6375‐5561)

小西誠(軍事ジャーナリスト)
1949年生まれ、中学卒業後空自生徒隊(少年自衛官)に入隊し卒業後、佐渡レーダー基地に配属。1969年、70年安保対策の自衛隊の治安出動訓練を拒否し自衛隊法違反で逮捕・起訴されるが、1981年無罪確定。以後、軍事研究の傍ら、2004年から「自衛官人権ホットライン」を起ち上げ、事務局長として隊員たちの人権相談を行う。
著書に『反戦自衛官』『日米安保再編と沖縄』『自衛隊のトランスフォーメーション』『フィリピン戦跡ガイド』『沖縄島嶼戦争』ほか

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白井聡氏講演集会…デモ編も

 10分休憩して、質疑応答…園良太君が、天皇制「国体」があることで人々が覚醒することを妨げている。運動や報道の力によって「国難」に対応すべきであり、天皇の言葉に大きな意味をもたせることはやめたほうが良い!と批判した。これについて白井氏は「現代における天皇制はどこにあるのか?本丸はワシントンにある」と述べた後、「国体論」は天皇を応援するために書いたのではない、「永続敗戦論」を書いている時に「国体」概念について思い立ったものだ。天皇の発言は考え抜かれた文書を思い切って発信したものであり、やり過ごすことはよろしくない…等と応答した。実際はかなりの応酬があり、時間を費やすことになるので次の質疑応答へ。

 超少子高齢化で社会が立ち行かなくなる問題が「国体」とどうつながっているかや、グローバル新自由主義社会において「解体」される「国民国家」の再編や評価についてどう考えるかという質問が出た。後者については白井氏も「難しい。すっきりした答えをもっていない」ということであり、「国民国家」VS「資本の帝国」なのか、「国民国家」を復権させるための「基盤」がなくなりつつあることを述べられた。
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 カンパ要請の後、沖縄の闘いの報告ということで、釜ヶ崎日雇労働組合副委員長の三浦俊一さんのお話…憲法12条には「(憲法を守るために)国民は不断の努力をせよ」と書いてある。戦後憲法の持っているすばらしい精神であり、私たちの戦いの原点である。「戦う民主主義」とは、憲法があっても戦争ができることに対する私たちの戦いである。沖縄で勝たなければならない、「戦争法」の実態が出ている。国が全体重をかけて沖縄に襲いかかってくる。昨年の11月から1月にかけ、名護(の建設業)はバブルだった。メシをねたにして票を集めてきた。戦線を整えよう!沖縄の、日本の未来をかけた勝負である!多くの人がそれに気づいてる。闘い続ける時間は、私たちにすばらしい未来を与えると述べられた。
集会結集は、160人…これから、デモでありますっ!
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 コーラーは、人民新聞関係の若い女性である…普段の「アベはヤメロ!」的なコールではなく、「安倍政権を打倒するぞ!」「モリカケ問題を徹底追及しろ!」とか、往年の左翼シュプレヒコールで進むのだ。

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 谷町筋を北上して…

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 谷町九丁目で左折…千日前通りを西に。

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 日本橋を過ぎて…

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 難波に到着happy01ここからいつものように…
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 元町2丁目の交差点をぐるっと右折して、四ツ橋筋に入る。人数が少ない(デモは90人ぐらい)ので、元町公園にははいらず、歩道で解散。

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 そのまま交流会に参加してきた。デモの後のビールが美味いbeer(白井氏はデモ等に参加せず) 対米従属か日帝自立か?天皇制の実態はやはり千代田だよねぇ~などと意見が飛び交うのであったvirgo

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白井聡講演集会

 

安倍政権を倒せ!9条改憲を阻止しよう講演集会に参加してきた。
 反戦・反貧困・反差別共同行動in京都代表世話人の仲尾宏さんが、主催者挨拶。安倍も麻生もなかなか倒れない…日本ではこれまで2回、民衆の運動で政権が倒れたことがあった。一つは米騒動の時、寺内内閣が倒れた。2回目は60年安保であるとのこと。
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 さて、集会メインの「安倍政権の不正・腐敗の本質を暴く」と題した、京都精華大学専任教員の白井聡氏の講演である。

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 白井氏は最初、内田樹氏の教え子にあたる検事の話として、「刑事ドラマで論理的一貫性を付かれて、真犯人が『すみません、私がやりました』と自供する話はウソである…実際の犯罪者は論理的一貫性が破綻しても平気で前言を否定する。職業的犯罪者とはそうゆうものであり、今の日本政府は犯罪者集団にその中枢を乗っ取られたようなもの」と述べ、そんな安倍政権が相対的に支持されている…こんな政権が支持されている日本社会って一体何なの???安倍政権を倒すことより、日本社会を根底から立てなおすことがはるかに重要だ!!と述べた。

 後は先日出た「国体論」についてのお話…「国体」とは日本国民は1つの大きな家族であり、家族の中には「支配」はなく、無償の愛がある(実際の「家族」においても、そんなことはないのだが)「支配」の現実を否定する概念である。また家族国家論ではエゴイズムは否定されるので、エゴイズム前提の対立があることを調整する「権利」が根付くことがないと説明された。その上で戦後「国体」はなくなったのか?対国内的に「国体」は護持されたが、対外的には根本的に変わった(変わらないと国際社会に復帰できない)から、頂点をアメリカが占める形で、フルモデルチェンジして残ったのである。

 「対米従属」そのものはある意味、仕方がない、やむを得ないものとしても、不本意なもの、独立したい、自立したいと思うハズだ。だが日本の対米従属は違う。従属していることを意識していない。この特殊性は天皇制に行きつく。天皇から臣民への愛が、アメリカから日本への愛にスライドした…これが戦後の「国体」である。

 その後「国体」の3段階変容 についてお話された後、90年代に入り、アメリカは日本を庇護しなくなった。日本はアジアと向き合わないといけないのに、そうなっていない。安倍政権は「永続敗戦」レジームを守り抜くこと、従属のための従属を自己目的化している。そういう時に天皇が「生前退位」したいという「お言葉」を発した…「失われた時代」「平成」を終わらせる…“国民統合”が無くなれば、象徴もあり得ないでしょといった、「重みのある言葉」が出た。まさにこれこそが「国難」である…てなことを話された。(このへんが「信仰告白」なんだよなぁ~)そして、過去とほがらかに、笑いながら決別することで、私たちはようやく「国体」とお別れすることが出来ると述べた。(続く)

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「永続敗戦」体制は「戦後の国体」

 

24日に講演集会がある こともあって、「国体論 菊と星条旗」(集英社新書 2018年4月)を読んだ。「敗戦」を受け入れられず、ひたすらアメリカに「従属」する戦後日本の体制を「永続敗戦論」で説明した白井氏が、その体制を「国体」概念を使って読み解こうとしたもので、白井氏は「現代日本の入り込んだ奇怪な逼塞状態を分析・説明することのできる唯一の概念が『国体』である」(p4)としている。

_000005  「国体」とは戦前の「天皇を頂点とした政体・体制」が不可侵であり、絶対であるという日本でしか通用しないイデオロギーである。「国体」は敗戦によって表向きは「解体」されたハズだ。だが白井氏は「「『国体』が戦前日本と戦後日本を貫通する『何か』を指し示しうる概念であるのは、戦前と戦後を分かつ1945年の敗戦に伴ってもたらされた社会改革によって、『国体』は表面的には廃絶されたにもかかわらず、実は再編されたかたちで生き残った」(p4)とする。天皇の上に「アメリカ」が頂点に立っている「永続敗戦」体制…それについて疑問に思うことも、否定することもできない体制が「戦後の国体」であるとしている。
 なるほど、敗戦時に日本が連合国に要求した唯一の条件は「国体護持」である。すなわち、天皇を頂点とした絶対不可侵の体制を変更しないことだ。占領政策を円滑に進めるため、マッカーサー達占領軍、そして米国中枢は最終的にこれを認めた。「天皇の軍隊」を解体し、統治大権を放棄する代わりに「象徴天皇制」として政治には一切かかわらず権威のみ保持する形をとることで、「国体」はフルモデルチェンジをして生き延びたのである。  
占領期にアメリカは天皇制を利用することで占領政策を円滑に進め、民主主義を導入することに成功したわけだが、この過程で「天皇を理解し敬意をもったアメリカ」(p127)という神話(マッカーサーと天皇の会見等)が生まれ、「この観念に。今日奇怪と評するほかならないものとなり果てた対米従属の特殊性の原点がある」「対米従属的な国家は世界中に無数に存在するが、『アメリカは我が国を愛してくれているから従属するのだ(だからこれは従属ではない)』などという観念を抱きながら従属している国・国民など、ただのひとつもあるまい。まさにここに『我が国体の万邦無比たる所以』がある。この観念によって、現に従属しているという事実が正当化されるだけでなく、その状態が永久化される。」(p127~128)と白井氏は「永続敗戦」体制の成り立ちを説いている。「国体の本義(1937年 文部省編)」において「大日本帝国は万世一系の家長とその赤子が睦みあって構成される『永遠の家族』とされ」(p252)たことで、支配であることが否認されたのが「国体」概念であるから、被支配・従属関係が否認される「永続敗戦」体制もまた、「国体」なのであろう。
_000006  なお白井氏は「われわれが何によって支配されているか意識せず、支配されていることを否認し続けるならば、永久に知恵は始まらない。今日、日本人の政治意識・社会意識が総じてますます幼稚化していること(=知的劣化)の根源は、ここにあるだろう。」「戦前のデモクラシーの限界が明治憲法レジームによって規定された天皇制であったとすれば、戦後のデモクラシーもまたその後継者によって限界を画されている。いずれの時代にあっても『国体』が国民の政治的主体化を阻害するのである。」(p130)と説いている。また白井氏はアメリカの歴史家のジョン・ダワーが、このような極めて特殊な外見的民主主義体制の成り立ちを「天皇制民主主義」と呼んでいることを紹介し、その上で成立している現在日本の平和主義は「天皇制平和主義」であるとしている。
 なお「対米従属」日米安保体制は、軍隊を解体したうえで、「国体への脅威」である「共産主義」(実態はソ連を中心とするスターリン主義だが)から「国体」を守り抜くための体制であり、その中でマッカーサーはある意味「勤王の士」あるいは「征夷大将軍」であったと白井氏は説く。天皇制とそれを守る暴力装置、軍隊との関係について白井氏はあまり展開していないが、古代律令制の時期と戦前の「天皇の軍隊」があった時期を除き、天皇は独自の暴力装置・軍を持たず、一番強いヤツに征夷大将軍などの「お墨付き」を与え、それに依拠することで自らを守って来た歴史的経緯がある。戦後一番強いヤツは、「天皇の軍隊」を打ち負かしたアメリカ軍というわけだ。このへんはこのブログでも過去に展開している。

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「拉致問題」を解決する気も能力もない安倍政権

 

先日のブログ記事 にて、安倍政権が「『拉致問題』を本当に解決する気もなく」と書いたが、その根拠とかを述べよう。
 実は今年の3月、非常に重要な情報が共同通信社によって報じられている。それはこれまで朝鮮が認定していなかった「拉致被害者」が2名、朝鮮に入国していたことが2014年に日本政府に伝えられていたことが明らかになったということである。
 北朝鮮一転、拉致被害者入国認める  北朝鮮、拉致別の1人の入国も認める
 両記事とも事実関係を簡潔に述べただけにすぎないものだが、2014年が日朝関係において重要なことが起こっている。「ストックホルム合意」だ。これは日朝両政府が2014年5月、スウェーデンのストックホルムで合意したもので、内容はリンク(pdf) のとおり。日朝間の懸案事項、主に「拉致問題」を解決して、日朝平壌宣言に則り、国交正常化を進めて行こうというものである。

 先の共同通信の情報では、2014年のいつの時点で日本政府に伝えられたのか明らかにされていないが、どうやらこのストックホルム宣言以前の話らしい。朝鮮側が「拉致」と認定していない日本人の入国事実を認めたということは、宣言に先立つ朝鮮側がこの問題をまじめに取り組むという意思表示であろう。
 「ストックホルム宣言」には朝鮮側のやることの5番目に「拉致問題については、拉致被害者及び行方不明者に対する調査の状況を日本側に随時通報し、調査の過程において日本人の生存者が発見される場合には,その状況を日本側に伝え、帰国させる方向で去就の問題に関して協議し、必要な措置を講じることとした。」とある。仮に2名の日本人の朝鮮入国の報告が宣言合意前であったとしても、合意後に発表することは可能なハズだ…だがなぜか日本政府は事実を隠し続け、今年3月にそれが報道により明らかになったのである。2014年はもちろん、安倍政権である。
 「ストックホルム合意」についてはそればかりでなく、朝鮮側は宣言に基づき「特別調査委員会」を立ち上げで「朝鮮に住む日本人(主に「拉致被害者」であろう)」の調査を行い、翌2015年に報告書が出来たのだが、日本側はこれを受け取っていない。理由は定かではないが、内容が「拉致被害者」の多くが死亡、という結果で、それは「受け入れられない」ということらしい。
 ただ、内容が受け入れられないか、中身が正しいかどうかは、受け取ってその中身を精査しないことには何とも言えない。朝鮮側から言わせれば「委員会を作って報告書を提出したのに、受け取りもせずイチャモンばかりつけてくる」と文句も言いたくなるだろう。その後、朝鮮側は2016年2月に特別委員会を解散し、今に至る。そう、「拉致問題」についてはこちら側にボールがあり、そのまんまになっているというのが正確なところだ。そしてボールを投げ返していないのは安倍政権の責任なのである。

 「日朝ストックホルム合意」前後の安倍政権の態度ひとつを見ても、安倍政権が「拉致問題」に真摯に対応していないことは明らかである。が、そればかりではない…かつて「北朝鮮による拉致被害者家族連絡会」(以下「家族会」)副代表で、朝鮮に対し強硬論を唱えていた蓮池透氏は、「リテラ」やその著書において安部がいかに拉致被害者に冷淡で、かつ拉致問題を政治利用してきたか繰り返し発信されている。例えばこちらのリンク では、蓮池氏が著書で安倍が実際は拉致被害者たちを北朝鮮に帰そうとしていたにもかかわらず、自分が止めたかのような嘘をついていたことに対し、安倍は 「私が申し上げていることが真実であることはバッジをかけて申し挙げます。私の言っていることが違っていたら、私は辞めますよ。国会議員を辞めますよ」などと、森友問題と全く同じような答弁をしていることが紹介されている。

 朝鮮においても「労働新聞」においてモリカケ問題がしっかり報道されている …こんな「信用できない」安倍なんぞと交渉するのは、さぞや骨が折れるだろう。やっぱり安倍に日朝交渉を任せるわけにはいかない。とっととヤメロangry

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白井聡氏の講演集会とデモの案内

 講演集会のお知らせ。
安倍政権を倒せ!9条改憲を阻止しよう!
6・24講演集会

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6月24日(日)
会場:天王寺区民センターホール (大阪メトロ谷町線四天王寺夕陽丘駅下車直ぐ)
開場 13:30 開会 14:00 
集会終了予定 16:20
集会後、デモ(天王寺区民センター~難波まで)
デモ出発16:45 約1時間のデモ
※デモ終了後 交流会を予定
当日資料代 500円

〔講師〕白井 聡(サトシ)さん
略歴:1977年東京生、政治学者、京都精華大学専任講師、著書『永続敗戦論』。『国体論~菊と星条旗~』
〔沖縄・辺野古の報告〕三浦俊一さん
釜ヶ崎日雇労働組合副委員長、2014年11月より辺野古の座り込み行動に毎月一週間参加し、現地の闘いを支えている。

主催:安倍政権を倒せ!9条改憲を阻止しよう!6・24講演集会実行委員会
連絡先:大阪市北区西天満2-3-16衣笠ビル1階 大野協同法律事務所気付
℡.080‐1453‐8950(黒石) Fax.06-6365-5550
 安倍政権を倒せ!9条改憲を阻止しよう!6・24講演集会を呼びかけます
 安倍政権の不正・腐敗は、森友・加計問題。自衛隊日報隠蔽問題に現れているように、底なしの状態であることが暴かれています。いまこそ、人民の怒りの主体的決起によって打倒するときです。
 安倍政権はこの6年、秘密保護法にはじまり安保関連法(戦争法)、共謀罪と次つぎに悪法を通してきました。それも、安保関連法に典型的なように、憲法解釈を勝手に閣議決定する憲法違反の横暴な手法でおこなってきました。さらに、アベノミクスは、富める者をますます太らせ、福祉を切り捨て、貧困と格差を拡大し続けています。また、沖縄の民意を踏みにじって辺野古米軍基地建設を強行し、圧倒的世論の反対を無視して原発再稼働をおこなってきました。その上、安倍は、2019年に「元号」を変え(天皇代替わり)、自民党の別動隊の希望、維新と共に自衛隊明記の憲法改定をおこない、新天皇と新憲法のもとで2020年の東京オリンピックを狙っています。
 この安倍の野望を阻止するために、安倍9条改憲NO!の全国統一署名など草の根的な署名活動や各種の大衆運動とつながりを作り出す闘いを全力で起こしましょう。
 そのために、『永続敗戦論』の著者である白井聡氏をお招きして、安倍政権の不正・腐敗の本質を暴いていただきます。
 この講演会は、参加された方が、自ら署名運動をはじめ、安倍打倒の闘いへ立ち上がるために極めて貴重な認識・経験を共有する場となると考えます。
 私たちは、トランプ―安倍の戦争挑発に反対し、改憲を阻止し、安倍政権打倒を目指して闘いましょう。
 歴史的な分水嶺にある今日、この講演集会を安部9条改憲を阻止する闘いの場として大成功させたいと思います。
 

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やんばる高江の生きものたち

 集会のお知らせ…明日だけど。
 アキノ隊員に聞く やんばる高江の生きものたち
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 やんばるの生きものたちの声を聴きに来てください。
 ぼくたち、ここにいるよ
2018年 6月10日(日)
開始 14:00 開場13:30
会場 住まい情報センター (地下鉄「天神橋筋六丁目」駅下車)
資料代 1000円

主催:ジュゴン保護キャンペーンセンター
協賛:基地のない平和で豊かな沖縄の会

ヤンバルクイナにノグチゲラ・・・様々な生きものたちが暮らすやんばるの森
地球の奇跡といわれるその森で調査活動を続けるアキノ隊員は言う
「この森には絶滅危惧種、やんばる固有種、国の天然記念物がいる。これらを高江のヘリパッド建設は絶滅に追いやってしまう…一度壊してしまったら、人の手で元に戻すことは出来ないのに…1本の木が鳥や昆虫、たくさんの命を育む。1本の木を切るということは、未来に生存するいのちも奪ってしまう」と
すでにどれだけの木が切られたのだろう
やんばるの森の生きものたちの声をどうぞ聴きに来て下さい。

アキノ隊員プロフィール
本名:宮城秋乃。1978年生まれ。
沖縄県浜比嘉島出身。
沖縄県内の森林性のチョウの生態を研究。日本鱗翅学会・日本蝶類学界会員。2011年秋より、東村高江・国頭村安波の米軍ヘリパッド建設地周辺の生物分布とヘリパッド建設や米軍機の飛行が野生生物に与える影響を調査。日々の調査研究活動に加え、やんばるの森を守るためにブログやメディアなどで積極的に情報を発信、講演などで全国を飛び回っている。

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映画「マルクス・エンゲルス」

 映画マルクス・エンゲルス を観てきた。久しぶりにパンフレットも購入sign01
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 農民とおぼしき人々が、森の中で薪を拾っている…しかし、森林の木は薪になるようなものまで、山の所有者のものだ。「木材窃盗取締法」により、官憲が農民を取り締まるべく襲い掛かって来る。容赦なくメッタ打ちにされる農民…こんなシーンから物語は始まる。

 マルクスが「ライン新聞」でこのことを批判すると、官憲がやって来てみ〜んな「逮捕」。新聞は廃刊になり、マルクスはつれあいのイェニーとともに、パリに移住する。二人はパリでとっても仲良しheart02

 エンゲルスは父親が経営するイギリス・マンチェスターの紡績工場で、過酷な労働条件で働く女工が、啖呵を切って飛び出してしまう。それを追いかけるエンゲルス…労働者街に入り込んでゆく。ウィリアム・ホガースが描いたジン横丁 のような雰囲気を漂わせる安酒場で、エンゲルスは彼女、メアリー・バーンズから労働者の話を聞かせて欲しいと頼み込む。いやぁ~貧困の調査をすべく、「出会い系バー」かなんかに行った、前川喜平、前文部省事務次官みたいだなぁ~。

 フランスではプルードンたんが演説…もちろんフランス語(ちなみに本映画は、ドイツ語、英語、フランス語が混在して使われている。メアリー・バーンズはアイルランド系ということなので、アイルランド語も入っているかも知れない)「所有とは”盗み”である」と…マルクスが批判する。「何を”盗む”のか?」「財産だ」「(財産は”盗んだ”ものではないのか?)堂々巡りだ!」…哲学者は世界を解釈してきた、大切なのは、”変革”することだsign03

 マルクスとエンゲルスは出会って、お互い非常に気が合ったhappy01 若いから、夜遅くまで酒を飲むぞbeer で、道にゲロを吐くわ、翌日頭が痛いわ…coldsweats01

 世の中を変革すべく「正義者同盟」に加入…プルードンたんを知っていることが決め手となった。しかし「正義者同盟」は、自由・平等・公正といった”抽象的”なスローガンだ。総会でエンゲルスの発言が認められると、エンゲルスは「階級闘争」を前面に出した演説を繰り広げた。プルードンたんは「哲学の貧困」によって「粉砕」され、総会には来ない。この総会で正義者同盟は「共産主義者同盟」と名前を変える。旗があらかじめ「用意」されていたので、ある程度労働者同盟員に「根回し」はしとったんだろうな。

 「共産主義者同盟」の綱領を作らねばならない。しかし、生活に困るマルクスはあまり気乗りせず、糧にするための本の出版を望んでいた。しかし、エンゲルスやイェニーの叱咤激励・共同作業により、「共産党宣言」が世に出されたのだsign03

 あと、あの時代、灯りは当然、ろうそくの灯だ。暗い中、いろいろ資料とか読みこんで「批判」し、様々な著作「独仏年誌」「聖家族」「イギリスにおける労働者階級の状態」「共産党宣言」…そして「資本論」が完成したのであるなぁ~なんて思ったvirgo

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